恋するベーカリーのレビュー・感想・評価
全45件中、21~40件目を表示
ガールズトークの時の笑いかたいい
パンが好きで。
夜中に食べ物映画が観たくなって、観ました。
パンなかなかでてきませんね。
題名で勘違いしました。「恋するベーカリー」って
言葉はかわいいけれど。原題と全然違う、、
そんな勘違いがあり、年齢的にも感情移入しづらい
ということもあって、コウフン!って感じではありませんでした。
なんだか、年をとってもこんなふうに楽しそうなのいいな
いい気分になれる♪
夜中にDVDで観て かなり癒されて大笑いしてしまった(≧▽≦)最高⤴
飽きる箇所がなく、
家族・友達・恋・料理・仕事・たまに馬鹿になりぶっ飛ぶ……色んな要素たっぷりで、考えさせられ楽しかった〜◎^∇^◎
年齢を重ねるとどうなるんだろう?ってたまに考えてますが、こんなメリルみたいな女性になりたいな♪
やはり、自分の好きな仕事や環境で頑張って楽しくしてると、女性は輝いて生き生きしますもん!!!
私は未婚の30代ですが、結婚について不安とか将来とか考えます。この映画で自分の真がしっかりあり楽しめれば、熟年齢でも楽める・希望等……学んだ気がします♪♪
メリルストリープ 可愛い💑💑
いくつになっても、恋し、自分らしくなりたいな((o(^-^)o))
原題がぴったり
ジェーンと元夫ジェイクがお互いを見つめるが、いつもすれ違い目があうことはない。
それが、最後の結末を予感させる。
別れた夫との恋は、よくあるラブコメとは違った意味のすれ違いや、子供のこと、今までの人生のこと..複雑にとんでいる。
年増のラブコメってどうなの??とはじめは思ったが、とてもよかった。
アメリカお得意の、やや高齢恋愛映画
メリル・ストリープ、アレック・ボールドウィンの2人が好きだから少し贔屓目に見てしまったかもしれないが、本作は娯楽映画としては平均以上の良作だった。
メリル・ストリープは3人の子供も独立し、少し時間を持て余すパン屋の主人。
若い小娘と再婚した元・夫のアレック・ボールドウィンとなんやかんやでヨリを戻しかけたり、かと思えば建築家のスティーブ・マーティンといい感じになったりと、タイプの違うナイスミドル2人からアプローチされてちょっとしたお姫様気分のメリル・ストリープ。
10代後半の娘のようにキャイキャイハシャギ回るメリル・ストリープはけっこう新鮮で面白い。
本当なら白髪が似合うしっかり者のスティーブ・マーティンが有利のはずだが、そこはそれ。
元・夫という利点を活かしてか、メタボ気味で頼りがいのないアレック・ボールドウィンの方が気を許せるという不思議で、どっちつかずな感が続く。
しかし、分かりやすい笑いを細かく入れたり、下品すぎない程度の下ネタを随所に挟んできたりと、飽きさせない工夫があちこちに見受けられ、深い思考はまったくもって不要。
ただ単純に、毎日一喜一憂するメリル・ストリープ。ダメダメだが憎めないアレック・ボールドウィン。大本命のはずなのに報われない不憫なスティーブ・マーティン。
この3人を眺めていれば楽しめる典型的なアメリカンラブコメディ(Ver.アラ50〜)に仕上がっている。
俳優のファンでもそうでなくても、気楽に見ることをオススメする。
ただ期待しすぎは禁物。本作には大層なストーリーはないので、それを理解してご覧ください。
チョコクロワッサン
チョコクロワッサンの甘いにおいがしてくるような映画。
パン好きな私としては、もっとたくさんのパンが出てくるかと期待したけど、料理番組ではなかった・・・。
でも、家族の暖かさに、幸せな気分で帰って来られる映画だった。
パンが発酵するかのように、ぬくもりと笑いがうまれる
えっ、パンこれだけ?
すいません、ガラガラで
リラックスしきっちゃいまして
自宅にいるみたいに馬鹿笑いしちゃったんですけど
~~~
英語の原題が
まったく異なるのが示すとおり、
要所では出てきますが、あまりパンは登場しません。
『ジュリー&ジュリア』みたいに
真っ白になりながらパンと格闘するシーンがあるかな?
