「ここまで観続けてきた甲斐があった!」ソウ6 どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
ここまで観続けてきた甲斐があった!
驚いた。シリーズも6作目ですが、ここに来てソウシリーズに新たな魅力を見せつけられる事になるとは…。
ジグソウ先生の哲学はいつも通り「生」の尊さを教えてくれますが、今作のゲームでは「生きる価値」に対する問いが含まれています。生きる価値とは?それは誰が決めるのか?何よりも「生きたい」という気持ちを尊重すべきなのではないのか?
ジョンを含め、重症患者と保険会社の担当との会話は考えさせられます。「会社の規則なんだからしょうがないでしょ…。」「ふざけんな!命の話をしているんだぞ?わかってんのか!?」………きっつい。アメリカと日本では保険の制度は違うでしょうけど、似たような場面はあるかと思います。
さて、その「生きる価値」を問うゲームが秀逸。自己犠牲を伴う「迷路」の時点でだいぶ面白かったところに真打ち登場、「回転木馬」がもうやばい。ここまで人間の醜さを曝け出したゲームは過去に無かったかも?死を目前にしてようやく人間は「生」の本質に触れる。ジグソウ先生のゲームの中でもトップクラスに残酷なゲームは必見です。こんな面白いゲーム見せてくれるなら、やたらめったらグロゴアしなくていいんじゃない?なんて思うほど。
そして相変わらず、過去作の伏線を回収しながらのストーリーですが、なんと今更「3」の伏線回収するんですよ!しかもめちゃくちゃ重要なシーンの!やられた!これだからこのシリーズはやめられない!
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