劇場公開日 2010年3月13日

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「感動のあまり、2回観に行っちゃった^^;」時をかける少女 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0感動のあまり、2回観に行っちゃった^^;

2010年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

感動のあまり、
すでに2回鑑賞してしまいました。

2回鑑賞した状態で
レビューを書くのは
『フラガール』以来2度目です。

◇   ◇

『時をかける少女』
原田知世版、南野陽子版、
安倍なつみ版、アニメ版。

この4パターンを観てきました。
直前のアニメ版が、あまりにも
素晴らしい出来で、今回予告編だけで
ウルッとしつつも、地雷の可能性を排除しきれませんでした。

しかし、結果は・・・。
主題歌を歌う“いきものがかり”好き(毎日聞いてる)なこともあり、
オープニングに流れる『時をかける少女』の曲を聴いただけで鳥肌。

あとは、もうなすがままでした(苦笑)

☆彡     ☆彡

アニメ版もよかった!
アニメ版にはないよさがあった!
谷口正晃さん、初監督なのにお見事です!!

2回目観たときに気づいたのですが、
オープニングで早々に前振りがありました。
これは、1回目のときは気づきませんでした。

1回目に序盤で感じたのは
大林宣彦版に対するオマージュ。

バス転落事故→
赤川次郎『午前0時の忘れ物』→大林宣彦監督作品『あした』

『あした』では船舶事故になっているのですが、
原作の『午前0時の忘れ物』はバス転落事故なんです。

ここで早々に大林版への意識を感じました。

◇   ◇

〈 記憶が消えても、心に残す 〉

2度とも泣いてしまったのは、
やはり終盤のクライマックス。

ネタバレになるので詳しくは触れませんが、
最後の最後では、ある映像を観て、スクリーンの中の
仲里依紗さんと、一緒にポロポロと大粒の涙を流してしまいました。

いやぁ、あれは・・・
泣かずには観られないでしょう。

実際、1回目行ったとき
映画館に鼻水啜る音が響きまくっていましたから。

2回目のときは、私含めてお客さんが9人しかいなくて
そもそも、響くはずもない状況でした(苦笑)

◇   ◇

それにしても、仲里依紗さん、
『純喫茶磯辺』でも書きましたが、演技上手いですねぇ。

アニメ版で声やって、
今回、実写版じゃないですか。

相当、プレッシャーがあったと思うんですけど、
アニメとは違うヒロインが、そこにいました。

谷口監督の話によると、
仲さん、現場であかりになりきっていて、
どう動くのか予想できない。だから、カメラマンのかたも
フレームから外さないように気が抜けなかったそうです。

仲さん曰く、予告編でも流れていた
「弓道で弓を落とすシーン。あれで掴んだと思った」

ただ、1点だけ残念だったのは、他の役者との絡み。
ズラを被っていた中尾くんとは、全く問題ないんです。
でも石橋杏奈さんが、イマイチ、弾ききれてなくて、
2人のシーンになると、明らかに中尾くんと2人のシーンより落ちるんです。
『きみの友だち』以降、どうも伸び悩んでいる気がして仕方がありません。

◇   ◇

それにしても、
この年代の役者が
アミューズは充実しています。

仲里依紗、吉高由里子、山本ひかる。
ちょっと、上にいくと、上野樹里に深津絵里。

男性も、三浦春馬、佐藤健、平岡祐太。
ちょっと、上に行くと、福山雅治に寺脇康文。

しかも、特定の色に偏っておらず、
個性が、バラバラなのが、更にスゴイ。
う~ん、しばらく時代を、謳歌しそうですね(笑顔)

☆彡     ☆彡

『時をかける少女』
原作の筒井康隆さん。

今年、こちらも原作の
『七瀬ふたたび』も6月に公開されます。

筒井康隆、中尾明慶、石橋杏奈、
キタキマユ、そして、芦名星。

こちらは全員ホリプロ。

今年創業50周年。
秋にはホリプロ役者陣、
総出演の映画も公開予定。

こちらも、勝負の年になりそうです
(派遣社員の管理はシッカリしましょうね)。

映画の素晴らしさに、
ありとあらゆることを
考えさせられてしまいました。

それだけのパワーを持った作品だということにしてください、ハイ(苦笑)

septaka