9 ナイン 9番目の奇妙な人形のレビュー・感想・評価
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さっぱり意味がわからん
魂を吸いとったり吹き込んだりする装置の意味がさっぱり分かりませんでした。科学者は人形に自身の魂を吹き込んで何を託したかったのか?マシンは人形から魂を吸い取って何がしたかったのか?
結末も仲間の魂はマシンに吸収されただけだから救う事ができる!と期待させておきながら、結局は魂が天に昇っていって成仏できました的な感じで終わり。魂を救った生き残りの人形達もそれで満足してるみたいだけど、何か不満が残る。
魂が天に昇った直後、雨が降って何か生命が宿っているような感じでしたが、博士の魂→人形→装置→天→雨→生命の再生って事なのでしょうか?
別に語り過ぎる必要も無いのですが、何一つとしてスッキリしないモヤモヤばかりが残っています。
奇妙なのは敵のほう…?
中途半端
サイボーグ009とカブル?!
ナンバー1から9。
どうもサイボーグ009と比べてしまう。
それはおいといて、この作品はもともとティム・バートンの短編から生まれた作品らしい。
随所にその世界観を実感するところがあった。
この世界観こそが、この映画の肝であろう。ただ、どこかで観たことある感は否めない。
アニメーションは非常に良くできている。
動きも実に滑らかである。
しかし、昨今のゲームのオープニングムービー等に慣れてしまい、残念ながら声をあげてうめくほどの衝撃とまではいかなかった。
しかし、それらを差っぴいても見せ方は上手い。
冒頭に母と子供の死体を写すことで暗に「お子様お断り感」を出すあたりは見事。
人物描写でも1と9の考えの対立は味がある。
この辺はサイボーグ009とはまったく違うところだね。
誰に感情移入するかは客にゆだねられているが、やり過ぎない程度のラストへのもって行き方で観てる方も疲れずにすんだ。
大人のアニメって感じです。
よかったぁ
心にじんとくるお話しでした。人間て愚かだなーと考えさせられる作品です。必要のないものを知識を試すかのように人類はつくりだし、自分たちの首をしめる。フランケンシュタインから始まるのかなー。誰がなんのために作るのか。心など持たないはずのものが人間よりも更に人間らしい心を持つ。未来への警鐘のような作品でした。
イミワカラズ
キャラクターのデザインと映像は良いのですが、映画としては今ひとつでした。
・各キャラの個性が弱い
役割分担にしても性格にしても個性はっきりしていない。
演技にしても、たとえば驚くシーンはみんな「ハッ」と声を出していて個性がない。
・ストーリーとオチがよくわからない。
結局博士が何をしたかったのかも、最後あれで解決になったのかもよくわからない。マシーンを普通に破壊しても結果同じじゃね?
コロッケみたいでかわいい
ダークなのにきれいな世界観
☆奥行感ある映像☆
「やりたいこと」と「娯楽」が繋がってない印象はあれど。
人間の業を肩代わりする人形の贖罪の旅路
2005年のアカデミー賞にノミネートされた短編アニメーション「9」は、あのティム・バートンに「これまでの人生で見た映像の中で、最高の11分間だった」とまで言わしめたらしい。
人形の自分探しと聞いて、何やらカラフルな配色のファンタジーを思い浮かべてはいけない。これは戦争の痕とスクラップしか残されていない世界に目覚めた、人形の過酷な旅物語だからだ。
なによりヴィジュアルが強い。素材感のある麻布がモゾモゾと動く様は、神ゲーとの呼び声高い「リトル・ビッグ・プラネット」のキャラクター、リビッツの7頭身版のようで見ていて飽きがこない。加えて、世界観やそれを構成する分子に余念がない。声優陣も実に豪華でイライジャ・ウッド、ジェニファー・コネリー、アラン・オッペンハイマー、トム・ケイン、クリストファー・プラマー、マーティン・ランドー、ジョン・C・ライリーと個性派揃い。それぞれ素材や作りが異なり、性格もそれと同様に様々で、映画の中盤にはどのキャラクターにも愛着がわいてくる。
ストーリーに特に目覚しいところはない。自分探し→自己発見→自己との対決→自己の喪失→覚醒→成長のような図式はよくあるものだし、それはものを語るうえでの基本形だ。だけどそのシンプルさが、この映画の味付けにはちょうどよいのかもしれない。
人類の抱える負のエレメントを凝縮したような時代設定は見ていて辛いものがあるが、やっぱり我々はそこから目を背けてはいけないのだと思う。ただ、人間ってどうしてここまでずるいのだろう。人形に人間の罪を詰め込んで身代わりとし、無理やり贖罪の旅をさせてるようで、何だか人類のひとりとして申し訳ない気持ちにさえなる。
悲しいお話でした。
フィギュアがほしい
かわいすぎる人形たち
麻袋で作られていて、ゴーグルをしているかのような可愛いお目々。
この人形たちは、一体何なの?
世界はどうなってしまっているの?
