劇場公開日 2012年3月17日

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「アウトローを気取るプス、弱点はネコの性(さが)。」長ぐつをはいたネコ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アウトローを気取るプス、弱点はネコの性(さが)。

2012年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

掻き鳴るギターに熱き情熱、ちょっと気取ったアウトローの一匹猫、このシチュエーションに竹中直人のアツい声がよく似合う。

いざとなれば剣さばきが達者で向こう見ずなのだが、しょせんネコという演出が面白い。放り投げられればンニャーと悲鳴をあげ、動くものに飛びつく悲しきネコの性を露呈してしまう。観る者は、そんなところに情を持ち、ついプスに肩入れしてしまうのだろう。

ハンプティ・ダンプティの偏った物の考え方が災いし、形勢が二転三転するが、最後は友情の大切さを説く大団円は毎度のことでも気持ちがいい。

怪しげなメス猫・キティの動きがいい。とくにプスとのダンス・シーンはカラダの線が悩ましい。(笑)

猫の呼吸する動きも細かい。いつも胸のあたりが静かに上下し、動きまわった後は激しく膨らむ。

「ジャックと豆の木」をモチーフに、個性的なキャラクターと簡潔にまとめられたストーリーで、小さな騎士・長ぐつをはいたネコの大きな冒険が楽しい90分。

マスター@だんだん