「【”蜘蛛の毒”二転三転四回転するストーリー展開と、米露大統領を巻き込んだスピード感溢れるシャープで、ソリッドなソンストップアクションシーンに魅入られる逸品。】」ソルト NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”蜘蛛の毒”二転三転四回転するストーリー展開と、米露大統領を巻き込んだスピード感溢れるシャープで、ソリッドなソンストップアクションシーンに魅入られる逸品。】
■イヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、CIA本部にてロシア人密告者オレグ・ワシリエヴィチ・オルロフ(ダニエル・オルブリフスキー)を尋問するが、逆に彼の口から米大統領の暗殺を命じられたロシアのスパイとして、彼女の名前が挙げられる。
追跡する同僚たちと壮絶な攻防を繰り広げるソルト。
だが、突如として彼らの前に現れて投降する。
ソルトの狙いは何だったのか。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・イヴリン・ソルトの出自が明らかになる過程で、観ている者は製作者サイドの仕掛けたトラップに掛かるか、掛からないかでこの作品の面白さは違って来る。
・更に、ソルトが結婚した蜘蛛の研究者マイクと、彼女の関係性をどう見るかでも、違って来ると思う。
■この作品の魅力は、二転三転四回転するストーリー展開と、米露大統領を巻き込んだスピード感溢れるシャープで、ソリッドなノンストップアクションシーンの数々であろう。
その中で、アンジェリーナ・ジョリーが扮するソルトの表情から、何を読み取るかがキーである。
・ソルトの上官テッド・ウィンター(リーヴ・シュレイバー)の突然の反旗。及び彼の本当の出自が、彼自身からソルトに告げられるシーンなどもナカナカである。
・そして、ソルトは自ら捕まった時に、全てを画策したテッド・ウィンターにキッチリと復讐し、彼女を護送中のヘリから信じ逃がすビーバディ(キウェテル・イジョホー)の決断と、ハドソン川に、自ら身を投げるソルトの姿。
<今作は、アンジェリーナ・ジョリーのソリッドな動きと、目を離せない展開に魅入られるノンストップアクション映画である。
近年、二時間半を超える映画が普通になって来ているが、今作は尺1時間44分でキッチリと見応えタップリに魅せるお手本の様な作品である。>