相変わらず、事前情報なしで、ナイン(9)が可愛いので、見に行きました。
人間(人形)VS機械というストーリーに、新鮮味はないけれど、人形たちが、とても可愛い。
目を大きくさせたり、三角にしたり、目だけでも気持ちは伝わるね。
「7」は、もののけ姫そっくりで、笑っちゃった。
「ターミネーター」「AI」「WALL/E」を合わせて、3で割って、ティム・バートン色を混ぜたような作品。
人形だけど、アクションシーンは見ごたえあり。
「over the rainbow」が流れるシーンは、いいなあ。
ダニー・エルフマンの音楽は、本作にぴったり。
ハラハラドキドキなんだけど、壮大で素晴らしい。
もう、私は、ダニーに惚れているね。きっと。
ダークで独特な世界観がいい。CGアニメの出来もよかった。
レンズのような目玉、胸にはジッパー、背中に〈9〉と書かれた薄汚れた麻布作りの人形が、廃墟の研究所で目覚めて、外に出ると、そこは空が深い雲に覆われ、地上は錆びた鉄屑とコンクリートの瓦礫が広がる荒涼とした世界だった。
街をさまよう中で、同じような人形と出会うも、金属のパーツで形作られた大きいネコのような機械獸に襲われる。
この世界では、主人公と同じ人形たちが、機械獸たちに怯えて隠れ暮らしていた。
主人公〈9〉は、連れ去られた仲間を助けるために、機械獸たちのアジトに向かう…。
ダークで独特な世界観がいい。CGアニメとしての出来もよかった。
材料も身近にあるもので作られた小さな人形たちは、パンフを見ると頭から足まで神経質なくらい細かい設定がされてる。
なんでこんな造形にしたのか?と思ったら、元々はストップモーション・アニメで作ろうとしていたかららしい…。
人形の中でも、紅一点の〈7〉。
鳥頭の骨を被り、刀剣を巧みに操る、過激で一匹狼的な女戦士がよかった。
走力・跳躍力に優れ、巨大な機械獸に勇敢に立ち向かうその姿は、どこか『もののけ姫』のサンのキャラと似てるかなとも思った。
シェーン・アッカー監督は、りんたろう監督との対談で日本のアニメが好きで影響を受けてると話していたけど…。
字幕版なのが嬉しい。
アリス~でなんか消化不良なバートン節を味わったので^^;
この9(ナイン)ではかなり期待できそうだ!と思っていた。
とはいえ、監督は新鋭S・アッカー、大学の卒業制作だった
短編アニメがアカデミー賞にノミネートされバートンの目に
留まり、彼のプロデュースで今回長編アニメが製作された。
このとても評価が高い短編を観たい!んだけどチラ観だけ…
という残念な状況の中、今作を観た。確かにいい話だと思う。
(でも短編には台詞がなかったのだ!そっちのが断然いい。)
ダークな世界観、なぜ人類が滅亡した世界に麻袋の人形が
遺されたか、その意味を巨大機械獣との闘いとともに紐解く。
身近な麻袋やジッパー、ボタン、糸、針、という材料も
何気に意味があって、冒頭でチラリ語られる科学者たちの
発明が辿る末路も、特に新鮮味は足りないがとても悲しい。
1~9まで名付けられたこの人形、それぞれが個性豊かだ。
9と仲良くなるのが片目の5、親分1、芸術家6、女戦士7、
そして9の使命を目覚めさせた2。なんでこんなに同じ形の
人形たちがいたのかは後で明かされるが、なるほどと思う。
観ているこちらも9たちも、訳が分からず彷徨い、襲われて、
闘う…という繰り返しの冒頭~中盤はやや平坦か、と思う。
人類が破滅する以前の描写は僅かで、目覚めて闘うという
シーンからいきなり開始、そこからが異様に長くなっている。
短編ならそれで終わるものの、短編の始まり方で長編を
作るとなると、元の話にどう抑揚を加えるかで(つまり脚本?)
物語としてのまとまりができてくるはずで…チト惜しい気が^^;
映像はダークである意味ファンタジック、バートン好みでは
あるけれど、話が話なのであまりチャーミングな部分はない。
真面目に、真っ直ぐに、正攻法で作られた感がある^^;
なので…やはり今回もバートン節というのは味わえなかった。
でも。
9が目をパチパチして語る仕草を観ているだけで、この人形に
命を吹き込んだ作り手の愛情が伝わってくる。
バートンのガイコツには目がなかったが、今回はしっかりある。
自分が想う世界観に、自分が成し得なかったものがあるのが
彼はたまらなく気に入ったんだそうだ。わかる気がする^^;
奇妙な人形たちが抱き続ける希望には、本当は、うんと昔に、
人類が成し遂げたかった進歩と調和と幸福が詰まっている。
何度も描かれるからには、忘れちゃいけないことなんだよね。
(珍しく「字幕版のみ」っていう素晴らしい公開体制だった(^^)v)
最高の11分は、膨らますと・・・・
11分の無声アニメーションを80分の尺に拡大した結果は ―
無声だから行間に想像を巡らせたり、色々と出来ると思うのですが80分の尺に合せるために説明を詰め込んでいる様な印象を受けました。
ただ、導入部分の惹きつけ方や、ラストシーンの昇天シーンは個人的にはツボ!
素晴らしい!!!
世界観は、多くの人が指摘している通りターミネーターそのものですし、1~9の人形もそれぞれに個性的な特徴がありサイボーグ009チック。
「科学を過信し人間性をなくした結果・・・」
という結末も、良くあるパターンで目新しさは感じられません。
出てくる道具や、設定にもアンバランスさが見え、突っ込み所も多々ありますが、ファンタジーってコトでオブラートに包んでしまえば無かったことになるぅ?って感じですね。
キャラクターの造形や、画創りの独特でダークな雰囲気が如何にもティム・バートン好みだなぁ~と感じさせますし、創り込みが半端ではなクオリティーの高さは凄いです。
アクションシーンも満載!ただ、画の暗さもあってチョットね・・・って感じもあるかな(?)。まあ、気にならないかも。
大人の為のダークなファンタジーがお好きな貴方。
ティム・バートン的な世界観がお好きな貴方。
人間性について考えたい貴方。
お勧めです。
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