「晴々と生きる」バグダッド・カフェ 4Kレストア版 muさんの映画レビュー(感想・評価)
晴々と生きる
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ヤスミンに心無い言葉を言ってしまったことから、カフェの主であるブレンダは、これまで周囲に当たり散らしてきた自分の態度を省みる。
そこから育まれていくヤスミンとブレンダの友情は、見ていてとても幸せな気持ちになった。
サロモの子供の母親はいなくなったのか、ヤスミンは夫と別れたのか、そうなんだろうなと思わせつつ、映画は一人一人の事情を細かく描くわけではない。でもそれが良いなと思う。何を抱えようが彼らはそこにいるというのが。
ヤスミンのビザが切れて帰国を余儀なくされたとき、映画はここで終わるのだと思った。
ブレンダの横暴な態度に家を出たものの、ずっと見守っていた夫が代わりに帰ってくるのかなと。
でも先に帰ってきたのはなんとヤスミン。再会したブレンダもヤスミンも晴々としていて、依存し合うわけでもなく、自分が好きなようにありのまま生きている感じがした。
ヤスミンの最後のセリフ、ああふたりは本当に友達なんだなあという実感があってよかった。
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