SPACE BATTLESHIP ヤマトのレビュー・感想・評価
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なんで作ってしまったんでしょう?
この映画を作った人は、多分ヤマトが嫌いなんでしょうね。
最初の発進シーン、波動砲発射シーン、初めてのワープシーンなど、全てが軽い。
まるで市販の電化製品のスイッチをオンにするような気楽さを感じます。
このあたりにもう少し重みがあるとグッと感情移入しやすかったですね。
大マゼラン星雲までの旅も、見ている感覚からすると片道1週間程度の簡単な旅のよう。こんな短い旅にも耐えられないとは、沖田艦長はそうとうお身体が悪かったんでしょう。
「宇宙戦艦ヤマト」の良いエッセンスをことごとく否定し、意図不明で導入効果の全く無い新解釈・新設定を加える・・・きっと「ヤマト」をぶち壊したかったのだ、と理解します。
嫌いだ、という前提に立てば、ヤマトの艦体は最初と最後しか写さないところも理解できます。
しかしまぁ、なんでこんなものを作ったのでしょう。ま、内容が薄くて軽いところはTBSッぽいですが。
なんだかんだで
面白かったです。
それに、所々で泣かされました。
現代社会への風刺がきいていました。
ストーリーのターニングポイントが美人投票理論だった点にしてやられました。
ファンタジーだったヤマトをSFにリメイクしたように感じです。
なので、SFのようなファンタジーが散見されます。
娯楽作品にしてはSFとしての設定が少しハードだったような気がするのですが、
それが分からない人は分からなくていいよ、っていうスタンスも良かったです。
ただ、宙ぶらりんな人には少しそれが辛いかもしれません。
気になった点は、
・ハード(気味)なSF設定だったので恋愛テイストはもう少し薄くてもよかったかな?
・42万キロから見た地球ってあんなに小さいの?
・大作邦画の演技でした。
・キーボードがどこかで売っていそう。せめてタッチパネルを。
・泣かせるシーンが多いくせに、なぜかクライマックスで自分だけ泣いていない。
・他
ってところでしょうか。
往年のファンとか非ヤマト世代とか事務所とかスポンサーの意向とか上映時間とかの色々なシガラミの中であそこまで作品をまとめた監督は凄いと思います。
あと、コスモゼロがギミック含めてとてもかっこよかったです。
木村拓哉 君を艦長代理にして本当に良かった
中途半端な時間帯だったことも合って、今回のスクリーンには観客が7~8人
40代のおじさんが、真ん中に陣取って、終始鼻すすりっぱなし
よかった、木村拓哉 君を艦長代理にして本当に良かった
ヤマトのテーマって本当に愛だの正義だの勇気だのを大上段に振りかざすじゃないですか
気恥ずかしさのかけらでも伝わってきたら、もうこれは全然だめなわけで
全力
役者全員 全力
もうこれは中学生でのめりこんだ、あのヤマトの世界そのものな訳です
良かったねー 真田さん 空間騎兵隊斉藤君
黒木メイサは全然森雪じゃなかったけど
森雪という名前は、ヤマトのヒロインの記号みたいなもので
最後は完全無欠なヒロインになっていたから、これはこれで問題なし
もう、今すぐにでももう一度見に行きたい
山崎監督は宇宙戦艦ヤマトのエッセンスを正確に抽出して
完璧なタイミングで並べて見せ
どうでも良い隙間を現代的映像で豪華に上手に埋めて
一本のエンターテイメントを作ってくれました
これは、見事です
ご馳走様でした
CGヨカッタヨ
見に行く予定はなかったが、
行ってみたら、予想以上に楽しめたのだ。
なんと言っても、CG映像が素晴らしかった!
