シーサイドモーテル : 特集
うら寂れた山奥のモーテルにたどり着いた、11人のワケあり男女……。彼らが4つの部屋で繰り広げる悲喜こもごものエピソードが導く驚きのラストとは? 生田斗真、麻生久美子、山田孝之ほか、日本映画界を引っ張るオールスター出演によるハイセンス・アンサンブル・ストーリー「シーサイドモーテル」の魅力に迫る!
11人のワケあり男女が織り成す4つのエピソード…その結末は!?
■若手主演級から超個性派まで…豪華キャストがこぞって演じる濃いキャラたち
周りは山ばかりなのに、なぜか「シーサイド」と名付けられた一軒のモーテル。山奥にひっそりとたたずむこの寂れたモーテルの4つの部屋を舞台に、ワケあり男女11人が織り成す、笑いと涙とバイオレンスに満ちた驚愕の一夜を描くのが、本作「シーサイドモーテル」なのだ。
出演は、「人間失格」の生田斗真に「インスタント沼」の麻生久美子、さらには「クローズZERO II」の山田孝之、「ハゲタカ」の玉山鉄二、「武士道シックスティーン」の成海璃子と、現在の日本映画界をリードする主演クラスの若手俳優が大集結! その面々に温水洋一、古田新太、池田鉄洋(「トリック」シリーズ)ら超個性派の俳優陣が絡んでいく。
人を騙すことに染まりきれないインチキセールスマンを演じる生田と、三十路前のコールガールをキュートな魅力たっぷりに演じる麻生が繰り広げる愛の駆け引き【103号室】、借金を踏み倒して逃避行を続ける山田&成海の破滅型カップルに、ハイテンションな借金取りに扮する玉山、チンピラ見習い(柄本時生)と不気味な拷問職人(温水)が迫る恐怖の一夜【202号室】、古田のED夫と美人妻(小島聖)のマンネリ夫婦が迎える、可笑しくも哀しい旅行の顛末【203号室】、そして人気キャバ嬢(山崎真実)と、今夜こそ彼女を落とそうと目論む常連客(池田)の苦笑に満ちた騙し&すかし合い【102号室】と、それぞれが従来のイメージを覆す強烈なキャラクターを演じているのも注目のポイント。
そして、この4つのエピソードと登場人物は微妙に影響し合い、やがて大きなうねりとともに、物語を予期せぬ展開へと転がしていくのだ。
●本編映像を特別配信!
ここで本編映像の一部を特別に配信。202号室で借金を抱えた朝倉(山田)と借金取りの相田(玉山)が、ある賭けに出る場面で、個性的なキャラクターや、映画のもうひとつの主役といえるモーテルの室内の様子がうかがえる。
■ひねりの効いたストーリーは、タランティーノ&ガイ・リッチー級!
「オールスターキャスト」で「複数のエピソードが絡み合う」傑作といえば、「パルプ・フィクション」や「THE 有頂天ホテル」、そして「意外な展開」といえば、「スナッチ」や「アフタースクール」「キサラギ」等が思い浮かぶが、本作のリズムやテイストは、クエンティン・タランティーノやガイ・リッチー作品にほど近い。本作でメガホンをとり、共同脚本も手掛けてこの秀逸な構成に挑んだのは、05年の「スクールデイズ」(森山未來主演)でも物語を二重構成して高い評価を受けた守屋健太郎監督。その守屋監督も「90年代以降に映像の仕事に携わった人で、タランティーノとガイ・リッチーの影響を受けていない人はほとんどいないんじゃないですかね」と語っている。
キャストの衣装やモーテルの外観、内装等、セットや美術にも凝りまくり。撮影にはハイビジョンの4倍の画素数を持つデジタル・カメラ“レッドワン”を使用し、ビビッドな色使いとエッジの効いた映像で、無国籍で独自な世界観を実現させている本作。果たして、4つの部屋の異彩を放つストーリーはどんな夜明けを迎えるのか? 乞うご期待!