「ひと昔前のセンス」ソルト The Dudeさんの映画レビュー(感想・評価)
ひと昔前のセンス
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フィリップ・ノイスとは懐かしい名だが、作品のセンスも1990年代のもので、粗雑で強引な物語構成もなんだか懐かしい。クライマックス、地方のCIA幹部が「あそこ」まで同行できるのはどう考えても変だし、ソルトを何回も逃がす(確実にクビだろう)FBI捜査官も権限があり得ない。どうにも無茶であり、娯楽バカなら許せるんだけど、ノイスのタッチは至って真面目。えらいアンバランスさだ。ここは、という場面の感情表現も下手だし、黒幕は見え見え過ぎる(『クライシス・オブ・アメリカ』だし。)全体が見えないカート・ウィマーと波のあるヘルゲランドならこんなもんかな。
アンジェリーナ・ジョリーは良い。彼女の七変化を見るだけでもお金を払う価値はある(男装はナイ。あれは絶対バレる。すこぶる怪しい。)。逃走アクションもダイナミックで面白い。
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