「主食が血液な人のお話」デイブレイカー しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
主食が血液な人のお話
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バンパイアが人間社会と取って代わり、血吸いすぎ、仲間作りすぎで、人間が絶滅の危機にあることで悩んでいるバンパイア。
これだけでどれだけ妄想できることか、映画オタにはたまらない設定。
で、「デイブレイカー」。
本作をよくぞ映画にしてくれた、とこの設定を映画で観れたことを喜ぶ人。
この設定でよくぞここまで小学生な本で映画にしてくれたもんだとブチ切れる人。
まあ、どっちかだろうね、この映画見た人の感想って。
オレ?ブチ切れた人。
バンパイアだらけの社会で何がバンパイアにとって利益になるのかさっぱり分からない。人間が絶滅しつつあるのに、人間の血吸う以外の喜びって何だ?金儲け?社会的地位?ほんまに?
血吸えなすぎて、変形したバンパイアがでてくるんだが、そいつに家侵入されてビビる主人公のバンパイア。
これじゃ主食が血液な人間でしかないじゃん。
対する絶滅危機の人間もボンクラばかりで、あっさり多数殺されちゃうし、バンパイアもあっさり「殺す」し。
確かにラストでは、バンパイアから人間に変身できた者の血をバンパイアが吸うと人間になってしまう、という物凄い設定で、バンパイアだらけの社会は成立しない、としっかり説明はするんだけど、なぜバンパイアはバンパイアであろうとするのかがまるで描けていないため、皮肉になってないんだよな。
まあ、この辺バンパイアじゃなくって、ただのゾンビでしたけどね。
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