なんて想像していましたが、
パンよりも、他の料理を作っている
シーンのほうが多かった気がします。
若い世代を意識して今作のタイトルを
ネーミングしたのかもしれませんが、
作品の内容から観るに明らかにシニア世代が
メインターゲットになると思いますので、原題のままでもよかった気がします。
◇ ◇
まだ人生経験が浅いからか、
登場人物たちの心情を完全に
理解できない場面もあったのですが、
ここまで大笑いさせられるのは予想外でした。
前半、中盤は
普通に笑う程度だったのですが、
後半に登場した某シーンでは、
役者さんたちのリアクションもよく、
他のお客さんも声を上げて笑っていましたが、
私にとってはドツボで、まさに、これぞ馬鹿笑いしてしまいました。
R指定になっているのは、
このシーンも含めてのことなのでしょうが、
他のシーンを含めて、これくらいの内容なら
ちょっとしたユーモアと受け止めて、R指定を外してもイインじゃないのかな。
シニア世代むけとは書きましたが、
そのお子様世代(団塊ジュニアなど)が
観ても、自分の両親を重ね合わせたり、
自分の将来を思い描いたり、笑いつつも、
共感したり、考えさせられたりする作品でしたから。
まぁ、
性シーンが
表現はソフトでも
ストーリー的には
ハードだからR指定せざるを得ないのかな。
☆彡 ☆彡
タイトルの柔らかさ
チラシのメリル・ストリープの笑顔からは
考えられないほど、内容の濃い、良質な作品です。
現実を描きつつ
コミカルなフィクションも
織り交ぜる。そのバランスも、実に絶妙!
シニア世代にだけ観てもらうにはもったいない!!
いやぁ、久々に映画館で大笑いさせてもらいました(笑顔)
オトナ気ない大人たちが最高!
これ、最高に面白いですーーーー♪
主役級の3人、もう大人げなさすぎです、、、
中でもワタシがたまらなかったのは、
メリル・ストリープ演じるジェーンの元夫ジェイク役のアレック・ボールドウィン。
若い肉食系オンナと再婚しながら、
元妻ジェーンと不倫(??)してしまう役どころです。
このジェイク、年を重ねた男の重みなんてモノはカケラもなく、
重みが増したのは体重だけ。
「お前、豆腐の角に3回くらい頭ぶつけて死んでしまえ~~」
と言いたくなるような、超ダメ男なのですが・・・
もうもうもう!!!
めちゃくちゃ可愛いのですよ~~~!!
ほんっっっっとにダメダメくんなのですが、
「・・・ったく!」とぷんすか(@三浦しをん)しながら
世話を焼きたくなってしまうような。
ジェーンも同様に、久しぶりに会った元夫のこんなチャーミングさと
めくるめく快感(これがまた濃い…)翻弄され、
好物を作りおしゃれをして待っているのですが、、、
そう、こうゆう男はこんなときに限って「やむをえない事情」ができて急に来れなくなってしまうもの。
そして、待ってる女は「期待したワタシがバカだったのよ」と深く傷つき、
相手よりも自分のバカさ加減を責めてしまうのです。
(わかるなあ、、、)
普通だったらココであっさりサヨナラになるのですが、
それでもめげずに超ポジティブにジェーンを口説きつづけるジェイクは、
もうダメを通り越して天然記念物クラスの能天気さ=可愛らしさ
(あくまで傍から見れば、ですが)
ジェーンの部屋のベッドにすっぽんぽんで横たわり、
ノートブックPCでアソコだけ隠していたら、その画面が実は…
なんてシーン、最高すぎます~~
同じくジェーンに思いを寄せる設計士役のスティーヴ・マーティンもさすが。
いつもは、ものすごーーくハイテンションか
とってもダンディなおじさま役を演じているのに、
この作品ではそんなオーラを全消しして、冴えない男を演じています。
ほんとにサエない地味~なおっさんに見えるから不思議、、、
ベテラン3人が巧さを駆使して、
役柄同様に楽しんでいるのが伝わってくる作品です♪
なんだか、「年を取るのもわるくないなー」と思える作品でした☆
(子供たちはいい迷惑かも、、、)
女に生まれて良かった♪
ナンシー・メイヤーズ監督の作品はいつも好き☆
「ああ。女に生まれてきて良かった!!」って思いながら映画館を出るコトができる。
今回も、メリルが生き生きとしていて、私は好き☆でした。
彼女の細かい仕草や表情で、いやらしいセリフも何だか可愛く思えました。
まわりを固める俳優さんも素晴らしかった!!彼女を愛してやまない男性2人も、娘さんのフィアンセも、個性がきちんと出ていて楽しかったです。
何で、こんな感じのラブコメって、日本じゃヒットしないのかなぁ???ちょっと寂しい。。。。。
たまには...いいかも。
アレック・ボールドウィンの身勝手さには少々呆れたけど、
少女のように“はしゃぐ”メリル・ストリープは可愛かったです。
一番惹かれたのは長女の婚約者でした。こんな人ステキ。
無性にクロワッサンが食べたくなって、映画館を出た後パン屋に直行しました...
