劇場公開日 2010年9月11日

「切ないです。」悪人 mammieさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0切ないです。

2011年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

今日のおはシアは~

“悪人”をご紹介しました。

本当の悪人は一体誰なのか?

人を殺めてしまったのは、妻夫木さん演じる祐一ですが

そうさせてしまった原因は被害者にはないの?

殺人現場、その場所に放置した男は、まったく罪がないってこと?

人生の歯車がくるい始めると止まらない恐ろしさ。

暗い。重い。映画・・・です。

出演者の演技は素晴らしいですよ。

第34回モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した

深津絵里さんが注目されていますが

私は妻夫木聡さんの演技に目をみはりました。

いきいきとした生活とは、程遠い毎日を送る

うつろな目をした青年。

そして最後のシーンに見せる、ギラつくような眼。

圧倒されました。

脇役もイイ。犯人の祖母は樹木希林さん。

そして被害者の父は柄本明さん、どちらもスゴイ!

柄本さんの役は、原作者は弱い人間として

監督は強い父親を描きたかったそうで

2人で話し合い、監督の求める父親が

映像化されています。

この映画、原作者が脚本も手がけているんですよね。

スパナをふりかざすシーン。胸に来ます。

作者も監督も、父親が娘を置き去りした大学生を見ながら

その大学生の友人に語りかける言葉を

映画の根底に流れるテーマにして

観客にアプローチしたんだろうけど

私はそのシーン、それほどグッとはこなかったなぁ。

それより、被害者が祐一に向かって言った一言。

「あんたのことなんて誰も信じない。」

この言葉さえなかったら。

悲しい事件そのものが、起きることがなかったのに・・・

そればかり考えてしまいした。

クライマックスのシーン、どうして祐一がああいった行動をとったのか

誰の口からも語られることなく映画が終わるので

「世の中ってさ、こうなのよね。」と虚しさ、悲しさに

押しつぶされそうになりながら、映画館を出た私。

苦手なジャンルで星の数が難しい・・・。

役者さんの演技力だけで評価するなら

5つなんだと思います。

PS : バスの運転手さん(モロ師岡さんが演じています。)が

    心をホッとさせてくれますよ。

mammie