猿ロック THE MOVIEのレビュー・感想・評価
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せっかくの俳優陣が台無し
結構いい俳優陣なのに、つまらない映画にしてますね。
ストーリーが悪いってより、映画にできる脚本じゃないな。
1時間もののテレビドラマが妥当。
その中身の無いものを、無理やり約2時間に延ばしてる感じ。
演出には時間稼ぎの間延びしたカットが多く、
緊張感があるべきシーンも、しつこ過ぎて却って薄っぺらになっているように感じます。
クライマックスのシーンなんか、本当にくどい。
それにしても、比嘉愛未、きれいです。
そこだけは、見る価値があった。
いっちょ上がり!
同名コミックとTVドラマシリーズが元。一見さんにもわかりやすい設定を作ってあるし、カギ師を主人公にした作品は珍しい。サル君が童貞だというのもいいね。
警察上層部とヤクザが裏金というキーワードで繋がってる。小西真奈美が警察のヒロインとして扱われたり、その内なるどす黒い部分を垣間見せたりと、社会派要素もあるのに、それを生かし切れてない。銀行強盗の犯人追跡もなおざりのまま。不正を糺そうとする警察内部の人間もいない。映像もROBOTということで期待したのに・・・残念。
結局、初体験を済ませたい男の物語か?女に対して純粋なところは好きだけど・・・
画面は一向に躍動してはくれない
原作コミックは知らず、ドラマ版を観た事も無く…と。何も知らない状態で観る。
これって元々、市原隼人演じる鍵屋の主人公が店を構える、商店街での人情喜劇物語なのだろうか?
映画本編は、大掛かりな犯罪ドラマを目指していたみたいだったが。鍵屋が自分に持っているスキルを利用して、事件を解決するならば、商店街の様な小さな地域のエピソードに限定した方が、面白くなりそうですけどね。
映画版って事で、話をでかく広げすぎてしまったのが、結果的に詰まらなくなっている様に思えたんですが…。
市原隼人のキャラクターを生かした、単細胞妄想大暴走場面を数多く入れる事で、楽しい場面が多いのに、(小西真奈美とは『天使の卵』のコンビ)國村隼や西村雅彦の警察関連の話。更には光石研演じる暴力団っぽい悪の組織側。これらが混ざり合いながら展開して行くのに、一向に画面は躍動してはくれない。
肝心のトランクの中身は一応“マクガフィン”として観客には提示される。それは例え最後に「何だったのか?」別に“マクガフィン”なのだから、知る必要性も無いのだが、だったら“それ”を意識させない位に面白くないとね!?ただダラダラとした場面が続いてしまうと、どうしても「一体何だったんだよ?」…と、なってしまう。
この監督は、前作の『ブタがいた教室』は素晴らしかったのですが、『陽気なギャングが地球を回す』同様に、ややスカスカ気味な内容の薄い作品になってしまっている気がしました。
市原隼人はいつもの役柄。いつもの喋り方。
以前は個性的と思って見ていたが、これだけ“引き出し”の無いのも今後は考えものなのでは?
商店街の仲間の女性役に芦名星。ドラマ版を観てないから何とも言えないのですが…。
何の為に居るのかさっぱり理解出来なかった。
そんなこんなで、(←だからどんなだよ!)全く面白さを感じない中にあって…。ではどこに面白さを見出すかと言うと、ズバリ…。
比嘉愛未の可愛らしさに尽きる。
男目線で作品を観たら、もう“そこしか無い”から(苦笑)
(2010年2月27日TOHOシネマズ西新井/スクリーン7)
観る人漫画(原作)を読んだ方がいいよ。
童貞少年がマジな話に巻き込まれるとこんな脚本になったって感じですが基本、ドラマの延長なので市原ファンには熱く、男気を感じる彼の演技には文句なしでしょうが、一本の映画として初めて観た人には「なんだこれ?」って思うかも。映画版にドラマと同じバタバタ感のストリーは持っていけないので少し、重めのプロットをかましたのだろうが、基本そうするとドラマ版で観れていた漫画の世界のバカバカしい童貞エロ青年のコメディーさが少なくなってヒーロー的な扱いになってしまったのがあまりヒットしなかった原因かもしれない。しかし市原くんはいい俳優なのですがいつもハンサム面を表に出した熱い男ばかりを演じずに少し違う演技の作品に出ないとすぐに息詰まるよ。国際的な俳優を目指すのならそうすべきでしょう・・。しかし、レギュラーの脇役以外パッとしなかったのも脚本のせいでしょう。西村さんとか、小西さんとかこの作品に出る意味あったのだろうか?ドラマでそこそこ視聴率、映画化こける典型的なパターン踏襲って感じです。
映画だからと脚本に力が入りすぎ?
