劇場公開日 2009年10月28日

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「すでに“伝説のポップスター”」マイケル・ジャクソン THIS IS IT ゆきだるまさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0すでに“伝説のポップスター”

2009年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

誰もが知っているスーパースター マイケル・ジャクソン。
残念ながら近年は奇行や悪い噂ばかりが目立ってしまい
彼の音楽は表舞台から消えかかっていた。

だけど、80年代を生きた人間にとっては、私も含めて
とりわけファンでなかったにしても 彼の曲の中で
好きな曲が1つや2つはあるのではないだろうか。
もしくは好きだと認識していなくても、自然に口ずさんでいるとか。
言うまでもないが、彼はそういう時代を飾ってきたアーティストだ。

この映画は幻となってしまったロンドンで行われるはずだった
コンサート"THIS IS IT"のメイキングともいえる映像だ。
完璧主義者のマイケルとそれを支える大勢のスタッフ。
ダンサー、ミュージシャン、照明、振付師、演出家…
とにかく誰もがプロフェッショナルで、マイケルを尊敬し、
彼の作品に愛情を持って接し、このショーに参加できることを
とても誇りに思っている。

マイケルの「最高のパフォーマンスを観客に見せよう」という
熱意がひしひしと伝わってきた。ファンに対する愛情も。
リハーサルを納得いくまで繰り返し、完璧な歌・ダンスで魅了する。
そして厳しくも愛情を持って皆に的確な指示を出す。
歌声に魅せられ、途中自然と涙が溢れてきた。

本当にこの完成したステージの本番を迎えぬまま
彼が帰らぬ人になってしまったことが残念でならない。

彼は最後まで、本物のエンターテイナーだったのだ。

ゆきだるま