劇場公開日 2010年12月4日

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「古き良き日本の家長制度に感激☆彡」武士の家計簿 mammieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0古き良き日本の家長制度に感激☆彡

2011年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

先週のおはシアは~

“武士の家計簿”をご紹介しました。

と~っても観たかった作品です。

いや~。良い映画でしたよ。

森田芳光監督。若くてギラギラしていた頃を知っているから余計に

「うわ~こんな作品を撮れるんだぁ。」と感激しました。

江戸時代末期、加賀藩の御算用者の猪山家。8代目直之は

膨大に膨れ上がった猪山家の借金を返済をしようと

まずは必要最小限のモノを残して家財を処分。

その後、一家一丸となっての倹約生活がスタートします。

彼らの人間模様を淡々と描いているのですが

家族愛が、い~っぱい詰まった作品に仕上がっていますよ。

この映画、キャスティングが素晴らしいです。

主役の直行役の堺雅人さん。私、この方の笑顔が苦手なんだけど

(心から笑ってないっていうか。実のない笑顔って気がするの。)

型物の役なので笑うシーンが殆んどなくて、良かったです。

仲間由紀恵さんは日本女性の奥ゆかしさを体現している

可愛い奥さんを嫌味なく演じていて、これまたGOOD。

猪山家の7代目、お婿さんに入ったお父さん役は中村雅俊さん。

ちょこっと才覚のある感じが上手いです。

家付き娘だったお母さん役は、松坂慶子さん。

ちょっと我儘チックだけど、サッパリしていて

イイ感じ~。お気に入りの着物を手放すシーンは可愛いですよん。

おばば様役の草笛光子さんの存在感ってスゴイです。

着ている着物が、これまた渋くて素敵です。

作品の中に、古き良き日本の習慣や、家族の在り方が

穏やかに温かく描かれていて、心がホッコリします。

奥さんのお駒さんが、従順に夫を敬う姿を見ながら

こんな風に出来るのは、夫の直之が、そうされるに相応しい

ビシっと芯の通った男だからなんだな。としみじみ思いました。

時代遅れかもしれませんが・・・

男は男らしく、女は女らしくって、素敵ですよね。

“武士の家計簿”星は~

4つです。

mammie