でも、中盤のあのラブシーンは
まじで、いらなかったかな・・・(爆)
まぁ、ヤマトを知らない私が見ても
結構面白かったのがプラスなのだ♪
ツッコミどころは多々あれど、「よく頑張ったで賞」かな。
アニメも見ていた世代です。実写版は厳しいだろうな~と思いつつも、怖いもの見たさもあって、ワクワクしながら観に行きました。
CG(宇宙戦のシーンとか)はそれなりにレベルの高さを感じました。
努力したんだな~って感じてしまいます。
デスラー総統とかどう表現するんだろう?って疑問箇所も、うまくつじつま合わせてましたね…ある意味感心。
でも演技というか演出というか、ちょっと臭かったな~
限られた時間内に話しを詰め込む必要あるから仕方ないのでしょうが展開もめちゃ早すぎ…
とはいえ、結構楽しめました。
帰ってから、アニメ版DVDも借りて、見直してしまいましたよ…
ヤマトはこうするしかない
僕は完全にヤマト世代です。
その僕から見て、今回の作品は、十分合格点があげられるものになっています。
まー映画としてみたら合格点あげられるかギリギリのところだけど、ヤマトの実写化という立場に立てば、もう十分かと。
そりゃ、いろいろ突っ込みどころ満載ですけど、現実、現代でヤマトを作るとなると、この辺りが限界かな。という気分です。
何にも考えなきゃ、ヤマトが動き、古代が叫び、「ヤマトの諸君」が聞けて、と最高じゃないでしょうか。
レビューはどれも正しい
この映画に関してのレビューを拝見すると点数が低い人と高い人に大別されるような気もするがどれも正しいと感じた。
自分の知っている宇宙戦艦ヤマトを見に行くのではなく、まったく新しいストーリーのヤマトという作品を見る覚悟で臨むのが正解だと思う。
宇宙戦艦ヤマト世代であるとはいえ幼い記憶にハドウホウという言葉が残っている程度だったせいもあり、ストーリーをさほど覚えていなかったことが功を奏し、この作品には感動できた。
過去にみた映画を含め3.9ポイント以上など決してつけることのない自分がなぜに、この作品に対しここまで高得点を入れることができたのかといえば、古代(木村拓哉)のあらゆるメッセージが自分の勝負をかけている私生活とマッチングしたものだったからであるような気もする。
ハドウホウを撃ち過ぎる、ワープをし過ぎる、地球人は日本人だけ? など過去レビューに書いている人たちの疑問やうっ屈感を感じる場面もあるが、メッセージと迫力、ストーリー展開という重要項目だけで十分心を揺さぶられた。
ただし、私が満点をつけられなかった要素は大きく二点ある。
時間的な問題だとはいえ、とっかかりの出演者たちのやりとりが、誰だかわからせようとするあまり、相手を名前で呼び合いすぎ、三文芝居にしか感じられなかった点。
冒頭で客がぐっと入り込みたい場所なだけにもう少し脚本で工夫できたのではないか?というマイナス。
あと、ハリウッドの法則とはいえ、ラブロマンスをこの作品にぶちこむ必要が本当にあったのか?という点である。というのも、恋愛要素を含めなくても十分に感動できる秀作に仕上がっていたにもかかわらず、古代がところどころラブシーンに入ることで、人類やリーダーとしてのメッセージを訴える古代という人間が途端に薄っぺらい存在に見えてしまうからである。
しかし、私ももう一回は映画館に行き、おもいきり涙を流したいと感じている。
何かを取り戻した
まず始めに断っておきます。僕はヤマトの世界に入るとアホになります。
映画についてはかなり見ているほうだとは思いますが、最近、何度も見たいものにあっていませんでした。世界に酔えないんですね。冷静に見ている自分がいる。
しかし、しかーし!ヤマト見たらはまってしまいました。始めにタイトル出るまでの数分で、思考停止に追い込まれ、タイトル出るところですでに一筋涙が…。音楽に誘われて、いや強制連行されて、ヤマトの世界に入り込んでしまいました。
映画最大の重要ポイントは音楽だと考えているかたなら入り込めると思われます。
その状態だと、キムタクの演技も不思議と心にしみてきます(ホントにビックリ。ファンの方ごめんなさい)。キムタクが一演説ぶつシーンがあるんですが、そこで体を電流がながれ、鳥肌立ちました。
後は涙の雨霰。最期は嗚咽を漏らしながら号泣してしまいました。
…とまあ、ここまでが初めて先週見に行ったときの感想。
実は今日もオールナイト見に行ってきたところです。5回目を…。そう、昔、スターウォーズのビデオをアホみたいに繰り返し見て、テープが切れてしまった頃のように。リピートしてます。まっすぐな気持ちが蘇ってきました。
関東近県の方には、TOHOシネマズ六本木ヒルズと、新宿バルト9で見ることをオススメします。音がいいです(特にバルト9)。池袋のHUMAXは音がよろしくなく、有楽町の日劇は、画面は大きくていいんですが音がちょっと遠い、という感じです。全部ヤマトで見比べた感想です。
ヤマトを見る劇場は音重視でチョイスしたほうがよろしいかと。実際入り込む度合いが違いました。
御参考までに。
ちなみにマイナス0.5な理由ですが…白組がここまで作れるなら、一作当たり100億ぐらいかけた3部作で見たかった!
