乱暴と待機のレビュー・感想・評価
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本谷さんは石川県出身なので応援したい・・・
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』が面白かったので期待して観た。黒縁メガネで常にグレーのスウェット上下を着ている奈々瀬はいつも読経しているし、誰にも嫌われたくないので愛想笑いをし、オドオドしている。山根はラジカセで音楽を常にダビングし、マラソンに行くと言って、奈々瀬を天井上から覗き見しているのだ。
奈々瀬とあずさ、奈々瀬と山根の過去の因果関係が明らかになるまでは面白く、どうしてこんな性格になるのかと謎だらけなところがいい。だけど、奈々瀬が高校時代にヤリ〇ンでクラスの男たちとほとんでやっていて、あずさの恋人も取られてしまったとわかり、興味が急に失せてしまった。そして、山根との関係も幼い頃の交通事故が原因で、その詳細も忘れ去ってしまっていたようだ。
基本的にはキャラクターの面白さだけの内容であり、ストーリーはどうでもいい内容。山本孝之だけが状況を知らず、本能の赴くまま奈々瀬とセックスしてしまうという、一般的な男といったところか。小池栄子が妊婦であったり、破水と包丁で旦那を刺すという修羅場はゾクゾクしたけど、終わってみると急に評価が下がってしまう・・・そんな映画。
コーエン兄弟、ポン・ジュノの哀しい喜劇臭。
冨永昌敬の映画に焼き付く癖にコーエン兄弟やポンジュノの哀しい喜劇臭を嗅ぐ。
好きだ。
次は大作でも如何か。
容赦無く堕ちる「ローリング」に軍配だが。
滑るべくして滑る怪演で損な浅野忠信を横に、普通人で変に小声の山田孝之は儲け役。
美波と浅野忠信のキモかわいさよ。
二回鑑賞。(最後が、去年?)
山田孝之、昔は好きだったんですけど、去年の4月に沖縄行ってたのを知ってから、彼の出演作品は観ないことにしました(手厳しいようだけど。たまにルール無視する割に、モラルに妙に厳しい(笑))
美波の、デカ眼鏡&ジャージ姿がたまらないっすね。ちょっとキモいけど。一見キモい系かと思いきや、この子メガネ外して普通の服着て挙動を落ち着けたらすごい可愛いんじゃね?と、見てる者の妄想を掻き立てる感じ。
浅野忠信も、浅野忠信カッコイー!って言ってた女子がちょっと引いちゃいそうなレベルのヲタクっぽさがあって良いです。
小池栄子も、こういう感じの役似合うな。『八日目の蝉』での、男が苦手なの、、っていうオドオドした役はあんまり似合ってなくて、、私見ですが。
たぶん去年観たはずなんだけど、あんまり覚えてなかった、ストーリーを(汗) でもまぁ、どっちかというとスジというより雰囲気を楽しむ映画かと。
バンジョーくん?(山田孝之)のクズっぷりを知りつつ熱を上げっぱなしの小池栄子が、ある意味いちばんイカれてるのかも…? いや、皆ぶっ飛んでるか(笑)
声が聞き取りにくくて
浅野忠信、美波、小池栄子、山田孝之 のほぼ4人だけの映画。本谷有希子 さんの原作だけあってなんとなく舞台映えしそうなお話でした。しかし、男性陣2人の声は聞き取りにくかった。わざとなのかな?
シュールで少し外している
浅野忠信は江戸川乱歩と赤塚不二夫の世界を融合したような感じで、それだけなら面白そうだが、狙っている割にはピントが外れていて痛いだけです。
要は、何も面白くない。
山田孝之の役は、ただひたすらスケベで倫理観がなく、どこにでも居そうなタイプなので、これも面白くない。
美波のみ不思議な感じで、突出して面白い。
だから、全体的に面白くない。
復讐の意味のはき違え方が、違和感だけ残る。
小池栄子はこの領域に来たのかー。
クズ、いびつな設定、そこから生まれる独特な空間はさすが!
山田孝之のクズっぷりは面白くて、それだけで見る価値があった!!
クズのエロさは見ていて興奮するけど、ああいう女いるよねー・・・という日常感がすごくて、エロさどころではなかった。笑
そして、ここに肩を並べる所まで小池栄子は登りつめたんだね。
それが何よりの驚き。
乱暴と待機の曲から知って作品を観たのですが、すごいヘンテコでおもし...
