「古き良き日本の家長制度に感激☆彡」武士の家計簿 mammieさんの映画レビュー(感想・評価)
古き良き日本の家長制度に感激☆彡
先週のおはシアは~
“武士の家計簿”をご紹介しました。
と~っても観たかった作品です。
いや~。良い映画でしたよ。
森田芳光監督。若くてギラギラしていた頃を知っているから余計に
「うわ~こんな作品を撮れるんだぁ。」と感激しました。
江戸時代末期、加賀藩の御算用者の猪山家。8代目直之は
膨大に膨れ上がった猪山家の借金を返済をしようと
まずは必要最小限のモノを残して家財を処分。
その後、一家一丸となっての倹約生活がスタートします。
彼らの人間模様を淡々と描いているのですが
家族愛が、い~っぱい詰まった作品に仕上がっていますよ。
この映画、キャスティングが素晴らしいです。
主役の直行役の堺雅人さん。私、この方の笑顔が苦手なんだけど
(心から笑ってないっていうか。実のない笑顔って気がするの。)
型物の役なので笑うシーンが殆んどなくて、良かったです。
仲間由紀恵さんは日本女性の奥ゆかしさを体現している
可愛い奥さんを嫌味なく演じていて、これまたGOOD。
猪山家の7代目、お婿さんに入ったお父さん役は中村雅俊さん。
ちょこっと才覚のある感じが上手いです。
家付き娘だったお母さん役は、松坂慶子さん。
ちょっと我儘チックだけど、サッパリしていて
イイ感じ~。お気に入りの着物を手放すシーンは可愛いですよん。
おばば様役の草笛光子さんの存在感ってスゴイです。
着ている着物が、これまた渋くて素敵です。
作品の中に、古き良き日本の習慣や、家族の在り方が
穏やかに温かく描かれていて、心がホッコリします。
奥さんのお駒さんが、従順に夫を敬う姿を見ながら
こんな風に出来るのは、夫の直之が、そうされるに相応しい
ビシっと芯の通った男だからなんだな。としみじみ思いました。
時代遅れかもしれませんが・・・
男は男らしく、女は女らしくって、素敵ですよね。
“武士の家計簿”星は~
4つです。