「凡作。」GANTZ すいどうすいさんの映画レビュー(感想・評価)
凡作。
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映画ガンツ、凡作でした。エロ、アクション、友情、離別、全てにタメとカタルシスが無い。芝居もニノ以外、悪い意味で小劇団演出。松ケンと吉高に至っては全く意味不明。心情描写が少なく行動原理がわからない。夏菜は脱ぎ損。
良点は小道具と音響。緊張感が持続するところは、大体音付に成功している。ガンツスーツは質感が素晴らしい。話題のゴア表現は対ネギ星人だけ。『第九地区』のようにもっと全体に適切にまぶすべきだった。アクションは回を重ねる度尻つぼみ。星人がちっとも強く見えなくなる。日常シーンもエピソードを詰め込み性急すぎ。色調はスーツに合わせ青と黒。赤い血液のショック表現の緩和に利用しているのだろうが、対千手観音では肝心なところが見えづらくなる。
代案:田中星人戦をまるごとカット。訳知り中学生も省き球に簡潔明瞭にルール説明させる。生まれた時間的リソースをクロノと加藤のエピソードに当て、競わせながら心情描写。岸本との三角形を強調すべき。今のままでは、ヌードを披露してまでのぞんだ夏菜が全く浮かばれない。加藤と岸本の悲恋、クロノと大仏の躍動を映画のピークに設定し大事にする。
結論:山田孝之だけはガチ!
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