「何が悪いか、誰が悪人かを考えるきっかけに・・・」悪人 goiken.yomさんの映画レビュー(感想・評価)
何が悪いか、誰が悪人かを考えるきっかけに・・・
孤独、出会い系サイト、殺人、詐欺、家族、友人・・・現実に在りうる事件の裏側に迫っていたと思う。もしかしたら、出演者全員が、ある意味”悪人では?”とも思えた。
なぜなら、原因があって結果に繋がるから。そういった点では、大人の社会の中での「自分さえ良ければの精神」が、一番の悪かな。(子育て放棄も詐欺も出会い系も報道人も、よせよと言えない友人も)
なぜ殺したのか?→殺したくなるほど、悔しかったかもしれないが、罪を犯して、家族も一生引きずる行為だけは、すべきでなかったね。
幼少時から孤独な人生だった祐一に、光代は 真の大切な人だった。もっと早くに出会いたかっただろう。光代と出会うまでは、愛おしいと思える人が祐一にはいなかった。彼が、光代を大切な人と思えたから、あの最後のシーンになったのですよね。彼女が待たないように。
これは、殺人がいかに人の一生を(それは、家族、知人も含め)変えてしまうかも教えてくれている。
なぜ愛したのか? それは、祐一の心をときほぐすのに、光代が必要だった。
出会い系サイトで、大切な人に出会えるだろうか?
偽らないこと、正直なお互いを認められることこそが、本当の出会いの始まりと思える。
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