「ガツン」GANTZ aceさんの映画レビュー(感想・評価)
ガツン
GANTZの世界観は何か。
生きているのか死んでいるのか。
それはどちらも並列に存在する自己なのだ。
誕生、進学、就職、結婚、死など、人生にはいくつもの分岐点がある。
他にも悩み苦しみ決定した分岐が多くあるはずだ。
死の分岐の場合、魂の世界、肉体の世界、魂も肉体もない無の世界。
それぞれに分岐した自己がいる。
どれが本当の自己なのか。
それは、それぞれの世界に存在するそれぞれの自己が本当なのだ。
無数に分岐した無数の世界が同時に存在する。
それがGANTZの世界観のように思う。
自然界には+と-がある。善と悪がある。物質と反物質がある。
+の自己と-の自己。善の自己と悪の自己。正物質の自己と反物質の自己。
それぞれ同時に存在するがお互いに認識はできない。
しかし、その存在によってバランスが保たれている。
星人の魅力はないがそんなことを考えさせてくれる作品ではあった。
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