バグダッド・カフェ 4Kレストア版のレビュー・感想・評価
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居場所を見つけた
あまりにも有名な主題歌、Calling you。
映画本編よりも大きな存在になってしまったように思う。
この曲がなければ、この映画はこれほど有名になることは無かったでしょうね。それほど曲の持つ力が強い。それを再認識した。
ストーリーには特別な捻りはない。
斜めのカットとか、光とか、印象的に挿入されるブーメラン。当時はそういうシーンが斬新だったのだろうか?
ブーメランは、上手に投げれば元の位置に戻ってくる。主題歌とともにこの映画のテーマを表す重要なアイテムだと思った。
偶然見つけた自分らしく生きられる居場所。
客人来たりて気づいた自分たちの可能性。
偶然の出会いがお互いの人生を変えていく。
ミステリアスで郷愁を誘うCalling youを聞きながら観る現代のおとぎ話。
なるほどの良作
良いけど、
36年後のリベンジ
初めて投稿します。学生時代バブル中、この映画の評価が高くて、音楽・アート・映画に感性を揺さぶられていた時代でしたが当時の私は寝落ちする程全く味わえませんでした。美女や強いヒーローもいないし、どこに感動、映画的カタルシスが有るのか?記憶も曖昧なまま、今回映画館に。デブの白人おばさんとヒステリックな黒人おばさん、男は大体ダメならやつばかり舞台は汚い田舎のモーテル…でも何⁈なんて魅力的な人達なんだろう!途中マジックのシーンが長いのはしょうがないけど、あのシンボリックなcalling youとチャーミングなドイツ姉さんがグイグイとみんなを巻き込む!
年月を経てこの良作にどっぷり浸かれてサイコーでした。自分はどの配役のタイプかなと考えました。恐らく少し拗ね気味に楽しい場所から敢えて去ってゆくタトゥー姉さんかなぁ…
人々を惹きつける人柄
映画って本当にいいですね。
福の神
とても面白かったこんなに愉快なコメディで友情がエモい作品とは知らな...
観てよかった〜
レンタルビデオを借りて、
観たような観ていないような…。
ところどころの場面と、有名な“コーリングユ~♪”
というフレーズは覚えているから、観ているはず!と思いながら、
映画館上映されてるいるこの機会を逃してはならぬ!と鑑賞。
結果、映画館で観れて良かった~。
男運があまり良くないのかな?
見た目も性格も正反対の二人の女性が
友情を育んでいくその課程がテンポよく描かれていて、
最初はイライラしっぱなしのブレンダに
眉をひそめてしまっていましたが、
彼女がヤスミンのチャーミングさに癒されていくのに合わせて、
私自身もだんだん頬が緩み口角があがり、微笑みながら観ておりました。
絵葉書のような風景
登場人物のキャラクター
色味・色彩
アングル
そして、ここぞっ!という時に流れる
“i'm calling you”
全てのピースがキレイにハマっていて、
あ~、良い作品を観たな~という満足感で映画館を後にしました。
古さを感じない。普遍的名作!
こんなに良いとは!!
凄くいい!凄く好き!!そしてきっと数年前のこれほど映画をよく観るようになる前の自分だったらこの映画を好きと感じること無かったと思うから、そんな自分の変化も嬉しい!!!
冒頭のブレンダのギャンギャンは仕事後かつ週末金夜の疲労困憊な頭と身体にはかなり響いて選択間違えたかと一瞬後悔。
けど、ヤスミンちゃんの登場で一気に空気が変わったー。
良すぎて自分ごときでは上手く言語化出来ないのがもどかしい。
なんつーか、人生って何が転機となるのか本当にわからないもんだねー。そしていつでもポジティブに笑顔でいられるヤスミンちゃんみたいにアタシもなりたい。
ヤスミンちゃん、マインドだけぢゃなくかなりボディポジティブなのも魅力的🩷
繰り返しみたい。
だから円盤探して買う!!
