劇場公開日 2010年1月16日

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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 : 特集

2010年1月4日更新

ダ・ヴィンチ・コード」を凌ぐ傑作ミステリーとして絶賛されたスウェーデン発の小説「ミレニアム」の映画化「ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女」が、1月16日より日本公開。作家スティーグ・ラーソンが初めて執筆した原作小説は、世界40カ国で翻訳され一大ベストセラーになったが、ラーソンは惜しくも出版前に急逝。処女作にして遺作、そして世界各国で絶賛される傑作という、異例の作品となった。そんな小説を映画化した本作の魅力はストーリーにあることはもちろん、ヒロインにもあった!(文:平沢薫)

映画界にニューヒロイン誕生!傑作ミステリー原作「ミレニアム」にハマる

リメイク権をめぐって早速ハリウッドが動き出した注目作
リメイク権をめぐって早速ハリウッドが動き出した注目作

■新たなヒロイン誕生!パンクで鼻ピアスの天才ハッカー、リスベット

一見すると強烈なビジュアルのリスベットだが…
一見すると強烈なビジュアルのリスベットだが…

本作でなにより魅力的なのは、ヒロイン、リスベット。ミステリー界にはさまざまな女性探偵や女性検察官がいるが、本作のリスベットの個性は、これまでにない斬新さだ。

まず衝撃的なのはそのルックス。小柄でスリムな身体で、ヘアとファッションは黒ずくめのパンク系、鼻と耳には無数のピアス、背中から腕にはドラゴンのタトゥ、乗るのはオートバイ――そんなコワモテな外見を持っている。

その性格も外見通りの強烈さ。常に無口で無愛想。そのうえ凶暴。絡んできた不良には、割れたビンを持って襲いかかる。不正を仕掛けてきた保護観察官は、逆に罠にハメて恐喝する。やられたらきっちり仕返しする、その際には暴力もためらわない。

だがそれだけではないのが彼女の魅力。その内側には、外見からは予測できない、天才的な能力と、純粋な魂を秘めているのだ。

ストーリーとともに、彼女の秘密からも目が離せない
ストーリーとともに、彼女の秘密からも目が離せない

彼女の優れた能力は3つ。まずは天才的なハッカーであること。つねにMac Bookを持ち歩き、どこにでもハッキング。普段はその能力を使って調査会社の調査員をしているが、事件の捜査の際は、この技術を使ってさまざまな情報を入手する。2つ目は、優れた記憶力。とくに映像的記憶力は驚異的で、一度目にしたものは細部まで記憶して忘れない。3つ目は、優れた推理力。本作に登場する暗号は、ベテラン刑事や雑誌編集長には解けないが、彼女はそれを解読するのだ。

そんな彼女だからこそ印象に残るのは、彼女の魂の純粋さ。彼女は愛も憎しみも、幼い子どものような純粋さで抱く。それを垣間見せる瞬間があるのだ。

そして、彼女のこの強烈な性格は、どうやら彼女の過去にその原因があるらしい。ドラマの進行と共に、その過去が少しずつ明らかになっていく。そんなミステリアスさも彼女の魅力なのだ。

■富豪一族、暗号、聖書、猟奇殺人…予想のつかないストーリー展開がスリリング!

ストーリーは正攻法の謎解きミステリー。40年前に孤島で失踪した富豪一族の16歳の少女。彼女に何が起きたのか。天才ハッカー、リスベットと雑誌「ミレニアム」の編集長ミカエルはその解明に挑んでいく。観客の前にすべての手がかりが提示され、観客は主人公達と一緒にその謎を解明していく。

読み始めたら止まらない小説の面白さが、そのまま映画に!
読み始めたら止まらない小説の面白さが、そのまま映画に!

しかも、ミステリー好きにはたまらないモチーフが満載。孤島にすむ富豪一族、ナチスの過去、残された日記、暗号、聖書、猟奇殺人、異常心理――捜査の過程で、事件はさまざまにその姿を変貌させていく。その予想のつかない展開がたまらなくスリリングだ。

そのストーリー展開のおもしろさは、原作の売れ行きでも保証済み。スウェーデンで刊行された原作は、ヨーロッバでは「ダ・ヴィンチ・コード」を凌ぐ今世紀最大の傑作ミステリーとして社会現象になり、3部作がすでに映画化されて大ヒットを記録。クエンティン・タランティーノがハリウッド・リメイクを熱望している。日本でも早川書房から翻訳が出版されて25万部を超えるベストセラーを記録。「週刊文春ミステリーベスト10(文藝春秋社)」「このミステリが読みたい!2010年(早川書房)」で第1位、「このミステリーがすごい!(宝島社)」でも第2位を獲得と、とにかく話のオモシロさは折り紙つきなのだ。

○映画ファンからも納得の高評価!

eiga.comでは、本作の独占試写会を去る12月24日に実施。目の肥えた映画通であるeiga.comユーザーからも、ヒロインの魅力とストーリーの面白さに続々と絶賛の声が上がった。その一部を紹介しよう。

■すごく見応えがあった。スリル満点で、何度も手に汗を握る自分がいた。こんなに本格的なミステリー映画は見たことがない!!(10代・女性)

ヒロインはもちろん、ストーリー展開もミステリー好きに大好評
ヒロインはもちろん、ストーリー展開もミステリー好きに大好評

■原作ファンも納得の映画化だと思う。(30代・男性)

■つらい時やさみしい時に、信頼し、そばにいてくれる人がいたら……と思える。この映画を見てよかったです。(30代・女性)

■もっとグロテスクな内容かと思ったけど、奥が深く、2時間半があっと言う間だった。(30代・女性)

■とても見応えのある映画でした。予告はまだ序の口だったんですね! 同じミステリー好きの友人にも見てほしい。(30代・女性)

■(リスベットは)見た目は実にアクの強さがありましたが、見て行くうちに彼女の中に女性として共感する部分がいくつも感じられました。そして強さ!新しい形のキャラですね。(30代・女性)

■(リスベットは)とても魅力的な女性だと思う。心に傷を負う天才ハッカーという、非常に特殊な設定だが、自然と入り込めた。(10代・女性)

■(リスベットは)もっとクール&スパイシーな小悪魔かと思っていたのに、意外なほど繊細でびっくりしました。(30代・女性)

■(リスベットは)生きることに対して一生懸命な子だと感じた。(30代・女性)

■いろいろな気持ちや表情を見せるリスベット。見ていて応援したくなりました。(30代・女性)

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