「この出会いはまさしく「コーリング ユー」」バグダッド・カフェ 4Kレストア版 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)
この出会いはまさしく「コーリング ユー」
*最後に2024.12.24の2回目鑑賞の感想を追記してます。
随分以前にレンタルで観ているはずだけど
あの怒りん坊のカフェの奥さんのことはざっくり忘れてました。(笑)
なんせ主人公のドイツ人のおばさんの印象が強くて
どうしてもそっちへ目が行きますが改めて観直して、
ああこの二人の映画だったんだ!感じました。
特に悲惨なことも衝撃的な事も無いのだけど
人生はふとした事でいかようにも転がってゆく。
その展開が可笑しくも奥深い〜
テーマ曲の「コーリング ユー」のように
出会いや幸運は呼ばなきゃダメ!なのかも〜〜
生き方をほんのちょっとだけ変えてみたい人や
平凡な日常からちょっとだけ違うものが観たい人にお勧めです。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
途中の展開からまるで「風水かい!」と
突っ込みたくなるように話は進むのだけど
人生や生き方も時には掃除と片付けが大事なんだろうな〜
主人公のドイツ人のおばさんは周りを少しづつ変えていくけど
おばさん自身もちょっとづつ変わっていく。
そのちょっとづつの表現が良い。
ちょっとづつが重なっていくことで
こんなに全部が変わるんだ!!そこがステキ!
これならもしかしたら私にも何かが訪れるかも?みたいな〜
怒りん坊奥さんにカフェを追い出される超ダメダメ亭主が
時々、遠くからカフェを眺めて
「おおブレンダ!」と呟くシーンが
何度かインサートされているのだけど
それがだんだん滑稽になってくる。(笑)
物を使った細かい振りも多いのでそこを見逃さずに
じっくり観てください。
じっくり観れば観るほど可笑しみと親しみの持てる
良い映画だと思いますよ。
★また観るなら?「三年後くらいにまた映画館で」
(自分がどう変わったを重ねながら〜)
1回目劇場鑑賞 2018・2・15 午前10時の映画祭で鑑賞。
2回目の劇場鑑賞の感想。
「コーリング・ユー」と言うバラード調のテーマ曲が
ちょっと不思議なメロディーラインなのでそこから、
なんか辛気臭い映画だと思ってる人がいたら勿体無いな〜と
今回に鑑賞で思いました。
この映画、めっちゃコメディーですから!!
映画の中盤にどこからともなくやってきたバックパッカーの青年が
バクダットカフェの敷地にテントを張って住み着いちゃうんです。
で、その彼が、ブーメランをなん度も投げるんです。
主人公のドイツ女性とか、怒り坊奥さんの娘で
ちょっと遊び人の娘にブーメランの投げ方を教えてくれるんです。
ブーメランって自分のところに帰ってくる。
誰かに投げた心がそのまま帰ってくる象徴ですよね。
こんな生き方が出来たら良いなあ〜とちょっと泣けてきました。
国籍も年齢も人種も関係なく皆で生きゆく姿が
年末の今こそ、改めて尊い!!(涙)
ぜひ、劇場でご覧ください。