追記12/16
え〜、わたくし、とんでもないアホです。今日でとうとう10回も見てしまいました。年末のこの忙しい時期に。睡眠時間削ってオールナイトとかを見に行っているので、疲れてるかな、とも思いますが、なんか妙に最近元気です。
サントラも買いました。家でなら、人目をはばからずに泣けるので、曲を聞いてシーンを思い出してワクワクシクシクしてます。完全に中毒症状です。
ところで、10回見て気付いた、というか、認識を新たにしたこと。
キムタク実はかなり演技してる!
観て良かったです!
美しいスキャットで宇宙へ誘う、それまで見たことのないロマンの香り漂うSFアニメ、大ファンでした。
それに予告映像の真田さん、正にそのもの!!真田さん見るだけでもいいや、と行ってきました。
観て良かったです。
アニメと違う所は早々に提示され、すぐに本作品の世界に入れました。
大きな人類愛と併せて、アニメのエンディング「真っ赤なスカーフ」で歌われているような《各々胸に秘めた切ない想い》を、少々まだるっこしくても絶対盛り込んでみせるっていう気合いを感じました。
すごい良かった〜、これでこそヤマトだよ、女子のツボをわかってるなぁと思ったら、脚本は女性が書いてるんですね。拍手!
キャスティングも納得です。山崎努風味の沖田艦長がすごく魅力的でした。高島礼子さんの佐渡先生、キュートで思いがけなく良かったです。
真田さんは、しつこいですが、そのものでした。
映画館の音響がヘナヘナで前半集中できなくて残念。また観に行きます。
お前も ヤマト見るとは まだ夢があるなあ 54歳
とにかくいろいろ言われてますが
自分的には、ポッターは見なくてもいいけど
ヤマトは一度見てからでもいいのではないかと思います。
いい出来です。
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偶然後ろの席が先輩ご夫婦というかたちで見ることになったこの作品
先輩はエンドロールが始まるや暗いうちに退席しました。
涙もろくてはずかしがりやの彼は 涙を見られたくなかったのでしょう。
自分も 見終わった後トイレの鏡で見ると 赤い目をしていました。
嫁さんいわく
アルマゲドン+エイリアン+スターゥォーズ
キムタクはかっこよかったですね 目がいいです 澄んだ目です。
周りには実力派俳優を贅沢にちりばめ
老若男女を問わず楽しめるので
お正月に向けにぴったりでしょうね
岩を押しのけての「ヤマト発進!!」の場面は、バクバクしましたね
リアルタイムヤマト世代の我々がTVアニメを見てたころから40年!!近く
スターゥォーズが来て さらに ハリウッドのすごいVFXがどんどん押し寄せて
それに同期して 自分の中のヤマトもどんどん進化していましたが
まさにそのイメージにたがわぬヤマトがスクリーンで動き出したのですから..
ストーリー展開はかなり荒っぽいし
VFXもアバターにはとてもかないません
落ち着いてくると 言いたくなることもあります。
が
自分の「お気に入り」は時とともに勝手に美化されていく物です。
いろいろいわれるのは みんなヤマトが好きだからです。
今 オリジナルアニメを見たらがっかりすることも多いんじゃないでしょうか。
どんなに金と時間をかけても
みんなの心の中でそれぞれに 進化 美化されているヤマトに及ぶはずがないわけです。
また 過去のヤマトのイメージを持たず 複雑で緻密なビデオゲームと育って来た若い人たちには直球勝負のこの作品は物足りないかもしれません。
この作品はもともと手放しで賞賛されることのない宿命を背負っているわけです。
だから まず 見てから話しましょう みんな知ってる歴史あるテーマです
感想もさまざまだと思います。
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先出の先輩がはちあわせて 真っ先に言った言葉があります
「お前も ヤマト見るとは まだ夢があるなあ」って 「むふふふ」であります。
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おまけ
「放射能除去装置」 三度間違えずに言えた人 偉い!!!
『スターウォーズ』と比べて、何かが足りない。やっぱりキムタクが!
