「優れたビジュアルと控えめな演出」トゥルー・グリット tabletapさんの映画レビュー(感想・評価)
優れたビジュアルと控えめな演出
コーエン兄弟とポスターのビジュアルから前々から見たかった
西部劇はあまたあるがかなりリアリティがあり、控えめな演出の作品
大概のアクション作品は序盤でタフガイが悪漢を叩きのめして、
その腕前を披露するが、本作では口頭でその腕前を語られるのみ
実際の腕前は中盤以降まで披露されない
全体的に直接な描写は避け
想像の余白を残し、視聴した者に委ねている
そのため人を選ぶ作品だろう
テンプレートに乗っからない作品づくりは好感を覚えるが
ど派手なガンアクションを期待していた身としては少々残念
しかしながら、キャラクターに血が通った素晴らしい作品である。
主人公たちは当然ながら悪漢、サブキャラクターに至るまで
ビジュアルと内面において作りこまれ
皆よいキャラクターである。
全体的に画面が地味で爽快感はないが
ゆったり鑑賞するには良い作品。
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