劇場公開日 2011年4月23日

「後篇のデキがいい」GANTZ PERFECT ANSWER マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5後篇のデキがいい

2011年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

前篇でガンツの世界に取り込んだ観客に、後篇はどう決着してみせるのか、原作はまだまだ続き31巻目を迎えている。
映画は、星人との闘いの中で、人が生きるということはどういうことか、人の死とはなにかを訴えはじめる。
折しも、映画の公開に先立ち、未曽有の災害をもたらした東北地方太平洋沖地震によって人生観を考え直された時期だけに、この映画が持つテーマが余計に引き立つ形になってしまった。
作品のデキは、制作担当の日活の方が豪語していたとおり、後篇の方がはるかに質が高く面白い。それは、前篇がガンツの世界観を説明しただけなのに対し、後篇はしっかり人間ドラマになっているからだ。そういう意味では、主役は二宮和也というよりは松山ケンイチになった。VFXもよくできている。
ただ、星人の正体やガンツのシステムは謎のままだ。

マスター@だんだん