かつて東宝は、映画「スター・ウォーズ」に対抗し「惑星大戦争」を製作したけれど、こちらは怪獣映画のノリのままで、特撮技術の差は歴然としたものでした。
しかし、30年の時間を越えて、日本でも特撮を得意としたロボットや白組などのプロダクションが立ち上がり、「ALWAYS三丁目の夕日」では、ハリウッドに負けないくらいの特撮に成功しました。これらの作品を監督した山崎貴監督が、持てる才能と技術を詰め込んだ本作では、やっと「スター・ウォーズ」に対抗しえるスペースバトルシーンが実現できたと思います。恐らく日本の特撮シーンにおいて、最高レベルに達したといって過言ではないでしょう。冒頭のヤマトが地中から浮揚するトーンなど、オリジナルを見て育った「ヤマト世代」のものとして、そのリアルな実在感に、おおっ!と感動してしまいました。
けれども、何か違和感がぬぐえません。
やはり一番の違和感は、キムタクです。10月に公開されたアニメ『REDLINE』の吹き替えでもそうでしたが、彼にかかると全てがキムタク色に変えられてしまうのです。そのクセのある台詞回しで、ヤマトがキムタクの出演したトレンディドラマに置き換えられてしまったような違和感が大きかったと思います。
また、森雪にも違和感を感じます。オリジナルでは、じっと落ち続ける白百合のような可憐なキャラだったが、なぜかツンデレ系の戦闘機パイロットに変更されています。ツンツンしているのが気になるのです。
そして、ホントに二人の台詞の掛けあいを見ていると、イスカンダルに向かう悲壮感たっぷりのヤマト艦橋にいるというよりも、「どこかのオフィスでやり合っている恋に落ちそうなふたり」に見えてしまうのですね。
しかも、森雪のツンデレぶりはそんなに根性がなく、割と簡単にキムタクと恋に落ちてしまうのは、安っぽいトンディドラマのノリのママではないでしょうか。
ところで、柳葉敏郎の熱演が評価されていて悪くはないとは思います。でも、そこのシーンへつないでいく過程を見ていると、どうしてもわざとらしさが気になります。
オリジナル一作目の大きなテーマは崇高な目的を遂げるため、犠牲となっていくものたちの愛が綴られていることです。その滅びの美学の切なさ、儚さに、多くの人が共感し、ヒットの要因となったのでした。そういう点では、実写版はアクションや特撮が中心で、「美学」という微妙なディテールが描けていないのではないでしょうか。
それを強く感じたのは、沖田艦長の地球を見つめながらこと切れるラストの名シーン。このシーンでは、オリジナルほどの哀愁を感じませんでした。これは演出の感性の問題であると思います。
さらにガミラスの設定にも疑問を感じました。
ガミラスをより形而上的な存在にしたことで、イスカンダルとガミラスの関係が分かりやすくはなったと評価はできます。しかし、オリジナルのような人間に近いキャラでなくしてしまったことによりガミラスvsヤマト&地球の対立の構図が見えにくくなってしまったのです。そもそも地球侵略の目的すら、あのキャラでは存在感がしません。
本作のガミラスが、どこにでも登場しえる、物質と高次元の霊的存在の中間みたいな存在ならば、あえて戦艦を使った戦争を仕掛けなくても、惑星を乗っ取ることくらいたやすかったはずです。
加えて、本作のガミラスが地球を破壊する意図も、見えてきませんでした。人としての感情を持ち得ない、「存在」としてのガミラスであれば、「意地」や「名誉」のためという概念が、オリジナルのガミラスと比べて似合わないのです。
特撮で達した技術は、確かに評価すべきでしょうけれど、ではこれでもって『スターウォーズ』サーガ全編と比べた場合どうかというと、まだまだ差は歴然としてあります。ヤマトとストーリーも近いテレビシリーズの『ギャラクティカ』と比べても、ドラマ性で不十分でしょう。
続編を作るのであれば、作品の重厚感や微妙な演出上の間の取り方など課題として、今後に期待したいと思います。
意外。良い!良いです。
初日、初回から2回連続鑑賞。アニメヤマト世代の私は合格点ハードルが高いはず。しかしそれを軽々と飛び越えられました。やられた。良かった。黒木メイサさん演じる森雪のキャライメージ変更、佐渡先生、相原の性別をチェンジなど不安要素はたくさん。何より木村拓哉さん演じる古代進には少年期の絶対的憧れがあります。そこを良い意味で裏切ってくれます。山崎努さん演じる沖田艦長などの台詞に散りばめられた原作アニメへのオマージュやカット割りなどオールドファンに配慮しつつ実写ヤマトが邦画の新しい時代を切り拓いてくれます。あの「ALWAYS三丁目の夕日」を創り上げた日本におけるVSX使いの第一人者山崎貴監督、SFでもやってくれました。1977年、劇場版「宇宙戦艦ヤマト」で夢みた宇宙とイスガンダルをグッと近づけてくれました。レンタルでなく今のうちに劇場で観る事をオススメします。私は初回の鑑賞は興奮とナミダでスクリーンへ向かってヤマト式最敬礼をしていましたが2回目は背景の端々の発見もあり楽しめました。豪華な脇役陣の抑え気味の演技も見所です。否定的評論が多いのも人気映画ならではです。私はあと5回観ます。