TVドラマを何度か見て、楽しくて笑える作品の映画版、と期待して見に行きました。
猿の妄想はばかばかしくて楽しいし、芦名星は美人だし、楽しめました。小西真奈美も格好いいし。
ただ、小西真奈美演じる警察署長に関連した背景のスケールの大きさみたいなものは、映画らしいと言えば映画らしいけど、猿ロックの世界とはちょっと合わないんじゃない?って感じです。それよりももっと笑えるシーンを増やしてほしかったなぁ。
イッチーの髪型。
原作もTVドラマも知らなかった私。
ロックと聞いて猿(これは主人公のことだと思った)が
ROCKをやる音楽映画だと勘違いしていた。あーあ^^;
こういう人間が観てこのドラマをどう思うか、なのだけど
ハッキリ言って幼稚すぎ、バカバカしいことこの上ない。
ところでこの猿って子、童貞なんですね?(爆)
(イッチーがそうだとはとても見えないんだけど…)
ただ元々こういうドタバタ系がこなせる俳優だったので、
ウブな点を除けば彼につまらない演技はなかった。ただ、
とにかく物語の展開がおざなりで、ヒロインの立場や
警察内部の人間関係など、どうも分からない部分が多く
それをまたそのまんま推し進めていくので唖然とした。
お洒落に画面分割やジャズ風の音楽を取り入れているが、
時折挿入される猿のエロい妄想など、今時コレっすか?
と若者ですら思うだろう幼稚すぎる描写にため息が出る…
うーん…^^;どうなんだろうか、この設定。
鍵を開けて何かを盗み出す、そこから逃亡劇、そして、、
のような話は映画でよく描かれるし、スリルがあって
楽しいものだが、本作にも楽しい部分はたくさんあった。
ただまったくスリル感がないのでドキドキハラハラしない。
いや、したくてもできない…?か。
とりあえず、どんな話なのか分かっただけ良かったか。
下町の鍵屋なんて、とても洒落た設定ではあった。
このドラマは何時台にやっていたんだろう。
これなら19:00~20:00台にふさわしいと思えるんだけど^^;
(この主人公、アニメのNARUTOに似てる?だってばよ!)
いいなあ~、サル。
テレビシリーズは、1度見ただけです。
警察の闇の部分。
やくざとの関係。
よくあるお話。
TVのスペシャル版というカンジですが、猿丸耶太郎が、なんともカワユイ。
どうやら、サルの父親は、10年前に失踪していて、母親もいないみたい。
でも、古き良き商店街の中で、幼馴染の気のおけない親友達や、近所の住人達と、仲良く暮らすサル。
開けられない鍵はない。
約束は絶対守る。
他人は疑わない。
単純。
女好き。
考えるより行動する。
こんなに素直でまっすぐな江戸っ子がいるなんて・・・ 作品中だとわかっていても、何だか嬉しくなった。
一番大切なものは、目に見えないんだよ。
まゆみちゃん役の比嘉愛未さん、もっとキツク悪魔的でも良かったかな。
警察署長の小西真奈美さん、なんだか似合ってなかったな~。
残念です。
『大切なものは目に見えない』!忘れかけていた何かをもう一度思い出させてくれます。
なんで名作しか扱わない報知試写会で『猿ロック』なのか?あまり期待しないで試写会にお馬鹿映画と思いきや結構シリアスなラストがあり、人間の本質について語ってくる作品だったので、驚きました。
また、エンタメ作品としても優れていて、ラストまで一気に駆け抜ける感じです。中だるみが全然なく、常に画面に惹き付ける仕掛けの多い演出。前作『ブタがいた教室』でも、多いに注目したのですが、前田監督はストーリー展開の巧みな監督だと思います。
なにより本作では、恐いくらいに市原隼人が主人公の猿丸耶太郎こと通称サルにはまっています。なんたって、学生時代のあだ名もサルだったそうで折り紙入り。謎の美女篠崎マユミと逃避行を続けるなかで、ホテルに誘われたとき、無邪気にはしゃぎ廻る市原の猿ぶりが、お猿さんそっくりなんです。やはりシリアスな恋愛映画の主演を張るよりも、市原は本作や『ボクチュウ』のようにおバカ一直線な純情男を演じたらピカイチですね。
ただサルは、基本はおバカだけれど、鍵穴に向かうときは、がらりと表情が変わって真剣そのもの。そして物事に筋を通して、約束したことは絶対に破らない律儀さは、ラストに思わぬ感動を呼び込むのです。
女に滅法弱いサルにつけ込み、徹底的に惑わし、利用してしまうのが小悪魔的美女マユミ。サルがメロメロになるくらい演じている比嘉愛未は、魅力的でした。しかもサルの前ぶりっ子しているときと、警察の裏金をせしめようとする裏の顔を覗かせる時とでは、まるで別人のようにがらりと変わるのです。
