「人は人を裁けないのか?」完全なる報復 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
人は人を裁けないのか?
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司法制度の限界か!?誰のために法律はあるのか?正義って誰のため?とか冒頭から色々考えさせられる。確かにバトラー父はクレイジーサイコだが、目の前で家族を殺され、正義という名で司法取引し、犯人が3年で出てこられる、いや、生きてるだけで、気が狂う。殺しても家族は戻ってこないことは分かっていても。しかし、弁護士、同じ房の囚人まで殺してからは完全に共感出来なくなってくる。高慢でいい加減な判事にはムカついたけど。裁判に関わった人全てが標的になる。やっぱり独房に移ったのは訳があったのだけど、流石に隣の工業用地を買い取って、独房まで穴掘って繋げてたのは分からなかったし、ちょい有り得ないかなと。ちょくちょく抜け出しては外で犯行を重ねてた訳だけど昼間もあったし、その間看守は何してたの?最も憎いのはジェイミー・フォックスだろうけど、普通最後まで殺さず取っておくのも分からないし、殺人者と取引しないってことを知ってほしかったのだろうが、わかってその後どうしたかったのか。市長も法を超えても、バトラーをよそへ追いやれって、法律とは本当に何なんだろうと考えさせられた。バトラーはとっくに人としては死んでいて、ただ人間として生きてるだけであり、それを動かす糧は彼なりの正義の正当性であって、彼の復讐ではないことから、邦題は合ってない。いつもの法律上の正義感に燃えるバトラーではなく、法律を超えた、法律を問う正義感に燃えるバトラーが見れた。
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