劇場公開日 2009年10月28日

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「【キング・オブ・ポップ】」マイケル・ジャクソン THIS IS IT ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0【キング・オブ・ポップ】

2021年10月31日
iPhoneアプリから投稿

「みんなが聴きたい音楽をやる」

「This is it!」

この作品を何度観たただろうか。

Blu-rayも持っているし、公開当時にはIMAXで3回観た。

それほどマイケルの死は衝撃だったし、このリハーサル映像を編集した映画がより大切に思えたからだ。

今でも、この映像のなかで歌い踊るマイケルを観ると、マイケルが亡くなったというのは信じられない気持ちになる。

マイケルの歌・ダンスはもとより、圧巻のオーディションや、コンサートのダンサー、スタッフのコメントを見たり聞いたりすると、今でも胸が熱くなる。

この映画に盛り込まれている場面で、他に印象的なところが2つある。

一つは、ジャクソン・ファイブのリハで、イヤーモニターがつらいと訴える場面だ。

自分は、自分の声は自分の耳で聴くように訓練されてきたんだ。でも、慣れるように努力はしていると。

たぶん、マイケルの置かれた、当時の辛い状況を示すために、この場面を差しはさんだんじゃないかと思う。

そして、二つ目。この直後に、クレーンにマイケルが乗る場面で、ケニー・オルテガが、”マイケルが再びクレーンの上に立ったぞ!”と叫ぶ場面。

マイケルが再びコンサートシーンに帰ってきたと、心から本当に喜んでいるところだ。

だから、マイケルの死は余計に辛い。これは世界中のファンが思うところだ。

マイケルは、社会問題に目を向けてきたことを忘れないでほしい。

「We Are the World」は、マイケルのリーダシップで多くのアーティストが集まった歌で、アフリカの飢餓と貧困問題を世界の人々に知らしめ、これを解消することが主な目的だった。

そして、映画の終盤にも語られる環境問題を訴える言葉。

そして「Earth Song」

もし、マイケルが生きていたら、きっと、トランプが大統領になることなんてなかったし、グレタ・トゥーンベリさんの傍らに立ち、彼女に対する誹謗中傷もなかったに違いないと思ったりもする。

終盤の、「ブラック・オア・ホワイト」や、「ビリー・ジーン」、「マン・イン・ザ・ミラー」は、映画の終わりが近いこともあって、今でも心が震える。

キング・オブ・ポップを忘れない。

※ 親しみを込めてマイケルと呼ばせてもらいました。

ワンコ