最後まで、サルを騙していたのか、それとも本心で接していたのか分からない妖しさが逆に魅力なんですね。
サルを二度ホテルに誘うものの、お決まりのように途中でトンズラしてしまいます。それではあんまりにもサルが可哀想(^^ゞ
でも、マユミも良心が咎めたのか、自分のために必至で守ってくれたサルに、お礼のキッスをしていたのです。ホテルで独り眠り込んでしまっていたときなので、残念だけどサルは気付いていません。あとエンドロール途中で席を立った方も気付けなかったでしょう。
ストーリーは、警察女署長が取られた銀行強盗事件から始まります。幼なじみの刑事から銀行の裏口のカギ開けを頼まれたことでサルは、この事件に深く関わっていくのでした。このとき犯人一味に持ち去られたカバンのなかには、警察の裏金と裏金の証拠となるデータがあったのです。
このカバンの入った金庫を言葉巧みにマユミに唆されて、カバンを奪ってしまったことから、ふたりは金庫の持ち主の経済ヤクザと警察の両方から追われる身に。ここから『ゴールデンスランバー』をしのぐ逃走劇が展開します。ピンチに陥ったときの水道管の使い方は、こっちの方が面白かったです。
本作の面白いところは、なんが正義なんだという問いかけるところです。サルひとりが純情なのに、周りを取り囲むマユミも警察もヤクザもののそれぞれ自分たちの欲得や自己保身のために動いている『訳ありの構図』を手際よく説明できていて、とても分かりやすいのです。
その象徴的なシーンが、警視総監の小笠原と署長の水樹の対決シーン。警察の不正を暴くために、どんな汚い手段も選ばなかった水樹に、小笠原がお前は何が目的なんだと詰め寄るとき、水樹がきっぱり「正義のため」と言ってのけるところです。
その証拠をサルから強引に奪い取るときの、サルの「目的の為には、何したっていいのか」という叫び。それは観客に向かって、悪事を暴こうとする水樹の信念に対して、どう考えるべきか、問いかけてくるのですね。
予告編では、女署長の水樹が凄く浮いた存在に見えて、軽薄な作品なんだろうと予見を持ってしまいました。ところがこの美人過ぎる署長には、ちゃんとそんなお飾り署長を作った理由があったのです。
お飾りになりながらも、虎視眈々と上層部を脅迫する材料を入手する段取りを計算していた。そんな二面性ある署長役を小西真奈美が好演していました。水樹役が締まることで、本作がグッと奥行きのある逃走劇となったと思います。
監督のお薦めシーンは、ラストのヤクザに追われたあげくマユミが乗った車が海に沈められたところをサルが助けるシーン。11月の新潟港で撮影されたこのシーンは、結構水温は冷たいなか、吹替えなしで撮影されたそうです。市原曰く、冷たいよりも痛いという感じで、全身が痺れたそうです。
また本作の中では絵本「星の王子さま」のなかの言葉、『大切なものは目に見えない』がキーワードになっています。マユミが持っていたこの絵本を読んだサルは、大感激します。その感動が、以後何度もマユミに騙されても、絶対に信じる信念になっていくのです。ちょっと嘘っぽくなる設定だけど、演じている市原のマインドがピュアなので、凄く納得させられました。市原本人も「星の王子さま」を読んで、忘れかけていた大切なことに気付かせてくれたそうなのです。そこから王子さまが持つ無邪気さを、サルにも生かそうと思ったのだと述べています。
最後に忘れかけていたピュアな心を思い起こさせてくれる作品でもありました。ぜひこの作品をご覧になって、忘れかけていた何かをもう一度思い出してくれたらと願い思います。
『大切なものは目に見えない』!
市原隼人の魅力
オンライン試写会にて・・
TV放送でも楽しんでたけど、料金出してまでと思っていたので、
オンラインで当たってラッキーみたいなw
相変わらずの4人は面白かったし、比嘉愛未さんもよかったけど、
個人的には小西真奈美がカッコよかった。
ホワッとした雰囲気なのに、クールで少し非情な感じもよかったと思う。
思うに、市原隼人って巧いのか下手なのかがわかりませんが、
ルーキーズのような役より、今回のサル役や
ウォーターボーイズの役柄の方が、好感持てます。
何も考えず、楽しめる作品ですが、
映画館で観て!という感じではなく・・。
ファンの方は、大画面いっぱいの市原君を楽しんでもよいのでは。
というところでしょうか。
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