劇場公開日 2010年8月21日

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NECK ネック : インタビュー

2010年8月16日更新
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こんなほほ笑ましいやり取りからも、姉と弟のような仲の良さが感じられる。「ブザービート」の撮影中、互いに「NECK」への出演は決まっており、さらに共演した「洋服の青山」のCM収録も重なったことで理解を深め、平岡、栗山も含め自然な形でクランク・インを迎えられたという。

相武「皆、一匹狼でもないし、群れたがるわけでもない。それぞれの時間を持ちながら、一緒にいる時間もちゃんと共有できるというバランスだったので、現場にいてもすごく居心地が良かったです」

平岡、栗山よりひとつ年下が相武、さらに溝端はその4つ下という序列のため、必然的に溝端がムードメーカー的な役割を担った。“弟キャラ”を自任している溝端もそのあたりは心得ており、相武も「底抜けの明るさで、夜中に他の人たちのテンションが落ちちゃっても、一生懸命盛り上げてくれる存在だったのですごく助かりました」と感謝だ。

だが、その溝端のテンションが唯一下がったのがネック・マシーンに入るシーン。映画には新旧2パターンが登場するが、溝端が入ったのは旧型で、見た目はただの木箱。「お尻は痛いし、どんどん生気を吸われているような感じで、何も動く気がしない。無力感、脱力感で、公開処刑のように、何か悪いことをしたヤツみたいでした」と苦笑いで振り返る。

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その後、同じタイトルで別のストーリーの舞台では首から下を地中に埋められる設定、そして映画の完成披露試写会では再びマシーンに入るハメになり、すっかりトラウマになってしまったという。「ソファがふかふかで、携帯を持って入って、待ち時間は遊んでいました」という新型の相武とは対照的だ。

それでも杉奈と首くんは、さまざまな恐怖体験やアクシデントを乗り越えて、徐々に距離を縮めていく。首くんの思いは成就するのか、が気になる。

相武「ラブっていうよりは、杉奈は相変わらずお化けをつくることに専念して、首くんは(振り回されて)どんどんやせていっちゃうだろうね」
溝端「たまに恋愛モードになったかと思いきや、ドタバタして首くんが振り回されるみたいな。そんな歩みでずっといくんじゃないですか」

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息の合ったところがスクリーンに反映された作品に対しては、共に自信を深めている様子だ。

相武「今までやってきた中で、断トツに面白い作品で面白いキャラクターなので、いい意味で恋愛ものとか悪女とかスタンダードな役を壊すことができたと思います。すごく遊びがあるので、この路線をもっとやりたい」
溝端「こういう弟キャラ、真っすぐキャラだったら誰にも負けないぞという自信はあるので、極めたいですね。逆に、違う役もいろいろやってみたいと思う」

そして、溝端は、「杉奈っぽい相武さんって、すげえ素晴らしいと思った」と“姉”をたてることも忘れない。相武がリードし、溝端がフォローする“姉弟愛以上恋人未満”の2人が織り成す、ラブコメ×ホラーの新感覚エンタテインメント「NECK」。2人の恋の行く末は、スクリーンで見届けてほしい。

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