「カレー・オペラ。」スープ・オペラ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
カレー・オペラ。
好き嫌いの分かれそうな作品ではあるが^^;
こういうのを観る人は嫌いじゃないから観るんだろう。
かくいう私も…(爆)
ただ、今作は冒頭からどうも主人公に違和感があって、
坂井真紀の、あの喋り方がどうにも…阿川佐和子だ。。
いや、原作者なんだから似ていてまったく問題はない。
ないんだけど…なんだか彼女には合ってない^^;
半トーンあげて屈託なく喋る彼女には申し訳ないが、
私は最初からそればかりが気になって仕方なかった。
35歳、独身。今じゃ珍しくもないもんね^^;
だから取り立ててどうこう言うつもりもないが、
本人が恋愛をしたくない訳ではなく、独りが好きという
ほどでもなく、ただ御縁がなかった。ということか。
自分を目に留めるのはどうにも変人ばかり…^^;
何だかこのあたりも阿川さん、ご自分のことですよね。
仲良しの壇ふみさんも語っていたが、彼女はモテるそうv
本人にはその気なしに周りに興味を持たせてしまう、と
いう悪意のない(現在でいえば歳甲斐のない)可愛らしさ。
私も彼女を見ていていつもそう思うので、この主人公は
彼女なんだな~などと思いながら観ていた。
ファンタジーらしく、様々な変人^^;が登場し、彼女の
周りを右往左往で照らしていくが、同居することになる
2人の男性陣、一見ひ弱そうに見えるが、結構真面目で
しっかりしている(面もある)。片や謎の男・藤竜也。
片や笑顔青年・西島隆弘。彼らと同居して何が変わる、
というほどではない暮らしぶりが、ささやかで小気味よく、
劇的な展開のない^^;このお話に笑いを加えてくれる。
ただ、このタイトルにもなっているスープの存在。
私にはあんまり美味しそうに見えなかったのが残念だ。。
他にも様々な料理が出てくるが、それを美味しそうには
撮っていない。冒頭で何を食べているのかと思ったら、
スープに白飯をぶち込んで食べている(昔怒られたな^^;)
べつに豪勢な料理を作って撮れというのではなく、
もっと丁寧にその美味しさを前面に出して欲しかった。
そばの出し方も変だし、ハムカツのジューシーさにしても、
あれじゃあ伝わってこないよ…^^;
で、そんな中で唯一美味しそう!リアル!と感じたのが、
鈴木砂羽がほおばるカツカレー!あの食べ方!見事だ。
しかも二回も食べてくれる。アレだよ、アレ♪
観終えて、昼食にカツカレーを選んだのは言うまでもない。
(いい話だけど、ファンタジー度がかなり強め。阿川系^^;)