「ラスト50分の死闘すげえΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ」十三人の刺客 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)
ラスト50分の死闘すげえΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
さすが三池監督!!!( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
と言う他ないですな(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚ )スペシャルウン
オリジナルの片岡知恵蔵主演『十三人の刺客』も良かったけど、こちらはアクションと言うよりは頭脳戦、知恵比べに重点を置いた感じ。
三池監督版は完全にアクションに重点を置いた映画。
とにかく稲垣吾郎ちゃんの悪役ぶりは半端なさ過ぎるΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
お膳に食べ物を全部落として引っ掻き回してそれを犬食いするシーンなんて不気味すぎる(((;゚д゚)))
内野聖陽の切腹シーンも無残だし、その親族を小さい子供まで含めて矢で撃ち殺して、その後蹴鞠を蹴るシーンなんて、ラストのあるシーンの複線にもなっててこの殿様の残酷さ、無情さをこれでもかと見せ付ける。
日本映画史上でも指折りの悪役ですよこれは((;゚д゚))ス、スゲェ
そして役所広司が釣りをしてるシーンも、これも重要な複線に繋がる。
この殿様がとある女を犯すシーンがあるが、オリジナル版では「このような場所に置いておくには惜しい上玉じゃ」と言うのが、今回の三池監督版では「この山猿が」と文字通りの「セカンドレイプ」ですよ!!
とにかくこの殿様に対する嫌悪感、怒りを喚起させるに十分すぎるくらいの容赦ない演出(゚∀゚ ;)タラー
この犯される奥方は何と谷村美月!!!
ぱっと見誰だか分からんかった~~~(;^ω^)
『逆転裁判』でのミーハーおばさんでもそうだけど、谷村美月は原型を留めないほど役にはまる、まさにカメレオンΣd(゚∀゚d)イカス!
この殿様に両手両足を切り取られて性玩具にされて文字通り捨てられた女のシーンなんてほんと半端ない!!!∑(゚ω゚ノ)ノ
この血の涙を流しながら口で筆をくわえて「みなごろし」と紙に書くシーンのルックスの恐さもさることながら、これを演じた茂手木桜子の演技力は凄まじい( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
この人蜷川幸雄の舞台では常連みたいだけど、とにかくこの演技力は凄過ぎる。
山田孝之の覚悟を決めて殿様を討つと決意する下りも(∩´∀`)∩スンバラスィ♪
オリジナル版では里見浩太朗がこの役を演じてるけど、若い頃の里見浩太朗はどうしても凛々しくてはきはきしてるから、殿様を討つために覚悟を決めてからの豹変振りがあまり際立たない気がする(;^ω^)
でも山田孝之の持つぼんくら感が際立ってるし、何を考えてるか分からないけどその実内に秘めた強い意志がはっきり表現できてて、ここはオリジナルを超えてる重要な要素ではないかなと。
そして山の民を演じた伊勢谷友介も(・∀・)イイ!!
オリジナルでは山城新伍が演じてたけど、これよりもさらにぶっ飛んでて漫画みたいなキャラになってる辺りが、この映画をシリアス一辺倒にさせない効果を生んでると思う。
岸部一徳とのシーンはやり過ぎじゃないかともちょっと思うけど・・・あれはご愛嬌で全然OK( ・∀・)アヒャ
あとこの山の民が想いを寄せる女と、山田孝之の女が同じ吹石一恵が演じてるのも良く分からんけど、これもまあ大したことじゃない。
そして伊原剛志演じる剣豪も良かったな~Σd(゚∀゚d)イカス!
あの太刀振り落とす時の重量感と言い、剣豪の持つ風格も貫禄も上手く表現できてた。
オリジナル版だとこれは西村晃が演じてて、剣の達人ではあるけど最後生き残って油断したところ不意を付かれて無様に逃げ惑いながら殺されるシーンが印象的で、これは片岡知恵蔵が剣の修練の時に言った「死なんとすれば生き、生きんとすれば死す」という言葉が皮肉な形で実現してしまったということかと(´・ω・)y-~
でも今回の伊原剛志はその無様に殺されるシーンはなく、オリジナル同様何本も刀を用意しておいて、最後に刀が尽きて力尽きて切られると言う流れ。
まあオリジナル版では修練の話はないから、このシーンを入れなかったのは納得(・∀・)ウン!!
古田新太も六角精二も浪岡一喜も高岡蒼甫も良かったな~
特に高岡蒼甫の爽やか過ぎる笑顔はほんとすごいと思う( ・∀・)アヒャ
殿様の側近の市村正親も、ミュージカル俳優出身とは思えないほど時代劇が上手いし殺陣も様になってる。
とにかくこの映画の印象的なところは、複線回収がほんと見事なほど鮮やかイイネ♪d('∀'o)
特に落合宿に殿様一行を追い詰めて成敗するという時に、役所広司が例の手足を切り取られた女が血の涙を流しながら口で筆をくわえて書いた
「みなごろし」
を出すシーンは心底震えたスンゲェ──―Σ(゚∀゚ノ)ノ─―─ッ!
そこから「斬って斬って斬りまくれ~~~~~~~~~!!!!!」
中でも松方弘樹はさすが東映出身の名時代劇役者!!!
殺陣も一番様になってるし、遠山の金さんを髣髴とさせる台詞の話し方や見得の切り方なんてやっぱり凄い。
オリジナル版でも「戦がなくなった平和な時代に人を切る」ことを表現するため、あえて泥臭く、そしてぎこちないシーンにするためにラフな演出にすることでリアルさを追求してるらしいけど、今回のこれはそれ以上にラフで泥臭く、そしてぎこちない。
それが50分も続くんだから、これは役者も本当に疲れてることが良く分かる。
ましてやテレビの時代劇みたいに刀1本で何人も切り殺すなんてできやしないわけだし、刀なんて相当重くて片手で軽く振り回せるほど扱いが簡単な代物じゃないから、この辺りのリアルさの追求はやはり三池監督もフォローしたんだろうと。
人を3人も切ると刀は血脂がついて使い物にならなくなるらしいから、そこら中に武器を隠しておくという用意周到さも本当に見事。
この長回しの殺陣、アクションシーンは、アメリカならば『ヒート』、日本ならばこの『十三人の刺客』が代表例でしょうな~ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
正に日本版『ヒート』ですね(・∀・)
日本人ならば必見の映画です。