劇場公開日 2010年8月7日

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「イランの反骨精神メランコリック・ロック」ペルシャ猫を誰も知らない ikuradonさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0イランの反骨精神メランコリック・ロック

2010年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

イランのアングラ・ミュージックの豪華長編PVを見ているような感じがする。
民謡あり、ロックあり、ラップあり。
どれも現状に対する怒りや焦りや希望がこめられた魂の音楽だった。

この21世紀にロックが厳しく規制されている国は、おそらくイランだけではないだろう。
信じられないような話だけど、だからこそ生まれる音楽もあるのだな。
まさに反骨精神ロック。
そこには抑制から生まれる才能、またはつぶれてしまう才能のふたつがあるのだけど。

でもこれ、ただの青春音楽映画じゃない。
覚悟の上でゲリラ撮影に挑んだ映画出演者&製作者は国を負われたし、ラストには体制に対する監督の辛らつなメッセージがぶっこまれてる。

ikuradon