バグダッド・カフェ 4Kレストア版のレビュー・感想・評価
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今また、観るべき
この寓話のような世界観、多くのファンがいる作品だと思う。 改めて観て、おそらく、今また観るべき映画なのではないかと思った。 二つの光の片方は映った光だ。 ブーメランは、戻ってくる。 この象徴的なものは、調和のあるところには、調和が生まれ、それはまた調和となって戻ってくることを示唆しているのだと思った。 求めていたからこそ、 ヤスミンは戻ってきたではないか。 不毛にしか見えない砂漠のハズレのバグダッドカフェに、またオアシスのような活況をもたらす。 そして、ヤスミンにも…幸せのオファーが。 なにか、人が人として生きていくために大切なことを語りかけているようだ。 それは、時にヤスミンが始めた、マジックのようにパッと訪れる。 ただ、本当は、もともと人が持ち合わせてる人の優しさとか、調和を大切にしようとする気持ちとか、なにか、そんなものではないかと思うのだ。 また、この混沌とした世界で、今また観て欲しい映画だ。
また会いたいなと思うが、会う約束はしない
2度目の鑑賞。 覚えていたのは、タンクを掃除するおばさん、おばさんの乳首、どこからか覗き見する旦那、そしてもちろんコーリンユー くらいだったが、まあ、そんな映画だ。 あらすじを言葉にすると「ほっこりするいい話」なんだろうけど、見ていて沸き起こる感情としては「ほっこりは二の次」。ほっこりがテーマになるには、人物の内面や状況の説明が間違いなく足りない。 昔の映画でよく使われた、登場人物が音楽に乗せて会話するシーン。人物同士の言葉は観客には聞こえない。あれは、観客がすでに知っている事柄について、人物同士が共有したことを短時間で示すためのテクニックだが、この映画ではまるで逆に使われている。観客は知らない。登場人物だけがわかり合っているのだ。 砂漠の乾いた風に似た、このカラッカラの映画の雰囲気が私はとても好きだ。登場人物たちの過去や込み入った事情には興味がない。ただ映画を見ているその間だけ、心地いい時をともに過ごせる。また会いたいなと思うが、連絡先を聞いたり会う約束をしたりはしない。そんな、カフェで相席になった人のような。
登場人物がどんどん好きになる
・アメリカ西部の砂漠のど真ん中にあるカフェ兼モーテル兼ガススタンドにたどり着いた巨体のドイツ女性ジャスミンと女主人のブレンダの友情物語 ・黄色が挿し色で画面色彩が独特 ・寂れた共同体に現れたひとりの女性によって活気を取り戻す構図に伊丹十三作品に似た香りを感じた ・主題歌の「コーリング・ユー」がなんとも言えない異国情緒をだしてた ・女主人の家族やトレーラーに住む画家のじいちゃん、旅人のブーメラン兄ちゃん、「仲良すぎるわ」と言って出ていく薄着の美女など癖のある人々
やはりキャストと音楽いいな
久しぶりに観た。 当時みて、サントラ買ってよく聴いてた。 やはり映画興行は主題歌だ、と。 マリアンネゼーゲブレヒトの笑顔は無敵だ。 にしても、この陸の孤島にいる陽気でヘンな連中はのんきで素晴らしい。 「仲良くなりすぎ」で出て行ってしまう女。「マジックは消えた」で落ち込み、再びのロングショットで涙が出た。どうってことのない話なのだけど。
なぜ今まで観なかったのか。
題名はずっと前から知っていましたが、あらすじを読んでもなんだかよくわからない。 今回 午前10時の映画祭で初めて観ました。 なぜ今まで観なかったのか後悔するくらい、好きな映画になりました。これからは何度も観る映画になりそうです。 登場人物がみんなチャーミングで、ハートウォーミングな映画です。是非観て欲しい。
この出会いはまさしく「コーリング ユー」
随分以前にレンタルで観ているはずだけど あの怒りん坊のカフェの奥さんのことはざっくり忘れてました。(笑) なんせ主人公のドイツ人のおばさんの印象が強くて どうしてもそっちへ目が行きますが改めて観直して、 ああこの二人の映画だったんだ!感じました。 特に悲惨なことも衝撃的な事も無いのだけど 人生はふとした事でいかようにも転がってゆく。 その展開が可笑しくも奥深い〜 テーマ曲の「コーリング ユー」のように 出会いや幸運は呼ばなきゃダメ!なのかも〜〜 生き方をほんのちょっとだけ変えてみたい人や 平凡な日常からちょっとだけ違うものが観たい人にお勧めです。 で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては 途中の展開からまるで「風水かい!」と 突っ込みたくなるように話は進むのだけど 人生や生き方も時には掃除と片付けが大事なんだろうな〜 主人公のドイツ人のおばさんは周りを少しづつ変えていくけど おばさん自身もちょっとづつ変わっていく。 そのちょっとづつの表現が良い。 ちょっとづつが重なっていくことで こんなに全部が変わるんだ!!そこがステキ! これならもしかしたら私にも何かが訪れるかも?みたいな〜 怒りん坊奥さんにカフェを追い出される超ダメダメ亭主が 時々、遠くからカフェを眺めて 「おおブレンダ!」と呟くシーンが 何度かインサートされているのだけど それがだんだん滑稽になってくる。(笑) 物を使った細かい振りも多いのでそこを見逃さずに じっくり観てください。 じっくり観れば観るほど可笑しみと親しみの持てる 良い映画だと思いますよ。 ★また観るなら?「三年後くらいにまた映画館で」 (自分がどう変わったを重ねながら〜)
後から後からジワジワと…
一寸,偉そう?&敢えてクサい事を言ってみる。 大した内容では無いのかもしれない…明確な言葉が見当たらないが,こんなに古い作品なのに,気にならせる箇所がある❕っていうか、そんな事を想わせるから,今現代でも廃れずに『名作』として引き継がれているんとちゃうの❔と…
全く魅力のない登場人物達を見る前半をくぐり抜けると、全員見事に魅力...
