武士の家計簿のレビュー・感想・評価
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淡々と猪山直之の半生が描かれたストーリーで、つまらなくはないが、特...
淡々と猪山直之の半生が描かれたストーリーで、つまらなくはないが、特に面白いとも思わなかった。
主人公の猪山直之は「そろばん馬鹿」と揶揄されるように、数字や信念を決して誤魔化さず、細かいまでに突き詰める。
要は変わり者で、功績もあるが周りはとにかく振り回される。
そういった主人公の人柄を受け入れられない人も多いんじゃないだろうか。
また、それを魅力として描かれているようにも見えない。
終盤の唐突なおんぶ回想シーンには、つい吹き出してしまった。
伏線だったらしいが記憶に無かったのと、元のおんぶシーンの異質感(映画の雰囲気と少し合わない)があってのことだが、描き手の狙いとこちらの心が一致していない事の表れだと思う。
実話か・・!?
貧しいながらも楽しい我が家なのか?
武士の時代にあんな節約とかあったのか?と改めて考えさせられる。
時代の転換期に家族が割れそうになったり、乗り越えて行く様が淡々と描かれる。
一市民でしかない自分と大して変わりない武士の物語を見て、彼らの行った身の回りの整理を自分は出来ないから、感心しきり。
しかし元のネタが家計簿から出てきただけに、地味に作るか?ドラマを盛り込んで作るか?の選択肢から地味になったのは、作品に無駄な経費を掛けなかった為か?
借金からの生活再編は凄いのだが伝わって来なかったのが残念。
家族の儚さ
親子って泣ける
倹約生活は御一新でご破算
家族について考えさせられました。
生真面目な主人公の際立った存在感
幕末に加賀藩に実在した「そろばん侍」と呼ばれるお家柄の一家が借金を返済して行く事を縦軸に、家族の交流を描いた作品。
公開時以来の再見だが、面白い題材を手堅くエンターテインメントに仕上げている。本作のヒットを受けて製作された『武士の献立』の後に見ると、改めて『献立』の出来の悪さを実感できる。
主人公(堺雅人)と父親(中村雅俊)の一家の借金について、一緒に見た家人に質問されたので、一応、ここで書いておく。インフレの激しかった幕末であり貨幣価値や、そもそもの経済原則が違うので、あくまでもざっくりとしたイメージだが、主人公と父親の二人の収入が、今の価値基準で500万円くらい。その中から、家族4人プラス子供と、女中や小間使い、合計10人程度を養い、かつ父親が江戸に出る際の経費などを賄う。それに対して借金は1000万円。正確な計算ではないが、大凡そんなイメージ。
これでも、「知行取」であり「大名お目見得」という上流階級(あるいは中流の上)。江戸の中期以降、武士階級が如何に経済的に困窮していたか。まぁしかし、その一方で、借金帳消しや年貢の不当徴収なども横行していたわけで、武士階級が特権的階級だったことは間違いない。逆に言えば、そんな階級でありながら、生真面目に借金返済した主人公の存在感が際立つ。
現代的に言うならば会計監査と事業再生だが、質素で堅実すぎる
総合55点 ( ストーリー:55点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
藩の会計監査をして不正を見つけて、家計の財務分析をして破綻回避のための新たな借金返済計画を作成し質素倹約に励む。やっていることは現代の会計事務所と似たり寄ったりだが、何もかも丼勘定で統治がお粗末な時代であり、また武士の家としての体面がゆえに一見不合理な経費の膨大な借金があったりして家計は我慢の連続。自分の職務領域を算用者として定めて、人生もそこから踏み出すことなく頑なに厳密な生活をする生き方は、ある意味では藩に仕える武士の一つの手本である。
しかしそれは同時に動乱の世の中の侍としては観る方にとって退屈でもある。ひたすら我慢の堅実な生活の描写の連続は、物語に動きがなさすぎて観ている側にも我慢を強いる。家庭の話ばかりではなくて、算用をもってどこまで藩や新政府に貢献してきたのかくらいもっと具体的に描いてほしい。
年末年始の時代劇・・
・・一昨年は、NHKの●御鑓拝借が圧巻だった!
今年は、●剣客商売●桜ほうらさ?を見た。
んで、五日までのGYAO期間限定OAのこちらヾ(@⌒ー⌒@)ノ
正月は時代劇だよね( ´ ▽ ` )ノシ
そう。
邦画の宿命かも知れないが・・↓
・・二時間の大予算テレビドラマと邦画時代劇の境い目て微妙よね?
1800円払う価値観・・
無料で見られる価値観・・
で!
こちらは、現代社会にも通ずる・・『質素倹約/財務再建』のお話♪( ´▽`)
なかなか良い主題でおもろいよ〜(=´∀`)人(´∀`=)
☆評価は・・
ネット無料視聴基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎◎
モ1回見たい度 ◆◆
おすすめ度 *****
デートで見る度 ◇
観た後の行きたいお店】
和食処?居酒屋?
観た後の飲みたいお酒】
日本酒や焼酎
観た後の食べたい一品】
タラの昆布締め
物事】には、本質や本懐・・そもそも論てのが有る。
枝葉でなく、幹や根元にフォーカスし、改善や駆逐する事が最善!て事。
日本人のモッタイナイ精神・・と/創意工夫の心意気。
良く表現されてましたし・・
一本調子とか悪く言われる事も有る⇒堺さんと仲間さんですが、本作ではバッチリとハマってる気がします。
あ、松坂慶子さんも良かったかな?
のんびりとした年末年始には良い映画でした。満足♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
どの時代も金だな
テーマが全てなんですが…。
貧乏だと思えば暗くなりますが、工夫だと思えば
映画「武士の家計簿」(森田芳光監督)から。
江戸時代の後半、武士の生活は楽とは言えなかった。
下級武士だけでなく、身分が高ければ高いなりに出費がかさみ、
気がつけば、もう立て直しが出来ない状況までになっていた、
そんな話は、今でも共通しているところであるが、
主人公、猪山家の八代目・直之は、お家立て直しのために、
家族全員に「驚くほどの倹約・節約」を命じる。
世間体などを気にする親の抵抗をも説得し、家の中の家財は
ほとんど売り払い、貧しい生活で耐えしのぐごとになる。
そんな苦労をしているはずの妻に、直之がすまなそうに声を掛ける。
たぶん、(楽しいと言ったら嘘になりますが・・)という台詞を
飲み込みながら、妻はしっかり夫を見つめて「でも面白いです。
貧乏だと思えば暗くなりますが、工夫だと思えば」と言い切る。
そうか、そんな視点こそ大事だな、とメモをした。
今の世の中、社会的には収入的が少ない人たちに限って、
あまり悲壮感が漂ってないのは、こんな考え方をしているのかもなぁ。
チャンバラじゃない
チャンバラじゃない時代劇。
でも、現代にも通じる物語だった。
加賀藩の御算用者だった猪山直之の家族の物語。
直之の真っ直ぐで徹底した性格は、見ていて気持ちが良かった。
武士というと、プライドが高いというイメージだが
直之は、そのプライドが剣術ではなく、そろばんに向いていたということ。
それを支える駒の内助の功にもほろりとさせられた。
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