バグダッド・カフェ 4Kレストア版のレビュー・感想・評価
全65件中、1~20件目を表示
♪コーリング・ユー♪‼️
この映画を観ると友人に会いたくなる‼️落ち込んだ時に観ると、すっかり元気になる‼️そんな映画ですね‼️砂漠の真ん中にある寂れたモーテルにたまたま辿り着いたドイツ人の太っちょおばさん、ジャスミン。ろくでなし夫に愛想をつかして追い出したモーテルの女主人ブレンダ。二人が友人になる過程を、日本でもヒットしたジュベッタ・スティールの歌う主題歌「コーリング・ユー」の素晴らしすぎるメロディと、砂漠の埃っぽい乾いた空気感の映像美で綴った心優しきファンタジーです‼️カリフォルニアのモハベ砂漠をアメリカではない、ヨーロッパの片田舎のような異風景に捉えたカメラもホント素晴らしい‼️やはりジャスミンを演じるマリアンネ・ゼーゲブレヒトの可愛らしい魅力‼️その人柄で周囲の人々を魅了し、手品でモーテルの集客に貢献し、労働許可証がないので働けないというピンチもジャック・パランス紛する画家の求婚でめでたく解決するラストまで、とても微笑ましい人情味に溢れた秀作ですね‼️やっぱり人間って素晴らしい‼️
この世界観
若い頃に観て、音楽と映像はずっと心に残っていたけれど、どんな内容だったかは忘れてしまっていた。
ヤスミン、こんなに魅力的な女性だったか!(豊満なボディが好まれるということも、実感として理解!)
それはさておき、この世界観、今は忘れられたものがたくさん詰まっていると思いませんか?
タイトルなし
BGMについて考え直すきっかけになった。
車のシーンはカースピーカーから流れる音楽がそのままBGMだった。
カフェの中ではピアノを弾く人がいて、その弾いてる音がBGM。
その他、ヘッドホンから漏れる音楽だったり、ラジオから流れる音楽だったり。
この映画は安易にBGMを映像に後乗せしていなかった。
BGMが全くないシーンは、どうゆう氣持ちで観るか強制されない自由さがあって好き。
時々、印象的なシーンで素敵な”後乗せBGM”がかかる。
矛盾してるようだけど、その時ちょっと嬉しくなる。
映像も超氣に入っている。
古いアメ車、バイク、ノスタルジックで素朴でオシャレ。
黄色いポット、コーヒー、黒人、赤ん坊、ブーメラン、手品、絵、虹など意味もなく登場させているわけではないだろうから、その意味について考えるのも面白い。
本作はオリジナル版(150分)と異なり、追加シーンがある168分バージョン。
オリジナル版では二人の主役女性のレズビアン説があったが、男女の恋愛シーンが追加されたので曖昧になった。もしかしたら両性愛者かもしれない。答えが視聴者に委ねられている感じで大好きな映画。
いわずと知れた名作、日本では見納めになりそうとのことで、あわてて鑑...
いわずと知れた名作、日本では見納めになりそうとのことで、あわてて鑑賞です。
公開当時の記憶は、埃が積もるほど朧気ですが、
あの特徴的な主題歌 Calling You、声の伸びで、ぶわっと色々思い出してきました。
いい意味で、アメリカ的(大らか、親密、褒めるときは大喝采)かつ、ドイツ的(誠実、律儀、徹底的)、人々の良いところが詰まっていますね。
劇場で観れるうち観てよかった、貴重な体験になりました。
p.s. コーヒーは、私的には欧州のほうが好きかなあ…。
作品の終盤では、ドイツもアメリカも違和感ないちょうどよさが見つかったのですね。
なんとなく避けてた作品だけど 微妙に、私のツボを外しててちょっと苦...
なんとなく避けてた作品だけど
微妙に、私のツボを外しててちょっと苦手だな。
怒鳴る女亭主、寓話的なぬるい良い話感がなんか嫌だな。
現代的な感覚でいうとシスター・フッドものでもあると思うんだけど、、、しっくりこず
登場人物のワザとらしい顔演技も、嫌。
でもジャスミンを演じるマリアンネさんの佇まいやファッション、ちょっと無表情でチャーミングなの人物像はよかった。
でもジャスミンの存在は色々都合良すぎると思う。
リアルな世界の人が望む、ドラえもんの様な存在と捕らた方がしっくりくる。
人疲れしたときに、また立ち寄りたい
前提として
・パーシー・アドロン監督の他作品は未視聴。
苦いコーヒーが飲みたくなる。
劇的な内容ではないし、ストーリーにどんでん返しがあるわけでもない。だからこそ生まれるこの安心感。
ジャスミンが少しづつ受け入れられたように、自分たちまで居心地が良くなっていく。日常の先にある、ちょっとした異空間。
カメラで映そうとしたもの全てに意味があって、わざわざ説明しないけどちょっとずつわかっていく感覚がまた良い。こういう映画、最近観なくなったかも。
描いてない部分って、観客が勝手に補完するんだよね。少なくとも補完したくなる映し方だった。
だからなのか、"小さな奇跡"みたいな言葉でこの内容をまとめられると違和感がある。奇跡……というべきだろうか?
