「たけしのコメディ映画。」アウトレイジ sigeさんの映画レビュー(感想・評価)
たけしのコメディ映画。
北野武の映画といえば“キタノブルー”“久石譲のミニマルミュージック”“少ない台詞”等々、
これらの要素が爆発していた「ソナチネ」「キッズリターン」は
名作だと思います、大好きです。
しかし
いまいち何処を目指していたのか分からなかった3作を経て
本作では“ビートたけし”が好きなことを
好きにやりきった感があります。
「座頭市」の時と違う力の抜き具合が分かる。
だってオープニングタイトルから
香港マフィア映画が好きな人にはたまらない
“赤字の漢字+ローマ字”表記って・・・
遊んでいるとしか思えない・・・。
なんだかTVタッ〇ルの司会やってて
政治のゴタゴタ見てたら思いついたかのような・・・
そんな印象です。
たしかに痛いシーンが目白押しですが
監督が言っていたように、
なぜか次から次へと転がっていく組同士の応酬合戦に
笑えてきちゃうんですよね。
映画評論にもありますが、
「仁義なき戦い 代理戦争」を笑ってみていた人は
たぶん笑えます。
なぜか、みんな“バカヤロー”の応酬で凄んでいても
イマイチ怖くないし、
たけしも“なんでオレが責任取らなきゃならないんだよぉ”という愚痴にも似た虚しい叫びに
ある意味サラリーマンの悲哀を感じてしまったような・・・。
ところで「アウトレイジ2」って
どんな映画にあるんだろう・・・。
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