「毎年楽しみになったソウシリーズ。11月はソウ月間!」ソウ6 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
毎年楽しみになったソウシリーズ。11月はソウ月間!
サブプライムローン問題を扱ったのか?オープニングの犠牲者は男女一人ずつ。自分で肉を多くそぎ落とさないとヘッドギアのボルトが脳天を突き刺してしまうというゲームだ。太った男は腹の肉を切り取るが、痩せた黒人女性は腕を切り落とすのだ・・・その男の死体にはストラムの指紋があった・・・前作とちょいと時系列が被っている。
リンジー・ペレーズは生きていた。その彼女と組めとエリクソンに命令されたホフマン。ジルと会ったホフマン。最後の仕事だということはずっと一緒に仕事をしていたのだろうか。
今回のゲームの被害者はアンブレラ生命保険のウィリアム・イーストン(ピーター・アウターブリッジ)。彼は理屈をつけて病気になった者に保険金を払わない。またジョン・クレイマーとも面識があったのだ。ウィリアムの選択は辛いものばかり。同僚や部下たちの死を自分で選ばなければならない。彼が顧客の被保険者を選んできたように・・・健康で長生きできそうな者、病弱だが養うべき家族がいる者等々。そして彼の行為を見守る者たちがいた。母と息子、そしてジグソウの犯罪行為を煽るかのような記者パメラ・ジェンキンスだ。この母と息子がてっきりウィリアムの家族だと思って見てしまうのだが、終盤、それが保険金未払いのため死んだ父の家族だったのだ。そしてパメラこそがウィリアムの家族。ちょっとしたサプライズだ。もちろん、ウィリアムの運命は未亡人と息子に託されるのだ。
一方、ホフマンはセスの体内に残っていたテープの声の分析によって正体がバレるが、エリクソン、ペレーズ、分析官の女性をあっという間に殺害してウィリアムの処刑場へと急ぎ戻るのだ。しかし、そこに待っていたのはジル。ジョンの遺品である箱の中には1から6までの番号がふられていた封筒があった。1から5までは今回の被害者であるが、6はホフマンそのもの。アマンダに女医リン・デンロンを殺させたのがホフマンだったという回想シーンもあった。ほとんどの残虐な機械はホフマンが作ったものであったが、最初の犯罪で使われたヘッドギアをジルに被せられた・・・まぁ、血まみれになり顎が外れながら生き残ったようだが・・・
ジルとホフマンの対決は次回作に持ち越しか・・・今回はそれでも単なる復讐劇とはいえないほど社会派作品なのかもしれない。アメリカが抱える医療保険の問題、サブプライムローン(ちょっとだけ)。そんな非道な会社にいるエリートでも自分の命は惜しい。回転木馬の6人の部下たちが2人しか生き残れないというのも、保険会社が3分の2の支払い拒否をしていることと同じ確率なのが面白いぜ。とにかく、早く決着つけてくれ!
【2009年11月映画館にて】