劇場公開日 2010年5月1日

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「本を読みたくなり、文も書きたくなった」劇場版“文学少女” septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0本を読みたくなり、文も書きたくなった

2010年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

絵の色使いがキレイだったなぁ
ブルーレイ上映ってアナウンス
あったけど関係あったのかなぁ
クライマックスは、いつものお約束どおり、
やっぱり、ウルウルしちゃいましたネ(苦笑)

〈 綺麗 汚い 〉
〈 なりたい自分 〉

主人公、天野遠子が
読んだ本のページを
食べてしまうキャラクターと
事前に知ってはいたものの、いざ、
スクリーンで目にすると、引いてしまいそうになる。

また序盤の萌えチックな、アニメのシーンの多さに、
本格的に引きかけましたが、そう感じたのは、序盤だけで
中盤以降は「えっ!どういうこと?」という、謎めいた話が
展開されていき、スクリーンから目を離すことができなくなってしまいました。

◇   ◇


本当

友情
愛情
独占欲

親から愛情を注がれたか
親から愛情を注がれなかったか

人を信じられるか
人を信じられないか

ストーリーの要所は
この4点に絞られます。

そこを
『文学少女』のタイトルが示すとおり、
宮沢賢治さんの本を交えながら、話は進められていきました。

色んなアニメへのオマージュも含まれていたのかな?

『空の境界』『涼宮ハルヒの消失』

なんかそれっぽい絵の構図っていうのかな。
声優へのリスペクトもこめられているのかもしれませんが、

どこかで観たことがあるなぁ
このシーン好きだったんだよなぁ

そんなシーンも含まれていて、
更に温かい気持ちにさせられました。

ストーリーは、ちょっとでも触れると
すぐにネタばれになりそうで、非常に書きづらい(苦笑)

上に列挙した4点だけでも
ネタばれになるかもしれません。

ただ、1点だけ。
クライマックスへの運び方は
アニメでなければできないような方法ではありません。

クライマックスの描写はアニメでしかできませんが、
そこに至るまでのバックボーン含め実写でも撮影は出来ると思います。

実際、実写の作品で終盤の肝になるシーンも
作品名は伏せておきますが、実写の映画で観たことがあります。

作中に出てくる本を含め
映画館のスクリーンにキラキラと
オマージュの星を散りばめさせた
素敵なアニメ映画になっていました(笑顔)

☆彡     ☆彡

主演の花澤香菜さん。
今作100人が参加したオーディションで
選ばれたそうです。異例なのはそれだけでなく、
5月1日『いばらの王』同じく花澤さんが主役を
務める映画作品が同日公開されています。こちらもGW中に鑑賞します(笑顔)

入野自由さん。
『モノクロームの少女』
実写映画で寺島咲さんの相手役。
舞台挨拶のとき、彼目当ての、
女の子だらけだったのですが、
今作で甘い声を聞いて納得しました。

え~、
実写より声優のほうが、何倍もいいです(苦笑)

文学少女。
なんか、無性に本が読みたくなりました。
そして、レビューを書きたくなりました。

不思議な力を持つ作品でした(笑顔)

septaka