「ヒドイ・・・多少は期待してたのに・・・ヒドイ(泣き)」SPACE BATTLESHIP ヤマト suckさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒドイ・・・多少は期待してたのに・・・ヒドイ(泣き)
自分は子供のころヤマトファンでした。
だからこの作品には何かと期待してました。
ある程度のストーリー改変も、劇場版サイズの制約もあるし、原作とは趣旨が違っていても作品としてそれはそれでちゃんと成立しているならば認めようと思っていました。
ヤマトの題材を実写版として取り上げるなら、作品の出来に対するそれ相応の覚悟があって
やるんだろうという期待がありました。
そんななけなしの希望を木っ端微塵に裏切ってくれました。
作品の出来としてはアニメ版ヤマト3以降の駄連作以下の出来です。
というか木村卓也が新春かくし芸大会でヤマトオマージュの作品を作った、位のレベルの出来です。
劇場で見る価値などありません。
レンタルビデオで十分です。
こんな内容だったら素直にスターウォーズのオマージュにしときゃあいいのに。その方がショックが少なかった。
ヤマトでなければならない意味が、全く無い。
ストーリーちゃんと作りこんでない。粗野。伏線の張り方も強引かつ無分別。これで世界興行を視野に入れてるとしたら思い上がりもいいところ。日本の恥なので世界に出さないでくれ。
だいたいヤマトのCGの映像も少なすぎる。公開前に宣伝で使ってたものでほとんどじゃないか。「副砲塔破損!」とか口で説明してるだけだし。初のCG実写版がうたい文句だったんじゃないのか??じゃあCGに力入れろよ。。。
なにが2010年はヤマトイヤーだよ。。。
今後このような原作の威光に泥を塗るようなマンガ実写映像化を禁止する。許さん。
補足。
配役は悪くなかった。役者さんも頑張ってました。木村卓也も演技的には悪くない。
逆に山崎勉のスカした感じが沖田艦長の奥深さをスポイルしていたと思う。
音楽はとても良かった。オリジナルを踏襲するだけでなくさらに深めていた。音楽は意表をついて非常に良かった。
映像自体も悪くは無かった。第一艦橋も、実寸にあわせたらそんな広さなのかもしれない。
悪いのは、映像演出の貧弱さと、脚本の悪さだと思う。ストーリーを作る側の、想像力の欠如だと思う。どこかでスカして冷めている。山と谷を作って上手く形だけまとめて後は演出で盛り上げればよいみたいな手際よさ、適当さを感じる。物語に断固とした主題と信念を持ち、製作に踏み切る前にその意義をぎりぎりまで詰めた緻密さと根性が感じられない。この監督と、脚本家は、今後信用しない。製作側に「ヤマト」を取り上げた信念の裏づけと思い入れが無かったのだ。
このような脚本で演技に挑む俳優陣がほんとうにかわいそうだ。俳優陣の努力と思い入れと信念だけでは、その困難を乗り越えられなかったのだろうと思う。キムタクドラマになったのはキムタクのせいではないと思う。
こんなリメイクは、観客と俳優陣を共に不幸にし、映画離れをさらに加速させるだけである。生半可な気持ちで映画制作などするな。世間にあきらめの風潮が蔓延しているのは、情報発信側のこのような生半可な態度の反映でもある。そんなやつらが、あきらめない精神を発信できるはずも無い。
Roy2910さんコメント有難うございます。
私は冒頭部分から違和感ありました。古代守の扱いについてです。
スターウォーズに匹敵する戦闘描写については、なんら価値を認めません。
結局真似に過ぎないからです。
元祖ヤマトの戦闘描写については本来ハリウッド映画とは一線を画すオリジナリティがありました。なぜそれを押し出さなかったのか??
圧倒的な絶望感、その中での沖田と古代守の切なく身を切り裂くような鬼気迫る意見の対立、そこがヤマトの出発点であったはずです。
「スターウォーズと遜色ない戦闘シーンだよ、日本はここまで来たよ!すごいだろう!」
そんなちんけなアピールにしか感じられませんでした。
なぜヤマトを取り上げたのか?戦闘マニアのハリウッド商業映画と違う、異質の緊迫感、言わせてもらえば、すでに越えていた部分があったから、取り上げたんじゃないのだろうか?
自分がこのシリーズに対して思い入れが激しかっただけなのかもしれません。それを表現しようとする意向は確かにありましたが、あまりにも根拠の薄い取って付けたような仲間意識を押し出して、結局次々と討ち死にするだけの悲惨な物語になってしまった。
この映画が予想に反して数ある困難を昇華して、すばらしい作品になっていて欲しかった。もの凄く期待していました。映画を見終わったあと、私も男泣きに暮れて、「これぞヤマトだ!!」と感慨にふけりたかったです・・・
でもその期待は完全に裏切られました。違った形で再実写化が行われたとしてももう無理なような気がします。そのことがとても残念です。
今回のことで、自分の中でこの物語がどれだけ大きな位置を占めていたのか、図らずも再認識する良い機会とはなりました。たかがマンガなのに、一体どういうわけなんでしょうね。良くも悪くも、私の世代に大きな影響を与えている物語ではあるようです。
長文失礼しました。
suckさんのコメント理解できるのですが。
作り手の頑張っている所も伝わってきて あまりストレートに言えない。
出だしが一番良かった
地球艦隊のガミラスに対する無力感が先ず出て。
ガミラス、イスカンダルの設定など は映画用によく考えているのに
シナリオの細部が やや雑な部分があり、完成度を低めてしまったように思える。
(放射能除去装置の実在を信じないまま旅立つ とか 波動法発射口を塞ぐことが
できるなら そのまま爆破できるじゃないか とか、緊迫したミッションの最中に
子作りしてしまう古代も 少々 違和感を覚える)。
他の人も言っていたが 二部作にしてじっくりやって欲しかった。
前篇が オリジナルで言うと ドメル艦隊との決戦くらいまで (ドメル
は出て来なくても仕方ないので ガミラスの銀河方面 主力との決戦)
後編はガミラスでの決戦と地球への帰還。
Star Warsレベルと比較して及ばないのは、シナリオ、プロットの説得性に
対する執着。 資金の問題もあるけど、もう少しなんだ。 頑張れ。