ウッドストックがやってくるのレビュー・感想・評価
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ウッドストックがやってきた!
わー最高。
お腹いっぱい。
映画鑑賞後の満足度がかなり高くて、何というか今でも凄い多幸感に包まれてますが…なんか大げさですかねw
いやーマジ満足度が高いんですよね、本当に。
親子関係に始まり親子関係に終わるストーリー運び、過剰な分割画面の妙、アルトマンばり(?)に登場するキャラクター量の多さwドラッグでトリップした世界の映像美w
もうこの二時間に、映画の魅力が濃縮されて全部詰め込まれてる感じ!!…やっぱ大げさかww
全てをゾンザイに扱わず、かといって繊細にも扱わず。大胆に、でも丁寧に描いてくこの69年ウッドストックの三日間!!
ラブ&ピースが彼らの手で伝説と為されたと思うと胸が熱い!!!
全裸で踊り狂い、青姦しまくり、ロックを聴きまくる。
全く!俺達にイマドキの若者とか言える立場じゃないよ!この当時の大人達は!
でも本当、そういった熱気や楽しさが伝わってきて、最高に楽しい二時間でした。
当時のライブ映像も機会があれば観てみたいと思います。
ヒッピー最高!!!!
予想通り
予想通りでした。ドラック&セックス&ヒッピー&反戦(あるいは好戦)、今となってはどうでもいい話、オヤジたちのノスタルジーにたきつけられればそれはそれでよし、やや世代のずれたオヤジ予備軍の僕には「こういう風俗もあったねぇ」ぐらい、さらに下の世代なら「汚たねぇ」でしょうし、さらにさらに下の世代は「けっこう音楽かっこいいね」でしょう、さらにさらにさらに下の世代には「音楽・服装ルーズでイケる」になるのでしょうか。
それはそれで各世代に訴えかけるものあっていいのでしょう。
となれば映画の完成度、僕にはちょっとでした。優等生で画家志望で夢ある青年の、結局のところそこかよっていう決まり手が、浪花節すぎるし、却って田舎っぽくなくて、中途半端な印象を受けました。若い興行主やそのパトロン?女の子が、妙に若者応援団っぽかったのも、全体のトーンを甘くしているみたいな気がしました。
どうでもいいことですが、僕を含めて、元ロッカーみたいなオヤジがずらりずらりの観客席、とっても汚くてダサかったです。
製作者の意図に反して、オヤジたちの、郷愁に名を借りた疎外されているという実存、まざまざと見せつけられた思いです。
情景描写はよくできているが、当時はもっとパワフルだった
69年頃の雰囲気はよくでている。
ヒッピーやゲイを毛嫌いする保守的な大人たちを相手に、自由を求めた若者が身の置き場所を探し歩いた時代だった。
流行だったサイケデリックな描写もまずまずだ。
だが、なんの産業も観光もない片田舎に一大イベントを誘致しようという可笑しさへの期待はあまり報われない。
町の大人たちの反感はたいしたこともなく、誘致そのものも殆ど問題なくとんとん拍子で事が運んでしまう。
雰囲気描写ばかりが先行して、肝心のコンサートもその片鱗さえ描かれず、ぜんたいにユルい。
当時の気怠さとユルいは違う。履き違ってもらっては困る。
この作品からは、現実社会と理想の狭間で鬱屈したジレンマにもがく当時の若者のエネルギーが感じられない。
同年代に作られた映画「俺たちに明日はない」「卒業」「イージー・ライダー」「明日に向かって撃て!」「バニシング・ポイント」のなんとパワフルだったことか。
わたしと年齢が2つしか違わない監督に、なぜこのニュアンスが分からないのか、残念だ。
エリオットの父ジェイクと母ソニアを演じたヘンリー・グッドマンとイメルダ・スタウントンはいい味を出している。
親子の愛を感じたわ!
歴史に残る最大のロック・コンサート『ウッドストック・フェスティバル』が、
ニューヨーク州の寂れた田舎町<ホワイトレイク>で開催されるまでのドタバタ経緯を、事実をもとに描いたコメディタッチの映画でふ。
両親が経営している借金で火の車のモーテルを存続させる為に実家に戻った、
真面目で一本気だけどちょっと内向的な青年エリオット。
なんとか町興しの案は無いものかアタマを悩ませていた彼のもとに、
<近くの町で予定されていたウッドストック・フェスティバルが、急に住民の反対にあってしまい開催ピンチ!>なんてニュースが届いたですよ。
そんな素敵なタイミングに恵まれた幸運と、
それを掴んだ彼の、無謀とも思える勇気と行動力が生んだ『奇跡』のおハナシだね。
スタッフやコンサートに集まった50万もの観客達の熱気に触れたエリオットが、
これまで、どこか親のせいにもしながら胸の奥に眠らせていた『自由への憧れ』とか『自分の可能性』に気付いて、
大胆にハメを外しながらも成長していく、みたいな青春映画の色が強い…んだけど!
オイラは、主人公エリオットよりもその親父さんに釘付けだったよ。
言葉は悪いけど『老いぼれた野犬』みたいな印象の、存在感無く投げ遣りに<ただ生きているだけ>だった老人の中に、脈々と血と生気が蘇ってくる姿…コレがまた!
コンサート会場までの大渋滞の中、誰に言われたワケでもなくたった一人で交通整理をする、乱暴だけど真剣な視線も、
文化も考え方も相容れないはずだと敬遠していた、ヒッピーの若者に囲まれてビールをがぶ飲みする笑顔も、
押し掛け用心棒のチンピラを無我夢中で追い払う必死さも、
すべてがチャーミングで、なんだか自分の家族のコトのように身近に感じられて、ワクワク嬉しくなった。
最後、エリオットを静かに後押しする父親はでっかかったな〜。
お互い、子離れ親離れできていなかった事に気付いて、それぞれ自分の足で歩きだすコトにエールを送り合う父親と息子の姿は、
ちょっとだけ切なさも感じたけど、やっぱり深い愛情に胸がぐぐ〜んとあったかくなった。
『(変人ぶりが強烈な)あんな母さんと、なんで長年連れ添ってこられた?』
とエリオットに尋ねられた時の、
答えのシンプルさと、それをさらりと言ってのける頼もしい旦那っぷりもイカしてた。
嵐のように過ぎていったウッドストックとその会場跡に、キラキラした可能性を見出だして、
旅立つ事を決めたエリオットの未来より、
あの田舎町で暮らし続ける親父さんとお袋さんの、その後の方が気になっちゃったオイラでした。
ん〜…お袋さんは変わらず強烈なままかな?
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