コーヒーの好みの話とかすごい好きだな。序盤とやかく言っていたのに、終盤でお互いを受け入れ合う変化が、コーヒー一つで描かれていてグッとくる。
観たら、誰か一人は好きになって帰れる映画。自分の場合はデビーとかルディとか。サルもいいね。
家族よりも、ちょうどよい距離感。友達というかなんというか……
都会で人疲れしたときとか、たまーに帰ってきたくなる。そんな作品。
苦手なタイプ
文学的で詩的な表現がふんだんに使われるタイプの映画。
不自然に感じてしまう感情は捨て、
こちらから迎えに行かねばならない。
好意的に見れば内容も雰囲気も素敵な映画なんだろう。
が、自分としてはそれでも眠くなってしまう。
砂漠のオアシス
乾いた砂漠に降り立った一人の女性。徐々に受け入れられ、『Calling you』の絶妙なトーンも効果的に周りの人々をそして自らを潤していく。
人生における大切なものを語りかけられているような感覚で素晴らしい。
癒し
パズルのピースが合うように、ふとしたことがきっかけで人生が大きく変わっていく。
そんな奇跡のような出来事を描いた素敵な映画です。
ストーリーはあって無いようなものです。
旅人が、つまずいた先で腰を落ち着け、幸せの輪が広がっていく。
そんなお話です。
小説や、物語では説明不能。
100の言葉より、ひとつの映像が雄弁に騙ってくれる。
音楽や、手品、絵画などを含んだ総合芸術。
映画じゃなきゃ、表現できないテーマですね。
2014.6.30
Jasmin’s Magic
オリジナル版は昔観ていたがテーマ曲のCalling You以外は記憶の彼方だから殆ど初見に近い。
バグダッドといえばイラクの首都の方が有名だが映画のバグダッドはカリフォルニア州ニューベリースプリング、ルート66沿いに昔、実在した街のことです。
主人公はデブのドイツ人のおばさん、ヤスミン、旅行中に夫婦喧嘩でハイウェイに取り残されてしまった。行くあても無く街道沿いのガソリンスタンド兼カフェ兼モーテルのバグダッド・カフェに居ついてしまう。カフェの女主人ブレンダは多忙の為か常にヒステリー状態、夫も追い出されるところはヤスミンの境遇と似ていなくもない。ドイツの主婦は勤勉で綺麗好きが多いと聞くがヤスミンもまたしかり、最初は迷惑がっていたブレンダだがヤスミンの優しく健気な人柄に惹かれてゆく。
なんと唐突なのだがヤスミンは手品の名手、店で披露していたら評判となり店は大盛況、いまでは欠かせない存在になるが・・・。
出てくる人は善人ばかりだが個性豊か、劇中歌で「人生をローギアに入れてトラジック(悲劇)とはお別れ、マジックが世界を救う~♪」と唄うがまさにローギアでのんびり生きることがテーマのようなほのぼのとした名作でした。
期待して見ない。B級映画と思ってみた方が。
初めて見たときは、良さがさっぱりわからなかった。ただ、曲と風景だけが印象に残っていて、「わからなかった」ことを確かめたくてもう一度見た。
ストーリーは単純。
曲が最高。 ノスタルジックな雰囲気を楽しめる人にはいいかも。
ストーリーとして描かれないもの、「このシーンはこれを表しているのか」と想像しながら見ると色々と楽しめる。
一つ一つのシーンをじっくり味わいたい人向け。
2回目は疑問点を確認しながら見た
▪️ジャスミンの 旦那に嫌気が差した理由を探した結果
・粗雑な運転や動作 ・空き缶ぶん投げる
・用足し後 建物をガーンと蹴る 無意味な乱暴な行動
・ジャスミンに泡が飛ぶようわざと缶を開ける 子供じみた行動 (ジャスミンもイラッとしてビンタする)
・誤発進なのか車をバックしてぶつけた しかも三回も(コント⁈ ) コレが限界の最後のトリガーだったっぽい
・タバコが許せん
・黄色ポット置いていったのはせめてものジャスミンの為なのか?それともジャスミンのポットで こんなものいらねぇ だったのか?