全く魅力のない登場人物達を見る前半をくぐり抜けると、全員見事に魅力的なキャラクターに変わります。ミュージカルのようなシーンは余計な気もしますが、名作と言われるのも納得の映画でした。
何も起こらない。
彼が好きな映画の1つで、 彼からは、何も起こらない。と、聞いていた。 だけど、二人の女性、 ブレンダとジャスミンの間に生まれた友情。 それから、ジャスミンの新しい人生は、物凄く大きな出来事だった。
おばさん、異国で捨てられる。 おばさん、ぶち切れママと出会う。 お...
おばさん、異国で捨てられる。 おばさん、ぶち切れママと出会う。 おばさん、マジックの達人となる。 おばさん、セクシーモデルとなる。 ストーリーを語ると味気ない。実際、途中までは何これって感じでした。ところが後半どんどん面白くなる。にっこり、ほっこりです。日常の小さな幸せを、これほど素敵に描いた作品は少ないのではないでしょうか。 何より音楽がいいですね。下手なミュージカル、ブッとび。エンディング曲、秀逸です。 ただ一人、馴れ合いを嫌い、去っていった美人のお姉さん。結構好きです(笑) 名作との評価、納得です。
優しくてユッタリした時間模様
ブレンダのガミガミと怒りっぱなしな序盤から徐々に優しい顔に変化してドイツ人の女性との交流が和ませる。 ドイツ人の女性の過去は語られないがマジックを覚えたりバグダッド・カフェで受け入れてもらう為の行動が可愛くて愛らしい。 出てくる人々が優しくてバグダッド・カフェに流れている時間がユッタリとしていて全てが魅力的だ。 自由奔放な娘にピアノ弾きな息子に皆んな楽しい時間を自由に過ごしていて嫌気がさしている感のブレンダも最後には楽しそうで。 素敵な女同士の友情物語。
3.6
何だか不思議でよくわからないところが多かったけど、すごく丁寧に作られた映画だと思う。 普段の何気ない日常を描いた作品と言うのは、割と嫌いじゃないのだが、今回はなんか違ったような気がする。 単調で退屈したわけではないが、ありふれた感じがする。 登場人物が特殊過ぎで、その個性に入り込めなかった。 ただ主題歌の「Calling you」はとても良かった。この映画の雰囲気にぴったりで、カフェの疲労感、孤独感、また希望が見える感じを上手く表現していたと思う。 この映画を観た人なら誰でも印象に残っていると思うのだが、最後コックスがプロポーズしたときのジャスミンの返事は一体どういう意味なのだろう。 この映画、考えるとどんどんわからなくなる。でもただ心温まる映画として済ますにはもったいないと言うか、それじゃいけない気もする。 今のぼくにはまだ理解できないところが多かった。いつか必ずもう一度観たい。
大人になってわかった映画
学生時代に流行りで見たときは、わかったようなわからないような。でも音楽はクールでカッコいいくらいに見たけど、今人生積み重ね、それほど苦労しているわけではないながら、人間関係の難しさや、希望、空しさ、色々肌で感じて、良さが胸に染みた。とは言うものの、見てから一年たってるので、感想も、はや忘却の彼方。昔は記憶が緩む感覚なかったのになー。そんなことも、またもう一度映画も小説も何でも二度楽しめると、ポジティブにいこう。
異色。 とにかく異色 構成も演出も歌も独特。 けど映画って 出会い...
異色。 とにかく異色 構成も演出も歌も独特。 けど映画って 出会いと別れがあって その中に生まれる何かがあるなあ と改めて感じた
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