恋するメタボリック。
何でも演じるM・ストリープおばさんは本当にすごいヒト。
今回は堂々と脱いでいる(大丈夫!ほとんど見えません^^;)
ところで、この邦題はどうなんだろう??
ベーカリーって…美味しそうなパンがたくさん観られるなんて
甘い予測は裏切られ、脂肪たっぷりのぷよぷよ肉ばっかり。
「恋するミートショップ」とか、あるいはハッチャケ♪演技の
A・ボールドウィンの「恋するジェイク」の方が合ってるんじゃ?
何しろこれでもかと続く中高年の果てしない欲望ドラマ^^;
これって、迷惑なのは子供達なんだよなーと思っていたら
本当にそういう場面が出てきた。まぁ…恋に歳は関係ない、
とはいえ、それを露骨に出すところがいかにも女性監督風?
だいたい子供を3人も作ってるんだから(爆)そっちが原因で
別れた訳ではないのは明らか(セックスレスとかね)だし、
むしろ再婚した若妻との方が上手くいってないのも明らか。
浮気性の夫が他の女と関係を楽しんだが、いざ再婚すれば
元妻の方がよっぽど良かった、という身勝手な持論を展開、
こういう男は誰と結婚しても浮気を繰り返すし、落ち着かず
行く先々で同じ問題に陥る…というのを皮肉っぽく見せる。
だが。今作ではそのアレックがやけに面白い。(爆)
このヒトにこんなコメディセンスがあったんだ?的な動き、
あの身体で脱ぐのもいとわない(あー思い出しちゃった^^;)
S・マーティンもぼやいた、前と後ろからの見たくない映像。
面白いの、面白くないの、そんなことに関係なく彼は動く^^;
いや~素晴らしかった。バカバカしくて涙が出そうになった。
負けじ!とスティーブもコメディの反撃に出るが(ハイになる)
元々スマートな笑いが得意の彼に比べ、今回はえげつなさ
を前面に押し出したアレックのひとり勝ち!!という結果に。
もうここまでくると、「パン」なんてどうでもいい。(爆)
娘の婚約者のハーレイ(J・クラシンスキー最高♪)も加わり、
ドタバタ劇が大いに盛り上がる。あーバカみたい。なんて
思いながら観ていたら、実はメリルはとっくに決断していた。
恋に浮かれながらも、どこかで冷静な女性特有の判断力。
やっぱり迷惑かけられたのは子供達だったけど^^;
父母ともに親としての役割を放棄していないのが救われる。
(アレックの肉の後は、甘~いチョコ・クロでごちそうさま♪)
大人の恋はチョコクロ?
「なんでR指定なの?」と思う人も多いでしょう。
見れば納得。大人の恋愛、…要はセッ○スの話のオンパレードです。
まぁ過激なシーンが出てくるわけではないのでご安心を。笑
役者陣も好演。
最近ますます元気なメリルさんは鉄板。
また、抑えた演技で作品のバランスを整えているスティーヴ・マーティンも良かった。
そして、ここまで笑えるロマコメになったのは、元夫を演じたアレック・ボールドウィンの魅力でしょう。
将来に不安も多いけど、中高年になっても意外と楽しいことあるかも?と思わせてくれる作品でした。
メリル・ストリープ 嵌り役ですね!
最後の最後まで、どうなればみんな幸せなんだろうと思いながら観てました....最終的には上手くまとまた感じでさすがですが....。
10年前に夫と別れてその後女で一つで2人の娘と1人の息子を育てあげた。
念願だったマイホームの増築も叶いそうなそんな中、年下の新妻とイチャついてる元夫と再開.....。
それに腹が立って、家の設計士といい仲に....一見、幸せそうに見えた夫も居心地が悪いのか、縁りを戻したいため言い寄ってくる....元夫シェーク役のアレック・ボールドウィン も観ていて腹が立つくらいいい加減な役を演じていて、いい感じですね!
また、長女の夫も随所でキーになっておりいい味を出していて、見所です!
エンドロールは最後まで観て下さい.....素晴らしい映像が観れるかも....。
肩の力を抜いて楽しめる映画
映画の作品名は綺麗ですけど、再婚した元夫と不倫関係になりつつ、新しい恋人が絡んでくるお話です。
話の途中展開が読めつつも、肩の力を抜いて素直に楽しめるお話でした。脇役だけど、長女のフィアンセ(ジョン・クラシンスキー)の演技がとても面白いので、注目してください。
結論としては、いくつになっても恋をする気持を持ち続けたいな…と思うことができる、映画です。
面白かった!!お勧め!!