▪️二つの光
旦那のもとから去り 道を歩き出した時に空に光が二つあった。(2回目で気づいた) ジャスミンの部屋の絵に描いてあったやつ。コックス曰く 太陽が宇宙エネルギーの鏡に反射しているとの事。
二つの光の間にジャスミンが立ってる描写が幾度か印象的な効果音と一緒にサブリミナル的なカットで出てくる。ビジョン。後にジャスミンは二つの光のタトゥーを入れる。この光に何かを感じたのだろうか。何を表しているのか? 自分はどう反射しているか?「私のビジョンね」とは?
▪️空き缶片付け
ジャスミンもブレンダも イライラして最悪な気分の時なのに 散らばった空き缶を片付ける。そこに何となく女性の役割的な、片付けなければならないという事が染み付いている虚しさ?悲しさ?しんどさ?とにかく言い表せない感情を覚えた。
▪️ブレンダの気持ち解る...
不甲斐ない旦那、自分の好きな事だけして遊びの金をせびる娘、赤児の面倒もみずに息子が弾くピアノの音も騒音に聞こえる。
子供達の手伝いもない。自分だけが働く。洗濯物も赤児の面倒を見ながら。旦那が拾ってきた黄色ポットすら絶対排除したいほどガミガミ怒鳴るのは易怒性の精神疾患になる程に悪い状況が続いてるのが原因だと思った。無理もない わかる
▪️ジャスミン
受け入れてもらえない時期のひとりぼっち感
カフェに入るも皆んなが「よそものが来た」という雰囲気になり。部屋に戻りひとりで 旦那の荷物の中にあったマジックグッズをいじる他なく。この時ジャスミン泣いてた( ; ; )わかるよ...
だけどコックスさんは話しかけてくれたし、保安官が職質に来た時も背後から葉っぱ持って手を振って挨拶してくれて思わずジャスミンが笑顔になったから良かった。
旦那と一緒の時ではわからなかったけど、赤児やフィリスへの応対がとても愛情深くて。
買い出しメモ書きや掃除や子守りはブレンダがいっぱいいっぱいだったのを手伝ってあげようとしてたんだなぁと思った。
掃除=生活。ここで暮らそうという。
きっちりセットしたヘアースタイルが徐々にほどかれていく。観光客から住人へ。
心の様子の表現。
ブーメランが飛ぶシーンごとに。
物流交通が過ぎるシーンのたびに。
人物との交流も少しずつ進む。
▪️カヘンガ
「ブレンダさん そんなんじゃダメですよ」 という見守り人でもあったと思う。遠くから双眼鏡で見てた謎の旦那も。
▪️コックス
コックス目線のジャスミンはキラキラ輝いててスローモーションだった。本当の恋だと思う。絵は、本当にアーティストとしてなのか スケベ心が若干あったのかは私には解らない。
ジャスミンがサロモのピアノに聴き入ってる時、椅子ごとだんだん近づいて行った後で、跪き手を差し出し プロポーズの仕草のような動きが。恋心が愛情にまで進んだビジョンが浮かんだのか。プロポーズのセリフが事務的に見えるのは ジャスミンにはその気持ちは無かったら...など 相思相愛の確信が持てずに、自信持ってハッキリとうまく言えない感じなのかな?と思った。
絵が進むたびに、カフェが賑わっていくたびにジャスミンが変わっていく。服装も。絵の構図の大胆さも。正直その辺でとどまって欲しいと思ったところで保安官再登場。(初見、マジックで客の持ち物をスリして、そこまで悪どく変わってしまったのかと思った...スリの噂が保安官の耳に入り逮捕に来たのかと思ったけど違った...)
ジャスミンが帰ってしまった後の喪失感が物凄い。
黒電話が鳴る。もしもし?どこからかけてるの⁈ (ガチャガチャガチャ!) ローゼンハイムからだわ...
ブレンダさん 自分で電話切りましたよね
▪️デビー
無関心を装うも鏡越しでジャスミンを見ている
仲がよすぎるわ、と出て行く 謎
▪️異文化への描写
・ブレンダの初見に人喰い的なカットが入る(ドラム缶で煮られるジャスミン)偏見
・手の中は白いのね
・カフェ客の財布を「日本製ね」と小馬鹿にする。当時の日本製の位置付けはどんな感じ?
