「大人への階段」17歳の肖像 トタ助さんの映画レビュー(感想・評価)
大人への階段
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17歳という微妙な年齢をとっても上手く表現した映画。気難しく、質素で、ユーモアに欠け、尊敬出来ないが勉強が出来る大人達と、人生を謳歌し、ユーモアがあり、尊敬出来るが勉強しない大人達の間で揺れ動く。
ジェニーにとって、デイヴィッドが父親を手玉にとる場面は、これまで、真面目にオックスフォードを目指して勉強してきた人生の大きな転機に繋がっていく。
最終的には、デイヴィッドの思いが自己中心的で表面的、かつ無責任である事と、一方で父親の思いが、心の底からジェニーを思っての事であり、責任を持って謝罪する姿から、本当の大人に気付く事になるのだが、そのストーリーの展開も、とってもスムーズで心地よい。
ただ、40歳前後とみられるデイヴィッドが声を掛けるには、ジェニーの容姿が余りにも幼い。17歳という大人でもなく子供でもない微妙な年齢を表現するという点でみは、まさにドンピシャではあるが。。。
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