「脚本、手抜き作品の部類。」ソルト 気取ろう軒さんの映画レビュー(感想・評価)
脚本、手抜き作品の部類。
脚本家がらみでこの映画をチョイスしました。
前に
陰謀のセオリー
と
マイ・ボディーガード
を書いている脚本家です。
「陰謀のセオリー」はよくできた刑事ものサスペンス。
「マイ・ボディーガード」も同じく刑事ものサスペンスですが、こちらのほうがネタが濃くて好きですね。
なんせデンゼル・ワシントンが・・・ネタバレになるので書きませんが・・・
グロとかインパクトのある作品が好きな私にはグッとくる作品でした。
・・・で、今回のソルトですが・・・
まず、のっけから分かりにくい。
謎の部分を残しておいて見る者の興味を引き付けるのはよい。
しかし、謎の部分が多すぎてワケが分からない。
ワケ分かんないままアクションシーンに突入していく。
また、そのアクションシーンが長い。
話の構成が完全に間違ってるんじゃないでしょうか。
結局、最後まで見てわだかまりのようなものが残りまくりました。
一体、主人公の行動はなんだったのか?
一体誰だったんだ、どうなってたんだ?
というのがスッキリ解消されないまま終わってしまいました。
一番いけないのは主人公のポリシーです。
以下、ちょっとネタバレ。
この主人公はどっちの側なのか?どうしてそっち側なのか?
という大切な部分が説明されていません。
蝙蝠野郎みたいでこれじゃ、ヒロイン失格ですよ。
日本のアニメ、デビルマンもそうですが、裏切り者をヒーローにするのは非常に難しい。
裏切り者は裏切り者なのでヒーローにはならないんですよ。
デビルマンはテレビアニメだからまだもつのであって映画だったら見ていられなくなるはずです。
この映画もそう。
非常に嫌な後味の映画でした。
リスニング上達手段として・・・
英語に関しては例のごとく20パーセントくらい聞き取れました。というか字幕についていけました。
いつも言ってますが20パーセント聞き取れれば映画は十分わかります。
この映画 ソルト の
英語自体は比較的簡単。ところどころイディオムが出てきて分かんない程度です。
しかし発音はめちゃめちゃハイレベル。
字幕がないと何を言ってるのか全く聞き取れません。
このレベルの英語だと一生かかっても聞き取れるようにはならないんじゃないでしょうか。
机上で勉強する限り。
二回目に一時停止をかけながら見ていて、よく一回目に20パーセントも聞き取れたなぁと我ながら感心しました。
でも、きっと、このレベルの英語を聞き取れるように努力しようってのは時間の無駄になると思います。
リスニング強化教材としては使えないでしょうね。