スニークプレビューで見たけど、面白かった。お勧め!別れた夫が、なぜか元妻の元へ。その元妻に別の男性が・・。どうなるのかな、と思って見ていたけど、想像していた結果と違った。元妻の選択は良かったと思う。別れた夫がお茶目で可愛い。でも、私が妻なら許せないな。ある程度年齢が上の女性にお勧めかも知れないけど、若い人が見ても参考になるかも。
“肉食系熟年男女恋愛狂騒記”
“名女優”メリル・ストリープ、前作「ジュリー&ジュリア」に続き、またまた料理関連(?)映画に主演!吾輩の大好きな女性監督、ナンシー・マイヤーズの最新作。 邦題から察するに、何か優しそうなラブ・ストーリーを想像しちゃいますね。
“優しいラブ・ストーリー”…?スミマセン、前言撤回いたします。コレは“やらしいラブ・ストーリー”でございます!全編これ殆んど“S〇X”絡みネタのオン・パレード。しかも脱ぐわ、語るわ、カラむわ、もつれるわ…。もお『どんだけエロやねん?!』と言いたくなるくらいに出しまくり!そりゃあ“R-15+”喰らうわなあ。事前にある程度の想像はしてたけれど、ここまでとは…(^^;。まるで、“アラ還”世代による「毎度おさわがせします」かいな?と思ってしまうようなドタバタぶり。しかも結構生々しいから堪らん…(^^;。“ベーカリー”がネタになってるのなんて、全体のホンのチョットの時間ですわ。邦題に騙されたらアカンですよ!特に、付き合い始めてまだ間が無いカップルなんか、この映画はデートでは絶対観たらアカン!!だってリアルすぎるから。
とは言え、そこは“女性監督”ナンシー・マイヤーズの演出が冴えておりまして、冷静に見れば相当リアルな(演じてる人たちの年齢なんかも考慮しますと(>_<)エロいシーンも、何故か見てる間はそんなに気にならないんですよね。で、吾輩常にクスクス笑ってしまってたんですね。もお、制作側の思うツボにハマッてるんでしょうね。そして最後は、何かほのぼのさせられてしまう…。ん?何でこうなる?ひょっとして吾輩、何か騙されてる??まるでこの映画は、“さだまさしの歌”か“吉本新喜劇”みたいじゃないですか!即ち『途中まで結構ハチャメチャで笑わせて、でも最後はほんわかとさせる』みたいな(^^;。やるな~、ナンシー・マイヤーズ!あんた、ホント上手だわ。
ところで(ここから≪ネタバレ!≫)、この監督さんは作中必ず何か“トンでもないお遊び演出”をされてることで有名(?)なのですが(「ハート・オブ・ウーマン」では、あのメル・ギブソンにパンスト穿かせましたし、「恋愛適齢期」では、“熟女”ダイアン・キートンを脱がせてますし、「ホリデイ」では、ダスティン・ホフマンを“himself”でカメオ出演させちゃってます)、今回もやってくれます。何と“アレック・ボールドウィン、まっぱ(^^;!”まあ、見事なまでにメタボな親父に、何てことさせるんでしょうね?しっかし本人も、ようやったな~。まあ、ハッキリ言って見苦しいです!重ねて言いますが、付き合い始めて間が無いカップルは、止めときなはれ!この映像は、ウブな子たちには結構衝撃的です。あ、でも今日びの子達は、こんなの何てことないのかな~?
メリル・ストリープは、やっぱり上手いですね。今回のは一見カルい役柄かと思えますが、彼女が演じることで、とても人間味豊かなキャラクターに感じられます。ホント名女優ですよね、硬軟何でも演じられるってのは。あとスティーブ・マーティンは、相変わらず芸達者!こちらは一見マジメに見えるんですが、ハッパでキレキレになっちゃうシーンなんか、まさに『本領発揮!』って感じで面白かったです。
メリル最高!人生と結婚生活がとても素敵に見える一本でした。
何と言っても本作で、メリル・ストリープが素敵です!
