劇場公開日 2010年8月21日

「アニメ化しての再チャレンジは、作品の出来としては成功できた。」カラフル aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アニメ化しての再チャレンジは、作品の出来としては成功できた。

2010年9月1日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

アニメとしての出来は、すばらしい。
ただ、これだけの俳優たちを起用してるのだったら、実写でもよかったのでは?とも思った。
すでに実写映画化されていたんですね。
失敗してアニメ化することで、この映画の主人公のように再チャレンジしたわけですか。
その制作者の思いは、わかる気がします。
なんで自分は生まれてきたんだろうって、ちょうど考える年頃の中学生にぜひ観てもらいたい作品です。

最近のアニメに多い写実的な背景…って写真のまんまじゃないのか?
アニメオリジナルとして、玉電の線路跡をめぐるエピソードもあったりしますが、これらは聖地巡礼を誘ってるのか。
ちょっと、あざとさを感じてしまいました。

援交してるかわいい゛ちひろ゛との対比で根暗で不美人キャラの唱子なんですが、声をあててる宮崎あおいさんのかわいい顔が浮かんできてしまいます。
ここは、ハリセンボンの春菜ちゃんをもってきた方がよかったのでは。

主人公の小林 真の中に入って再チャレンジする魂、やる気なくてひねくれてて性格悪すぎ。
再チャレンジのチャンスを与える価値があるのかとも思いましたが、再チャレンジは真だけでなく、真の家族にとってのものでもあったんですね。
家族4人での夕食の団らん、絵に描いたような幸せそうな家族。
でもそれは、自殺した真が奇跡的に生き返ってくれてから、それまでバラバラに食事していた家族が努力して寄り添う姿だった。
でも、真の中の魂が、答えを見つけてこのホームステイを終えるとき、真の身体から旅立たねばならない。
真を再び失ったときにこの家族は…。真の中の魂がそのことに心を痛めるようになって、その成長を感じることができました。
果たして、再チャレンジは成功したのか。
それは見て、確かめてください。

アニメ化しての再チャレンジは、作品の出来としては成功できたと思いますが、興行的にはどうですか。

aotokage