「混ぜると危険」悪人 まるさんの映画レビュー(感想・評価)
混ぜると危険
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佳乃は真面目で優しそうな理髪店の両親の元で育って、どうしたらあんな性根の腐った尻軽女に育つのかと。都会デビュー?いやいや基本の性分は変わらない。そこはお前は悪くないって言い切ってしまう父親に集約されているのだろうか。
増尾の無罪祝いに来る女たちも所詮佳乃と変わりばえしない。
祐一は「怒り」にも出てくる少し頭の弱さのある青年なんだろう。祖母は騙されるし、母親もろくでなし。そんな大人たちの元に生まれた祐一の不幸。
でも熊みたいなもので、かわいそうだけど人を襲ったら問答無用で処罰対象の個体なのだ。悪人かどうかではない。
祐一は出頭しようとしていたのに、エゴで引き留めた女も罪深い。当時、深津絵里の演技の評判が良かったようだ。確かに体当たりだったけど私はそれほどには思わなかった。ただ彼女のすっぴんメイクが生きたビジュアルではあった。
本当の悪人は誰だとか人それぞれ見方はあると思うが、知恵のない者が狡猾な人間と無防備に関わると両者不幸になるという話に思えた。
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