『マンマ・ミーア』から、メリル・ストリープのファンになりました。『ジュリー&ジュリア』では驚異的な演技力を見せつけられました。本作では、彼女の人間味や暖かさを感じたのです。メリル・ストリープが出演しているだけで、画面がほのぼの暖かく見えてくるから不思議です。
本作も、離婚した夫なのに、やけぼっくりに火がついて「不倫」してしまう話。夫のジェイクには若い奥さんと年少の坊やがいるのにです。一つ間違えば、かなり深刻な展開になるのに、全編を通じてほのぼのさせてくれるのは、やはり彼女の人柄ゆえのものではないでしょうか。
いろんな恋愛映画が毎月のように公開されていますが、別れ話はあっても、本作のように別れて10年経った元夫と出会い、情事を重ねてしまうストーリーはこれまで皆無でした。そんなあり得ない話を、的確な伏線を張り巡らしながら、時にコミカルにつないでいくストーリーの出来が凄く良かったです。
皆さんなら若い奥さんと、60歳近い古女房では、絶対若い方がいいと思うことでしょう。離婚した頃のジェイクもその時はそう考えたのです。だけど、10年の歳月のなかで、いつしか若妻は子育てに忙しくなり、自分を粗大塵芥のようにぞんざいにあしらうようになってくる。食事も子供の好みに合わせて、全く自分の好みや健康に気を遣ってくれない。そうなると思い出すのは、別れた女房の細かな心遣いだったのです。
ひょんなことで、その別れた女房と10年ぶりのセックスにジェイクが燃え上がったのは、恋愛感情というものではなかったのではないでしょうか。それはむしろ15年間も人生を共にしてきた伴侶と培ってきた家庭愛を呼び覚まされたからだと思います。
この作品を見ていると、女性の魅力は若さだけではないことを思い知らされます。そのことを、ジェーンに恋してしまう建築家で初老のアダムは、年齢とともに培ってきた魅力なんだと口説くわけです。
画面で見せるメリルの包み込む優しさは、人生経験の賜物なのでしょう。いろんな艱難を越えてきた女性だからこそ、一緒にいて安らげる理想のパートナーに思えてくるのだと思います。
でもジェイクは、ジェーンとの情事を重ねつつも、今の家庭を壊すことはありませんでした。第二子をせがむ若妻には、嫌でも夫としての勤めを果たさなければなりません。辛いですね(^^ゞそれで、ジェーンとデートの約束をすっぽかしてしまうのです。怒ったジェーン二人の関係を終わりにして、これ見よがしにアダムに接近します。
娘の学校の卒業バーティで、この3人がハチ合うシーンが見物です。自分を無視し、アダムと親しく会話するジェーンに嫉妬の炎をメラメラと燃やすジェイクの表情にご注目あれ。とっても気持ちがこもった演技でした。
ほぼストーカーのように、ジェーンにつきまとうジェイク。彼の家庭事情が明らかにされているので、その涙ぐましいジェーンへの求愛ぶりに、感情移入してしまいました。
それでも、ジェーンを求めば求めるほど、アダムと親密になっていくのです。やがてジェイクの浮気は、若妻にバレてしまい、思いを決したジェイクは、ジェーンの家へアポなしで押しかけるのです。
このとき、アダムにも二人の関係を知られてしまうことになるのですが、そのきっかけが大傑作!余りにもトンデモな経緯に、大笑いしてしまいました。
ジェーンの家に結集していた子供たちにも、宣言するジェイクであったのですが、10年前に捨てられたという恨みを持つ子供たちは、あまりの身勝手なハパの物言いにも呆れるばかり。
さあて、アダムとジェイクと、若妻も絡んだ4角関係は最後にどうなるかは、画面でぜひ感動のラストをご覧あれ!
人生と結婚生活がとても素敵に見える一本でした。
追伸
タイトルの、『ベーカリー』はどうでもいい内容でした。美味しい物はそれなりに出ては来ますが。
繊細なテーマに笑いのセンスが光る
離婚という作業はかなりのエネルギーを要する。これが通常の再婚ならまだしも、元の鞘に収まるとなると並大抵のことではないだろう。本人同士がよくても、周りが動揺する場合があるからだ。本作は、そんな当事者の心の揺れを描いた作品だ。
考えられるのは、男はこの映画のように行け行けムードになるだろうな、きっと。
対する女性は、心の葛藤に悩まされるのだと思う。そして家族は、離婚と再婚、両方に振り回される。
復活するバラ色の恋と、同じ過ちを犯す危惧とに揺れ動く女心をメリル・ストリープが好演。脳天気な元夫をアレック・ボールドウィンが愛嬌たっぷりに演じる。
このふたりの間に割って入るのだが、微妙な立場に終始するマジメな設計士を目立ち過ぎずに演じたスティーブ・マーティンも巧い。
実は重くて繊細なテーマを3人の演技力に預け、数々の手作り料理が並ぶ明るい食卓を軸に据えた、笑いのある娯楽作に仕上げた演出が冴える。
ハンス・ジマーらしからぬ音楽はヘイター・ペレイラによるものか? いずれにせよ、サンタ・バーバラの美しい風景によく似合う。
全45件中、21~40件目を表示