ビッグ・バグズ・パニックのレビュー・感想・評価
全5件を表示
んー、、、なんとも言えないけど少し面白い
全然パニックにならずに安心して観られるパニック映画。
恐怖感を感じずに穏やかに観られる稀なモンスター作品。
グロさもほとんどないし、明るく楽しく観れちゃう秀作。
ドキドキしない代わりに、ワクワクもしません。
でも、まぁまぁ面白かったので、ヨキ丸。
ミミックとかレリックとか、巨大な虫はそんなに怖くない。
食料を探すため厨房に入ったときに這い出てきたゴキブリに驚いて飛び上がってしまうほどでした。やっぱり虫は小さいほうが怖い。そんな大パニックと化した街の中。大きな音を立てなければ虫は寄ってこないことだけがわかり、生き残ったメンバーたちがそれぞれの親族を訪ねて、主人公クーパーの実家にあるシェルターを目指す。
どうしようもないチャラ男で非モテ系男子のクーパー。上司の娘サラに一目惚れして、お天気お姉さんシンディの誘惑をも断ってしまう。「あ、もったいない。据え膳食わずは・・・」と思ったお父さんはかなりいることだろう。しかし、後から思えばその一途さが彼らの命をも救ったのだと感じられる。
虫に背中を刺されると上半身だけ人間の形をした“虫人間”に変身してしまうところがユニークだし、逃げるメンバーに女性がいなくなるのも珍しい展開。終盤には虫たちの巣へと向かうことになるのだが、やっぱり「虫よりも怖い人間」といったメッセージもあるし、なかなかよくできたプロット。元軍人のクーパーパパは教育熱心すぎたところもあったが、最期には父親らしいところを見せてくれるドラマも用意されている。B級虫系パニックものとしてはよく練られていた。
お気楽な世界観が良い
虫に支配された世界など、何ともスケールの大きい話だと思うが、登場人物はどこかそれを忘れさせるようなお気楽態度。まずそこがツボだった。想像以上にしっかりしたホラーコメディであり、細かな伏線も描かれ見応えもある。一番印象に強いのは虫に刺されたり噛まれたりするとゾンビの様に人間も虫になってしまうという設定。必ず体から虫の足が生えてくるのだが、人間の体はうつ伏せで足や腕を曲げて宙に浮いた状態になる。このビジュアルが何とも言えない。正直ストーリーに魅力を感じることは無かったが、色々と面白いアイデアが詰まった作品なので、忘れた頃にもう一度観たくなるような作品だ。
全5件を表示