最後の忠臣蔵のレビュー・感想・評価
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またしても役所広司の演技のうまさ
大石殿を慕う人々の心
泣きました
原作と脚本の出来が相当いいのだろうか? 1000本以上の映画を見ているが、 この映画は個人的にいちばん泣けた映画かもしれない。
動画配信で映画「最後の忠臣蔵」を見た。
劇場公開日:2010年12月18日
2010年製作/133分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
役所広司
佐藤浩市
桜庭ななみ
山本耕史
風吹ジュン
田中邦衛
伊武雅刀
笈田ヨシ
安田成美
片岡仁左衛
門柴俊夫
池宮彰一郎原作
杉田成道監督
赤穂浪士の吉良邸討ち入りで、
大石内蔵助率いる46名が切腹により主君に殉じた。
しかし瀬尾孫左衛門(役所広司)と寺坂吉右衛門(佐藤浩市)はともに
討ち入り前に逃亡したとされていた。
瀬尾孫左衛門と寺坂吉右衛門は実在の人物であるが、
この物語自体は池宮彰一郎の創作らしい。
映画化もドラマ化もされているが、自分はこの作品のことは知らなかった。
2人が討ち入りに加わらなかった理由が描かれている。
役所広司
佐藤浩市
桜庭ななみ
安田成美
片岡仁左衛
門柴俊夫
出演者の演技が皆すごくいい。
映画を見て泣けることはよくあることである。
原作と脚本の出来が相当いいのだろうか?
1000本以上の映画を見ているが、
この映画は個人的にいちばん泣けた映画かもしれない。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
生娘に恋され、理性と使命感でなんとか踏みとどまるおっさんの話。羨ま...
主人の命を命がけで護る武家の覚悟
忠臣蔵のその後を描いた作品。 歴史の生き証人を命じられた赤穂浪士と...
佐藤浩市!
『忠臣蔵外伝 四谷怪談』では討ち入りに参加できなかった佐藤浩市。大石内蔵助の命にて行動する彼には一点の曇りもない使命感に満足できる16年であったことが伝わってくる。そこへ討ち入り前夜に逐電脱盟した瀬尾との再会なのだ。
瀬尾と一緒に暮らす年頃の女子・可音(桜庭)。明らかに家来の立場で接する瀬尾。その可音に一目惚れした豪商茶屋家の倅。ところが嫁にするには身分がはっきりしなきゃダメ。瀬尾には、やんごとなきお方の忘れ形見とだけしか言えないのだ。最初は乗り気ではなかった可音だったが、瀬尾孫左衛門に抱いた淡い恋心も叶わぬものと知ると、縁談を承諾する。
16年間の忠義。単に大石内蔵助の隠し子を育て上げるという単純なものではない。四十七士の裏切り者として身内からも世間からも疎まれる立場なのだ。おかげで人知れず竹林の隠れ里で暮らさなくてはならなかったのだ。ましてや公儀からは罪人とされる立場。隠遁生活は苦しいものであったであろう。
婚礼が決まり、祝言に向かう花嫁可音の御一行。途中、元浅野家家臣と名乗る侍が次々と現れるところは号泣モノ。一度は瀬尾を罵り斬りかかった者までもが彼を称え、列に加わってゆく。
最初は寺坂が役目を終えて切腹する方向に進むかと思ったけど、最後の忠臣蔵は瀬尾だったのですね。世話になった元夕霧太夫のゆう(安田成美)が瀬尾に死なないでほしいと色恋で迫るも、武士たるもの女に動かされるものではない。自分に厳しく、窮屈な生き物なのだ。寺坂と違い、後世に真実を伝える術もない。赤穂浪士の後を追うように切腹するシーンは痛く、重く、物悲しい。祝言の席から姿を消した瀬尾を追いかける寺坂。わずかで間に合わず腹を切った後。介錯しようとするも、「介錯無用!」と自らの首を斬る瀬尾であった・・・
【2010年12月映画館にて】
人間関係の厚さ
人が生きることの意味とは
忠臣蔵の表と裏、後始末
格好つけて死ぬのは良いが残った者のフォローをどうするか?
大石内蔵助が事前に密命を下し、浅野家家中に援助の資金を渡す役目を瀬尾孫左衛門に遂行させていた。
討ち入りに参加せず卑怯者、不忠者の謗りを受けて屈辱と苦痛の生き方をさせられた瀬尾孫左衛門を見ると、命を捧げた(捧げさせられた)者を良とし、命を捧げなかった者を蔑むこの傾向。
狂信的と言える宗教やのちの大戦下の日本とも重なる。
大きな組織や力におもねるのは簡単でバカげた行動を正当化する言い訳に過ぎず、誤魔化しでしかない賛美は単なる自分への赦し故に、事後処理を行っているものへの非難は自身に帰ってくるものでなければならないとは思う。
時代劇ではあるが、腹立たしい一面も感じる。
☆☆☆★★★ ※ 鑑賞直後のメモから まかり間違えると大ファザコン...
評価が高い作品・・
日本人が好きな赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件を題材にしたドラマである。レビューを読んでみると評価が非常に高い。これは日本人の心の中に武士道の精神が尊いものとして捉えられているからだろう・・映画を観て、吉右衛門や孫左衛門の生き方に素直に感動出来る。外国人には理解不能な点もあるに違いない。今の日本人は、徴兵制度も無く個人が自由な考え方と生き方を選択出来る。自由でなく合理的でないものは排除できる。特攻や武士道の死をもって自己を主張することもない。映画だが、役所広司と佐藤浩市の演技は上手い。これから時代劇に引っ張りダコだろう。最後にストーリーだが、妾の娘であっても武家の出であることには間違いなく、豪商と云えども商人に嫁ぐということがあるのだろうか?士農工商の身分制度が歴然としていた時代である。原作の小説が手元にあるので読んでみたい・・2010年の邦画。
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