コーヒーマシンの修理と心の邂逅
映像、美術が美しい。
20代に観ても40代に観ても大好きだった
ずっと映画館で観てみたかったやつ。
もう何と言ってもコーリング・ユーだよね。
一度聞いたら耳に張り付いて忘れられない。
生活がいっぱいいっぱいで全方向に怒りを発散させながら生きてるブレンダの所に、海外旅行中のセレブなドイツ人が突然現れて、彼女の生活を穏やかにでも結構強引に変化させていく、のだけど。
ヤスミンが淑女のスーツ姿から、どんどん服をアレンジして身軽になっていく様は、既視感あるなと思ったらアン王女だわ。
アン王女はどんどん袖が短くなっていったけど、ヤスミンは男物の服をアレンジしていくので、最後肩出しのセクシーなデザインになってたことに今日気がついた。
凝ってるなあ。
生活に余裕があるから幸せってわけでもない。ヤスミンは旦那さんの車から降りて自分の足で進んだ先でブレンダに出会ったことで、本当の自分を取り戻す旅に出られたのだと思う。
新しい場所で、最初はすんなり受け入れられずに色々試行錯誤しながら自分で出来ることをアピールしていく中で、ちょっとずつ皆んなと仲良くなっていく。
この世に生まれたら全員がやっていることだと思うけど、言葉も通じない場所で一からになるとストレスも半端ないと思うけど、負けないし折れないしずっと自分らしさを貫いてたヤスミン、カッコいい!!
ブレンダの生きるパワーが凄すぎて圧倒されるけど、実はヤスミンも負けじと相当強い。
ヤスミンの魅力にみんながトリコになっていく様見てもわかると思う。
ざっくり言うと女性が何も持たない状態から、居場所を作っていくサクセスストーリー?なのかもしれない。
アメリカの大自然の中、他所者に慣れてるのもあるかもだけど、お互いに認め合って一緒に生きていくあったかい環境にすごく癒しを感じる。
一度観たらコーリング・ユーが脳内に棲みついて、同時にあの青い空、赤とピンクと紫の夕焼けが目の裏をざーっと走っていく、なんとも感覚を刺激する映画だと思う。
姉が大好きだった映画だったのがきっかけで観たけど、小さいテレビの画面で観ても忘れられない情景が沢山あった。
大画面なら尚更だわね、ビリビリしたわ。
今年の映画始めにこの作品が観られてよかった。是非とも皆さんも映画館で観てほしい。
手品と生活
忘れかけていた好奇心を思い出させてくれる
劇場で鑑賞できたことに感謝
サブカル的におしゃれな作品として当時もてはやされて、今で言う量産型にはなりたくなく劇場に足を運べずのちにDVDにて鑑賞した作品。
ほんと馬鹿だった。
劇場で鑑賞しなさいと、当時の自分に言いたい。
言わずもがな Jevetta Steeleが歌う『Calling You』は圧巻。
そこでかかるか~!!!!エモすぎる~!!と血がぞわわわ~と泡立ちました。
そして、砂漠の砂が覆うような粗い画像と80年代のアメリカの少し安っぽい可愛らしい色味。
あえてのツートーンとか…。
カッコよすぎる…。
ストーリーはとてもとてもファンタジーだったのだと今更気づく。
冒頭はほとんどセリフのないヤスミンとオット。
そこがもう本当にさすがだと思う。
Calling Youが映えることもさることながら、ブレンダのけたたましさも対照的に際立ってくる。
お互いの警戒心マックスの状態にもかかわらず、ヤスミンのどこかシュールレアリズムの絵画の中から出てきたような毒々しくもあり妖精チックな雰囲気もありのキャラクターが砂漠にしみこむように笑顔をもたらしてゆく。
なんて可愛らしいんだ…。
数々のおかしな小道具(ポットや旅行鞄の中身)を使いこなし、妖精の杖が起こすマジックが人々に魔法をかけてゆくファンタジーとも言えるのではないの?この作品。
ふたりの主人公の女性が自分自身に魔法をかけて笑顔で自由になってゆく様は、観客も一緒に笑顔になるのではないだろうか。
魔法瓶がマジックを携えた妖精をここバクダッドカフェに導きました。
そしてアンニュイでどこか不思議な人々の集まる砂漠のカフェは、幸せが満ちている砂漠のオアシスになりました。
それは彼女たちが自らに魔法をかけて友情と信頼と愛情に満たされたからです。
…と、絵本の最後だったらそんな文章を残したい。
また35年経って観たら新たな発見があるのかしら。
生きてたら観よう。
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