「まともにリメイクする気無いでしょ!?」十三人の刺客 たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
まともにリメイクする気無いでしょ!?
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1963年のオリジナル版を観ていなければ、純粋にアクション時代劇として楽しめたと思うが、オリジナルが好きで何度も観ている者からすれば、設定が同じ、ストーリー展開もほぼ同じ、セリフまで全く同じ箇所が多数あるので、比べざるを得ない。
オリジナルでは戦(いくさ)の無くなった時代で、侍が真剣で戦うとどうなるか?と、侍の生きる道とは?がテーマとしてしっかり描かれていたのだが、本作ではそこらへんの描写が上っ面だけ!
オリジナルでは新左衛門と半兵衛の知と知のぶつかりが、落合宿での集団戦の中でも最後まで描かれ、13人が53騎を討つことにリアリティーを持たせていたのだが、本作では罠を途中で放棄し、しかも13対300てありえんでしょう!!
更にラストがオリジナルと違うのだが、新左衛門が自ら刃を受ける相手が変わっている事で、全く意味の無い死となってしまっている...
オリジナルの設定、ストーリーを踏襲しているのに、演出がむちゃくちゃなので、そのギャップに違和感ありまくりでした。
浪人 平山九十郎の扱いも最期までかっこ良かったので、監督はオリジナルでの侍たちの行動理由を全く理解していないのでしょう。
リメイク版のみに登場の山の民に関しては、あ〜やっちまったな て感じですね。
重い話しに笑いを差し込んだつもりなんだろうけど、見事に全すべり(失笑)
オリジナルぶっ壊しの常習犯がまたやってくれました。
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