「武本監督は素晴らしい監督でした。」涼宮ハルヒの消失 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
武本監督は素晴らしい監督でした。
別の時空に紛れ込んだキョンが、元の時空に戻る為に奔走する物語。
大ヒットアニメ、涼宮ハルヒの憂鬱の劇場版です。
完成度の高さに驚いた作品です。
映像美は勿論ですが、改変された世界に一人取り残されたキョンの心理描写が秀逸です。
ハルヒへの自分の気持ちに気づき戸惑うキョン。
一人の少女になった長門の表情に、心を揺さぶられるキョン。
ハルヒへの手がかりを見つけて走り出すキョン。
病院の屋上で「ユキ」と向き合うキョン。
「プロローグ」から「改変後の世界」、「世界を戻す戦い」、そして「エピローグ」。ストーリー展開も良く、またそのシーンに合わせての転調もしっかりとしていて飽きさせません。
ネガティブな意見を書けば、もう少しテンポが欲しいところです。プロローグも長いと思いましたし、終盤にあるキョンの自問自答も正直諄いと思います。
ただそう言ったマイナス要素を差し引いても、私的評価5を付けたい映画でした。
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