乱暴と待機の曲から知って作品を観たのですが、すごいヘンテコでおもしろかった。ヤバイ感じや抜けてる感をありそうにみせる演技派ばかりだと思った。なかでもとくに小池栄子の演技は★5
好き。全体的にバランス良し。 4人ともしっかり味が出ていて良い。 ...
好き。全体的にバランス良し。
4人ともしっかり味が出ていて良い。
浅野忠信主演だが、そんな感じがせず、4人の物語って感じになってた。
浅野忠信以外の人物の描写が多かったからだろうか。
本当に4人とも良かった。
浅野忠信の気持ち悪さ、不器用さ。美波のおどおどしたイラつくキャラ。山田孝之のクズ男加減。小池栄子のイライラ。もう小池栄子の気持ちが痛いほど分かって美波には超絶イライラした。女子が見たら大体の人は小池栄子に感情移入しすぎて美波に殺意湧くんじゃないかと思う。山田孝之もクズだしほんと……。
この映画は女子軍メインの映画ではないかと思われるほど小池と美波は良かった。男子軍も良かったけどそれ以上に女子軍が良かった。
TSUTAYAで借りて見たんですが、ジャンルが喜劇 人情ってなっててなんか納得。
タイトルどおりほんと乱暴で激しいんだけど(主に小池栄子が)シリアスな中に面白さがあって、人間の不器用さとかマヌケさとかいろんなものが混じりあってるんだけど、それがいいバランス。
この2人に夫婦は相当振り回されたな~……笑
ラストはなんやかんやでほっこりで良かったです。
互いに変態
不器用な2人の純愛(?)に
巻き込まれる夫婦が滑稽で笑えます。
美波みたいな女
(可愛くて悪気がなくて
常に周りを気にしているタイプ)
女子、特に小池栄子のような女は
本当にムカつくだろうな〜
と思いますが男子は
守ってあげたくなるのでしょう。
そこがとてもリアルです。
山田孝之のクズっぷり
好きです。ヒモにしたい。
美波のメガネ女子に萌える
はー、白い透き通ったおしりが綺麗だった。見所は美波のメガネとメガネなしのギャップその一点。ほかの過剰な狙った演出はあざとく感じてしまう。
ブラックユーモアたっぷりに包み、人の可笑しさと哀しさを浮き彫りにさせる
小池栄子演じるあずさと山田孝之演じる番上の若夫婦が平屋の集合住宅に越して来る。
そこには美波演じる奈々瀬が居て、あずさとは高校時代からの因縁が。
また、奈々瀬は浅野忠信演じる山根と兄妹でもないのに兄妹として暮らしていた。
この4人の奇妙な関係を、予想不能な展開でブラックユーモアたっぷりに綴る。
登場人物4人が一癖も二癖もあり、キャスト4人が絶妙に演じる。
山根は奈々瀬に復讐する為軟禁生活を続け、奈々瀬と他の男との情事を覗く、自称“マトモ”な変態男。浅野忠信が常に低い声で大真面目に演じれば演じるほど滑稽さを誘う。
奈々瀬は挙動不審で相手の顔色を窺い、不思議キャラでか弱い女性ながら、周囲の男を魅了する。美人の美波が眼鏡&スウェット姿で不思議キャラが妙にハマっている。
あずさは昔の因縁から奈々瀬に苛々、夫の番上が奈々瀬に鼻の下を伸ばしてさらに苛々、嫉妬と怒りに狂う。小池栄子が姉御肌の役をぴったりに演じ、もはや演技派の名に恥じない。
番上は無職であずさのヒモ、奈々瀬に下心見え見えで関係を持つだらしない男。山田孝之がダメ男をリアルに演じる。
本来ならドロドロとした愛憎関係を、ブラックユーモアで包んだ事によって、登場人物の可笑しさと哀しさをより一層浮き彫りにしている。
それは、同じ本谷有希子原作の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」やコーエン兄弟の傑作「ファーゴ」もそう。
“君の為なら死ねるけど、君のせいで死にたくない”
“男の理想の女は、女にとってはクズ”
…など、辛辣ながらズバッと的を射た台詞は逆に爽快。
風変わりな作品を見たい人にオススメ。
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