劇場公開日 2011年4月23日

「謎は謎のまま進み、そして、最後には見事な回答が。」GANTZ PERFECT ANSWER だいすけさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5謎は謎のまま進み、そして、最後には見事な回答が。

2011年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

前作「GANTZ」の続編であり、完結編です。

幼馴染である加藤を失った主人公・玄野は、
GANTZの世界で加藤を生き返らせるための戦いを続けています。
そんな中、GANTZに異変が。
果たして、玄野達の運命は?

前作以上にスピーディーな展開。
バトルの連続で息をつく暇がありません。
少し展開を端折り過ぎな気もしますが、十分に面白い作品です。

最後の終わり方も、個人的には納得のいくものでした。

但し、前作を観ていないと話についていけないので、
そこは要注意ですね。

和製SFアクション娯楽作品としては、素晴らしい出来だと思います。

どなたかも書かれてましたが、

GANTZ = 国、または軍隊
GANTZに召集される人々 = 兵隊
星人 = 敵国の兵隊

と置き換えて考えてみると、この作品、実はもの凄く奥深い作品のような気がします。

GANTZ(国)に無理やり召集されて、
星人(敵国)との戦争に駆り出される玄野たち。
玄野たちは、訳も分からないまま自分を守るために戦う。
「星人は敵だ。星人を倒せ」と言われ、言われるままに戦う。
そして、星人たちも、自分自身を、家族を、仲間を守るために戦っている。
どちらが善で、どちらが悪か?そんなことは関係なく。

現実世界でも、繰り返される理不尽な戦争。
それに振り回され、命を落とす普通の人々。

GANTZという作品は、現実世界で行われていることを、
ただSFというメガネを通して見せているだけなのかも知れない。

そう考えると、この作品のラストは、とても深い気がします。

だいすけ