「怪演」十三人の刺客 Curveさんの映画レビュー(感想・評価)
怪演
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心を揺さぶられた。感動とは違う意味でだが。
まずは手足のない女。
明りを時代背景に合わせて蝋燭だったことも手伝い心底恐ろしかった。
これもある意味映画体験。でもあまり好ましくない。良い意味でだが。本当に忘れられないシーンとなっている。茂手木桜子の名は私に刻まれてしまった。
では、その恐ろしい所業をした男とは。
正に怪演。
稲垣吾郎の凄まじさに私は今まで気付けなかった。
食べ物を食べる時、日本人は礼を重んじる。それが昔の人であればより強いと思う。そこで中あの食べ方だ。純粋に軽蔑出来た。そして最後の最後までどうしようもなかった。素晴らしい。
他に沢村一樹の中間管理職感が良かったとか、伊勢谷友介の最後のシーンはどう理解していいのか悩むとか、いろいろと今作について思うことはあるが、前述2点でこの映画はお腹いっぱいだ。満足。
私は他の人が挙げていた決戦前の「みなごろし」で鳥肌が立ったという記述を見た。
私も鳥肌が立った、またあの女を思い出して恐ろしくなった。
仇討だ!と気持ちが高揚に繋がらないほど彼女の存在が頭を占めていた。
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