劇場公開日 2010年10月16日

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「史実の重さを感じさせる歴史巨編」桜田門外ノ変 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0史実の重さを感じさせる歴史巨編

2020年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

桜田門外の変と、それ以降の浪士たちの境遇を追った物語。

史実に近い、リアルに感じられる力作です。歴史は比較的得意で、幕末から明治維新の話も好きなのですが、桜田門外の変以降、浪士側がほぼ全員捕縛され殺されたことは知りませんでした。主君を守れずに死を強いられた彦根藩士、拷問のうえ死に至った芸妓。酷い時代だったと改めて思います。

水戸浪士の行動が、明治維新の導火線になり、現代に繋がっているのは事実だと思います。ただ、やっていることは(現代から見れば)テロ行為に過ぎませんから、やや感情移入が難しく感じました。
あと、ラスト前の白砂のシーン。流石にやり過ぎだと思います。本来感動的でなければいけないシーンですが、思い切り興ざめしました。少し深作欣二の赤穂浪士の場面を思い出しましたが、影響でも受けたのでしょうか?

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よし