ミュージカル調のマジックショーは少し異質に感じてしまう。静かに進んでいた雰囲気がガラッと派手に。
見た後 不思議な気分になる
静かに見たい良い映画
凄くありきたりの話なんだけど、なんでこの映画好きなのか?忘れていた...
凄くありきたりの話なんだけど、なんでこの映画好きなのか?忘れていた。随分しばらくぶりで見たが、やっぱり、面白い。思い出した。何を語っても、ネタバレになるので、何も語らないが。是非、最後まで、絶対に最後まで見ることだけをお薦めする。エンドロールの『コーリング・ユー』をじっくりと味わおう。
バッハが好きな黒人少年がもう少し活躍してもらいたかった。本当に弾けるようなので。また、ショーをミュージカル仕立てにして、もう少しやってもらいたかった。
今でもTSUTAYAなどで「映画通が選ぶ100本」に選出されるほど...
今でもTSUTAYAなどで「映画通が選ぶ100本」に選出されるほどの名画らしいし、名作!最高!と本作をあげる人も多いらしいけど私は何が起きたんかよく分からんかった
いや、なんも起きてないんか
自分の視野が足りてないんだど鑑賞後、
色々なレビューを見たり評論を検索したけど
おぉ!なるほど!とは納得出来ず、
最後のブレンダに相談のセリフも何の意味が込められてるのか…
全部ひっくるめてよく分からん
パッケージや序盤の雰囲気から勝手にシリアスな作品だと思っていたので...
パッケージや序盤の雰囲気から勝手にシリアスな作品だと思っていたので、中盤以降の展開はかなり驚いた。こんなに癒される作品だとは思わなかった。
ブレンダのキャラクターが最初はなかなかキツかったけど、終盤は作品に良い味をもたらしていた。モーテルに住む家族達が徐々にジャスミンへ心を開く様が自然と笑顔を誘われた。
ジャスミンのマジックがあのオモチャのようなもので身につけたのだとしたら、怖いレベル。プロ顔負けの腕前だったので元々上手いと思いたい。
主題歌のCalling youが多くの場面でかかるので耳に残った。終盤の展開には少し切なさを強く感じる曲でマッチしていなかった気もする。途中弾かれたバッハがピッタリだったこともある。もちろん序盤にかかった時は作風に合っていた。
「ブレンダに相談してみるわ」の意味
結婚すればグリーンカードを持たなくてもずっとバグダッドカフェにいられるよ、というプロポーズらしき言葉。
好きだ!結婚しよう!みたいな単純明快な言葉じゃない、まわりくどいプロポーズ。
それに対するジャスミンの答えが「ブレンダに相談してみるわ」。
バグダッドカフェの主人であるブレンダにここでずっと働いてもいいか確認してみるね。
みたいな意味合いの返し?
偽装結婚の合意形成みたいな会話の下に流れる、2人にしか分からない暗号みたいな愛情のやり取りを表現してるのかな。
私はそんなふうに読み取りました。
このシーンは人によって全然解釈が違いそうなので、興味深いです。
なんだかつい見入ってしまった
CSの映画チャンネルと鑑賞
まったく見るつもりはなかったのに、遠くからドイツ人の太ったおばさんが荷物引きずりながら歩いてくるシーンでなぜか見てしまった。
ながら見だったので、いつかまたちゃんと観たい。
砂漠のオアシス
クールなテーマ曲や画面とは対照的に、主人公のキャラが純朴でほっこりできる物語。
広大なモハヴェ砂漠の中にある打ち捨てられたようなガソリンスタンド兼モーテル兼カフェに、ドイツからロサンゼルスに行く旅の途中の車で運転する夫と口喧嘩になりはぐれてしまった主人公の一人、ジャスミンが逗留することから話が始まる。
同じ頃、喧嘩の末に夫が出て行ってしまい一人で店を切り盛りするブレンダは常に疲れてイライラしており、みんなを笑顔にしようと色々と立ち働くジャスミンのことも怪しんで激しく責める。けれど、そんな彼女に同情しているジャスミンは穏やかに自分の気持ちを告げ、二人は家族同様のバディになり、ブレンダも店も一変する。
どんなひどい場所だってジャスミンのような人がいれば砂漠のオアシスになる。そんな感じの映画ラストの二人のショータイムも良かった。
全65件中、1~20件目を表示