見応えあり
アニメなどほとんど見ないSFファンですが、アニメの映画化にしては、意外によくできていたように思います。テンポもよかったし、配役もひじょうに適切で、私のようなアニメ嫌いでも、じゅうぶんに楽しめる作品でした。
『日本のSF大作』としては十二分
オリジナルアニメの方は、話の設定や有名なキャラくらいは知っているが、まともに観た事は一度も無い。
再放送はあったけど、ああいう地球が滅亡寸前になる話って子供心に怖かったんですよ。現実でもTVのエセ科学番組で『地球が滅ぶ!』ってさんざん脅されるのに、アニメでまでそんなのやられたら逃げ場所を塞がれた心持ちにされるというか。
……ハイ、余談はここまで。
まず役者について。
キムタクの演技は初めの方こそいつも通り軽〜い感じだが、それが後半、“艦長代理”という地位の重圧に苦悩する段階との良いギャップとなって活きてくる。正直この方をカッコいいと思った事は今までいっぺんも無かったんだが、イスカンダル突入直前の演説シーンや最後の決断を下すシーンなんて実にカッコ良かった。
あとは沖田艦長役の山崎努。原作の沖田艦長って大男のイメージがあったんだが、山崎努は体格が小さくても抜群の存在感でカバー。心を動かす台詞って、感情的な演技を一切見せなくても言えるものなんですね。流石。
そして、最大の売りであるCGの迫力。
これは素晴らしい。序盤のヤマト発進シーンなんてゾクゾクしましたね! “アナライザ”も良かった。
恐らく制作費はハリウッド映画の半分以下だろうが、それでここまでやれたというのは見事と言えるのでは。まぁそんな余計な事考えなくても迫力十分です。
あとはガミラス星人の描写も今ひとつ不気味さが足りないが、不味くない。
但し、戦闘シーンで敵味方の位置関係などの状況が把握しづらい点や、CGの迫力に対して実写シーンの安さが不整合を起こしている点が痛い。特に後者。衣装や美術が新品みたいにピカピカなんですよね。もっと汚した方がCGの方に近付いたろうに。
CGは見事だが、ドラマ部分に冒険が無いのは残念。
それに、センチ過ぎる。日本の大作映画ってすぐにセンチメンタリズムに走って物語のテンポを崩壊させる印象がある。正直言って本作のクライマックスも例外では無い(早くしないと地球吹き飛んじまうぞ!とツッコんだのは僕だけじゃないハズ)。
けど、山崎貴監督の映画を観ると「まあそれはそれでいいか!」という気持ちになるのが不思議だ。この方の映画はどれも観終わってから優しい気持ちになれるんですよね。人を信じてる感じが滲み出てる。
以上。冒険心には欠けるが、『日本の大作SF』としての役目はきちんと果たした。観て損ナシの良作です。
<2010/12/4観賞>
さらばぁ~地球よぉ♪♪♪ヤぁマぁ~トぉ~(笑)
キムタク演技は鼻につく。
原作は感動SF巨編の世界観で永遠の名作なのに、
実写化でどうしても陥り易い劇画調になっていた。
演技は臭いし筋書きにも戸惑った。
だがVFXの良さもあり、
途中から臭い演技に段々ハマッていく自分がいた(苦笑)
「ありゃりゃ?実写版だとアレ位のあざとい演技の方が寧ろ良い!」
と、途中からとても心地良く思えてきた(笑)
そうなるとストーリーの違和感も妙に心地よい(笑)
『もう、人類の希望はヤマトしかないのだ』
『…波動砲発射ぁ!』
『地球かぁ…。みな何もかも懐かしい…』
あの名文句のオンパレードと懐かしい音、歌、声……。
日頃からシニカルに映画を酷評するし、
最近はめったに泣かない当方40歳台半ばのオヤジが、
不覚にも隣席の妻30歳台前半が笑う位に、
ヤマトが宙に浮く場面以来、最後まで…。
幼少期の感動記憶が成せる業なのか、
ずぅ~~~っと糞ボロ泣き(笑)
妻はちょっとすすり泣く程度。
そこはジェネレーションギャップなのかっ!?
まぁヤマトをリアルタイムで知るアニメ世代は、
とにかくまず一度は観て、筋が破綻している点に突っ込むなり、
素直に泣くなり、この問題作(笑)に参加してみるべき!
この手のお手軽B級作品をお勧めする気は毛頭無かった当方だが、
敢えて言う…。40~50歳前後世代には、
なぜか不思議に心地よく泣ける映画。映画館で観る価値有!
全82件中、41~60件目を表示