「ホンマ、クソは大事やけんの」きな子 見習い警察犬の物語 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
ホンマ、クソは大事やけんの
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映画「きな子 見習い警察犬の物語」(小林義則監督)から。
父親の職業だった警察犬訓練士を目指す主人公・望月杏子は、
入所した番場訓練所で、クソの話ばかりで驚く。
最初のアドバイスは「まずは、犬のクソに慣れるこっちゃ」であり、
早朝のひと仕事終えて、やっと朝食を食べている時も
「今日のクソ、どうやった?」とクソの話ばかり。
略さずに書くとすれば「今日の(犬たちの)クソ(の状態は)、どうやった?」
これは、警察犬を育てるには、基本中の基本、とのちに気付くのだが。
「立派なクソして学校へ行け。ホンマ、クソは大事やけんの」
所長は、自分たちの子どもにまで「クソ」の話をするから笑えるが、
そう言えば私も、昨年他界してしまった愛犬「ジェイク」の体調を、
クソの色や形、臭いで判断していたことを思い出した。
それは、人間にだって同じことが言える体調管理の基本であろう。
排泄物として、立派なクソが出ることは、食育にも関係しそうだ。
どんなものを食べたら、立派なクソが出るのか、
体調が悪いときは、どんなクソなのか、知っておくことは大事、
そんなことを教えてもらった映画となった。
P.S.
残しておきたい台詞、ひとつ追加しておきます。
「お前という未熟な訓練士を育てるためにきな子がおる。
きな子という未熟な警察犬を育てるためにお前がおる。
はじめから立派な警察犬も訓練士もおらんと違うか?」
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